石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

今日の民主党「雇用ワーキングチーム」の議論

2012-02-29 23:22:46 | 活動レポート

今日は午前中に参議院本会議が開催されて、国家公務員給与法案を採決しました。昨年4月に遡って人事院勧告に基づく0.23%の給与引き下げを実施し、今年4月からは昨年の労使合意に基づいて7.8%の引き下げ(0.23%を含むものとして)を2年間の期限付きで実施するものです。

ポイントは、積み残されている二つの課題について結論を得ること。一つは、地方公務員への波及ですが、これについては地方公務員法に基づく地方での営みに委ねられるべきです。そしてもう一つは、公務員の団体交渉権(協約締結権)の確立を含む公務員制度改革4法案の議論。これは本来なら、給与(引き下げ)法案とセットで審議・採択されるべきもの。長年にわたってILOから指摘を受けている権利侵害状態に終止符を打つためにも、必ずや今通常国会中に仕上げないといけません。まだまだこれからですね。

さて、今日の午後、民主党内のワーキングチームで大変重要な議論を行いました。

厚生労働部門・雇用ワーキングチームの会合で、有期雇用に一定のルールを付与するための「労働契約法改正」条文案についての議論です。これまでにもワーキングチームにおいて、労働政策審議会の建議・答申を踏まえた議論を行ってきましたが、今日はいよいよ条文案を元にした審議で、かなり白熱した議論になりました。

結論だけ報告すると、条文案についてまだ現段階では疑問点もあるため、再度、ワーキングチームで議論を行うことになりました。

何と言っても、これまでほぼ野放し状態であった有期雇用契約に新たなルールを設ける改正で、非正規問題への対応という観点からも大変重要な意味を持つ法案です。何としても前に進めていけるよう、しっかりした党内論議を行っていきたいと思います!


追悼:鷲尾悦也さん

2012-02-28 01:20:01 | 活動レポート

元連合会長の鷲尾悦也さんが亡くなられたとの訃報に接して、ただただ驚き、悲しんでいます。つい先日、ちょっとした頼まれ事をした際に電話で直接お話をしたばかりで、今度機会があったらゆっくりお話しましょう!とお約束していたのです。それだけに、信じられない気持ちで一杯です。

鷲尾さんとも、私が1994年~96年にシンガポールのICFTUーAPRO(当時、現ITUC-APRO)に出向していた時に初めてお会いしました。あるエピソードを通じて、「凄い豪快な人だけど、労働組合の幹部らしくないな~」と感じたのが最初の印象でしたね。

ありがたいことに、その時からのご縁で、連合会長になられてからも、そして退任されて以降も、お会いする度にお話をさせていただく機会をいただきました。今、振り返ってみても、鷲尾さんはやっぱりいつも豪快な方でした。

長い間、本当にご苦労さまでした。心からご冥福をお祈りいたします。


院内学習会「欧州金融危機から国際連帯税を考える」開催!

2012-02-27 23:54:10 | 活動レポート

今日の午後、参議院議員会館内の会議室で国際連帯税を推進する市民の会(アシスト)主催による院内学習会「欧州金融危機から国際連帯税を考える」が開催されました。

今日は国際連帯税議連の主催ではなかったのですが、企画段階から関わってきたこともあって、冒頭、私が議連を代表してひと言、ご挨拶を申し上げました。そしてすぐに勉強会がスタート! 


今日の講師は、浜矩子さんと上村雄彦さん。浜さんは、現在の欧州金融危機についてのお話が中心で、「一つの地球に、多くの国々が存在するという現実」が、現在の底の見えない「財政恐慌」の主要な要因である!との切り出しに、会場はもう興味津々。私もたっぷり興味をそそられたのですが・・・

残念ながら、浜さんの講演が佳境に入る前に、会場を退出。そのまま東京駅に向かって、会合のために仙台に向かったのでした。

国際連帯税については、今、欧州で、金融取引税の議論が盛り上がってきています。フランスが単独でも導入に踏み切ると宣言していることはご承知かと思いますが、イギリスが強硬に反対している中で問題は欧州連合がどう動くかがカギです。この動きから目が離せませんが、問題はじゃあ日本でどう議論を前に進めていくか。その辺の含めて、今後ともアシストの皆さんとも連携しながら議連の取り組みを進めていきたいと思います。


若い世代の政治意識について

2012-02-26 23:10:11 | 活動レポート

▲24日 NTT労組データ本部PFR分会にて(左) 25日 NTT労組上信越総支部ユースコースにて(右)

 

このブログでもその都度、報告していますが、この時期は「ユースコース」という若手組合員向けの研修プログラムにお招きをいただいて、講演&意見交換する機会を数多くいただいています。

このユースコースは、労組に入ってから2年目ぐらいの若手組合員を対象としていて、労働組合の目的や役割、その目的を実現するための様々な活動について理解を深めてもらいつつ、同時に労組においての連帯感やネットーワークを強化する大変重要な役割を持っています。

そして私たちの役割は、「政治の大切さ」について若手の皆さんに理解をして貰うこと。とかく若い世代は「政治に無関心である」というレッテルを貼られがちで、確かに労働組合の重要な活動の一つである政治への参加については今ひとつ消極的な事例も少なくないようです。

でも、それは往々にして「職場で政治のことを議論する機会や経験がほとんどない」ことが原因であって、実際に話をしてみると実にいろいろな考えや疑問を持っている、つまり「政治に関心がある」ことが分かります。「場」があれば、とってもいい意見を出してくれるのですね。

そのことを、金曜日から土曜日にかけて講演してきた二つのユースコースでの意見交換を通じて、改めて確認してきました。若い世代の組合員たちが、政治に対してさまざまな角度から関心を持っていることを!

まず、金曜日のデータ本部PFR分会ユースコースでは、講演後の質疑応答だけでなく、その後の意見交換の場でも大変熱心に質問やら意見をぶつけてきてくれました。土曜日の上信越総支部ユースコースでは、私の不手際で質疑時間が短くなって直接のやり取りは限られてしまったのですが、会議室内のボードにはグループディスカッションを通じて出された数多くの疑問点や政策提言が張り出されていて、とりわけ社会保障(子育てや雇用を含む)分野における若い世代の関心の深さが示されていました。

こういう「ユースコース」のような公式の場はもちろんですが、より身近な、例えば分会の小規模の集まりなど普段の場で政治談義をすることが出来れば、若手の政治意識が実は結構高いレベルにあるし、いい考えを持っていることが分かるのではないかと思ったりします。

担当者の皆さん、私も引き続きお手伝いしますので、ぜひ色々と企画してみて下さい!


今日の参議院ODA特別委員会で質問!

2012-02-24 23:13:22 | 活動レポート

本日行われた参議院「政府開発援助等に関する特別委員会」の参考人質疑で会派を代表して質問に立ちました。


(トップバッターとして委員長に指名を受けたところ。ちなみに隣にいるのは谷亮子議員)
 

今日のODA特別委員会は、「ODAに対する国民の理解・参加等に関する件」についての参考人質疑。最初に、参考人として招聘した国際開発ジャーナル主幹の荒木光彌氏と、オックスファムジャパンの山田太雲氏のご両名から意見陳述を受け、それに基づいて質疑を行ったわけです。

私は、お二方がいずれも「日本はODAを通じて実現すべき国益・国策をもっと明確にし、その実現に向けてもっと戦略的にODAを実施すべきである」と主張されたことを確認した上で、それぞれ以下のような質問をさせていただきました。

○荒木参考人への質問

1.日本は、ODAを通じてもっと「直接的な国益」を追求すべきだというご意見をお持ちだと理解をさせていただいたが、その手法としては、やはり「タイド化」を強力に推し進め、日本企業等の直接的利益に結びつけるべきだというお考えで宜しいか?

2.「ODA事業の質の確保、向上」という観点で、参考人は「官主導」の官民連携ではなく、「民主導」の民官連携に転換すべきと主張されているが、私は個人的に、日本もやはりそれだけの役割を担うことの出来る大規模な民間(NGO)ODA推進組織を育成する必要があると思うが、どう考えるか?

 

○山田参考人への質問

3.「ODAの質的向上、質の確保」を判断するときに、国際NGOの立場から見て何を指標とするべきだと考えるか? 例えばそれは、支援を受ける国の「MDGs」指標の改善状況を見るべきなのか、それとも日本の国益をより直接的に計り得る指標を用いるべきなのか?

4.今、ODA資金の確保が重大な問題になってきている。そのために、「革新的資金調達メカニズム」について国際的な議論が進められているが、この点について、国際連帯税、特に金融取引税の導入について、現在のフランスおよびEUレベルでの議論の盛り上がりに鑑み、日本でも導入を促進していく必要性についてどのように考えるか?


それぞれに大変参考になるご意見をいただいたのですが、とりわけ荒木参考人の「とにかく日本のODAは、これまで政府(公的セクター)の役割が大き過ぎた。これからはより民間活力の役割を拡大すべきだ」という点、そして山田参考人の「日本が独自の判定指標を用いるべきではなく、すでに国際的に確認をされている達成目標の何にどれだけ日本が貢献出来るのかという視点でODAの質を考えるべきだ」という点に共感を覚えました。

やはり、日本はODAの民間チャンネルを大幅に拡大していくべき。その方向で、今後さらに議論を深めていきたいと思います。