石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

民主党政権の総括に向けて

2012-12-30 23:27:50 | 活動レポート

年末、故郷の松江に帰ってきています。元日には東京に戻る予定なので、ごく短期間ではありますが、久し振りにゆっくり思索にふける時間がとれたので喜んでいるところ。そう言えば、1年前は、12月29日の深夜まで、社会保障と税の一体改革論議が続いていました・・・。

さて、思索の中心は、当然ながら民主党の今後・・・というよりは、中道リベラルの政治をどう再構築していくかということです。

年末のご挨拶で各地に伺ったときにもお話ししたのですが、今回の総選挙、結果だけ見れば「保守の大勝利」に終わってしまったわけです。安倍総裁率いる自民党、石原&橋下コンビが率いる維新の会、そして渡辺代表率いるみんなの党 ----- 政策的には、中道右派というよりは、中道をすっ飛ばした右派の皆さんが指導層の中心になっている政党が圧倒的多数の議席を獲得。各論では若干の違いはありますが、基本は、ごく小さな政府による「自助の政治」を志向する勢力です。

果たして、国民の皆さんが本当にそれを望んだのかどうかは定かではありませんが、そういう政治状況が出来上がってしまったのは事実。だからこそ、何としても、平和と社会正義の確立をめざし、共生社会を志向する中道リベラルの再構築を図らないといけません。

まずは、「民主党政権がなぜ失敗したのか?」の検証をしっかりやっていくことが必要です。私自身、2年4ヶ月前にはじめて民主党国会議員の一員として永田町にやってきて、「なぜこうなんだ?」とびっくりする局面に、多々、接してきました。特に、小沢さんのグループとそれ以外の皆さんとの対立の構図をなぜ最後まで突き崩すことができなかったのか・・・。それらのことを、あらためて紐解いて検証してみる必要があると思うわけです。

そして、今日、ある本が、その答えの一端を私に教えてくれました。その本とは、『証言 民主党政権』(薬師寺克行著、講談社)です。


政権交代時、朝日新聞の政治部長をやっていた薬師寺克行さん(現・東洋大学教授)が、菅直人、岡田克也、北澤俊美、前原誠司、枝野幸男、福山哲郎、松井孝治、片山善博という、民主党創設期以来、民主党の中枢にいて政権交代を導いた中心人物と、政権交代後、民主党政権の中心にいた当事者たち8人に直接インタビューして、政権交代に至るまでの経過や、政権交代以降の内実をあぶり出してくれています。

詳細は、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思うのですが、私が最も興味を持ったのは2点。一つは、民主党マニフェストの変節。もう一つは、マニフェストにおける「統治機構」の扱いと党内におけるその内容の共有です。

簡単に言えば、まず、民主党のマニフェストが、2006年を境に方向性が変わってしまったということ。2006年というのは、4月に小沢一郎氏が代表に就任した年です。その辺りから、マニフェストの中心が、明確な財源の裏付けと実現可能性の保障のない、新らしい政策項目のショッピングリスト的なものに変わっていってしまったというのです。

そして、本来は、政権交代が実現した後に具体的にどう(自民党時代の)統治機構のあり方を変えるのか、というのが大きな課題だったはずなのに、2009年の時にはその部分の議論がきちんと党内で共有されておらず、政権交代後に政府に入った政務三役たちの間でもそれをちゃんと理解していた人は多くなかったというのです。まして、大量に当選した新人議員には全くそのことが伝わっていなかったのですね。

この本を読んで、なぜこの2年数ヶ月あまり、党内がああいう状態だったのか、なぜ分裂という結果に終わってしまったのかということが、おぼろげながら見えてきました。今後、さらなる検証を進めていかなくてはなりませんが、「まず検証すべきは2009マニフェストと、それに至るまでの党内の議論の経過だ」という私の持論は、あながち間違っていなかったようです。


民主党青年委員会・委員長代理に就任することになりました

2012-12-29 22:54:37 | 活動レポート

海江田・新代表の下で民主党の新体制が固まってきていますが、今回、これまで国民運動委員会の中の局として活動していた「男女共同参画局」と「青年局」が、それぞれ「男女共同参画委員会」と「青年委員会」に格上げになることになりました。これは、民主党の再生に向けて、若手と女性が大きなカギを握るという認識に基づくもの。それぞれの委員長は、党の役員会および常任幹事会のメンバーとして発言権を持つことになります。

今回、青年委員会の委員長に就任したのは、これまで青年局長として活動してきた津村啓介衆議院議員(岡山2区)。そして、奥野総一郎衆議院議員、小西洋之衆議院議員とともに、私も青年委員長代理に就任して、活動していくことになりました。

いや、実は、青年委員会の対象は「原則、45歳以下」。あれっ、対象オーバーじゃん・・・と思ったのですが、「原則だから大丈夫」と言われ、そこはそれ以上、追求せず(笑)。とにかく、津村委員長を支えながら、全国11ブロックに設置されている青年組織や、都道府県連の青年局との連携を強化しながら、地方組織の強化と活性化に向けて努力していきたいと思います。

今後、全国各地にお邪魔する時は、できるだけ地方の青年局メンバーとも意見交換の場を持ちたいと思っています。関係者の皆さん、ご協力の程、宜しくお願いします!

 


仕事納め

2012-12-28 23:06:55 | 活動レポート

今日、12月28日は、特別国会の会期末でした。

今国会は、たった三日間の会期でしたが、初日の26日には自民党の安倍総裁が新しい内閣総理大臣に就任。我が民主党としては、3年3ヶ月振りに野に下ることとなりました。初当選時(2010年7月)から与党として活動していた私にとっては、初めての野党経験。今日も、参議院の議院運営委員会で座る場所が与野党交代となり、あらためて野に下ったことを痛感。悔しさがグッとこみ上げてきました。

それにしても国会のきまりというのは面白いもの。会期が何日間であろうと、開会式は天皇陛下をお迎えして行わなければならないのですが、今回のように首班指名がある場合は初日に出来ないので、なんと、開会式が行われたのは閉会日の今日。閉会する日に開会式を行うという不思議な展開だったわけです。

さて、特別国会の閉会に合わせて、石橋事務所も今日が仕事納め。今年1年間のスタッフの労を労って、そして来年に向けての決意を述べ、意識を合わせました。民主党の再生に向けて、しっかりとしたスタートを切って行かなくてはなりません。がんばろう!えいえいおー!


インターンシップを振り返って(インターンだより)

2012-12-28 14:44:06 | 雑記

石橋事務所で学生インターンをしていました照井遼です。

政治家秘書インターンシップを通して、テレビや新聞などのメディアを通して目にする政治と実際の現場とではギャップが存在することを強く感じました。省庁との会合などにも議員の代理として出席しましたが、そこで話し合われていたことや政党の取り組みが詳しく一般の国民に説明される機会はほとんどないように思います。受け身ではなく、政治に対し積極的な姿勢をとることが中立に現代の政治を評価することにつながります。その意味で今回のインターンシップは意義がありました。

また、今回は衆議院議員総選挙とインターンシップの期間が重なり、選挙のお手伝いにもボランティアとして参加させていただきました。有権者である国民の生の声を直接伝えていただける貴重な機会ですが、政治の側に発信力不足が存在し、候補者の国会での取り組みがうまく伝わっていないように感じます。選挙については一票の格差をはじめとした数多くの問題がありますが、有権者がイメージする政治と現場がかなり異なったものであるという点も選挙の一つの問題点だと感じました。

政治の国民に対するアプローチの仕方をさらに工夫することで、議員一人ひとりの政策なり立場なりが私たちにより伝わってくると思います。今回のインターンシップでは石橋議員、その秘書の方々の現場に携わることができました。そのような取り組みが少しずつであるかとは思いますが、私たち国民と政治との距離をコツコツと地道に縮めてくれるはずです。最後にインターンとしての私を支えてくださった石橋議員や秘書の方々、選挙事務所の皆様、そして支援者の方々に、この場を借りて御礼申し上げます。2カ月間という短い間ではありましたが、ありがとうございました。


両院議員総会で、新役員が選出されました

2012-12-27 17:52:31 | 活動レポート

12月26日に開催された民主党両院議員総会で、海江田万里新代表から党の新らしい役員(案)が提示され、満場の拍手で承認されました。決定した新しい役員は下記の通りです:

  • 代表    海江田万里(衆)
  • 代表代行  大畠章宏(衆)
  • 幹事長   細野豪志(衆)
    • 幹事長代行 中川正春(衆)
    • 幹事長代理 馬淵澄夫(衆)、柳田稔(参)
  • 政策調査会長 櫻井充(参)
    • 政調会長代行 松本剛明(衆)
  • 国会対策委員長 高木義明(衆)
    • 国対委員長代行 松原仁(衆)
  • 両院議員総会長 直嶋正行(参)(留任)
  • 代議士会長   原口一博(衆)
  • 参院議員会長  輿石東(参)(留任)
  • 参院幹事長   一川保夫(参)(留任)
  • 参院国対委員長 池口修次(参)(留任)

 

冒頭、海江田代表が挨拶に立って、「本日、安倍新内閣が誕生した。この上は、民主党も一刻も早く新体制をつくり、年が明けたら反転攻勢をかけ、明るい民主党を作っていきたい」と述べて、党が一丸となって再生に取り組んでいくことを要請しました。

 

また、就任の挨拶に立った細野豪志幹事長は、(1)今回涙をのんだ仲間に対してしっかりと対応していくこと、(2)年が明けたらすぐ全国を回って信頼回復と地方組織強化に向けた対話を行っていくこと、(3)今回の敗北の理由を徹底的に検証して民主党を再生していくために、再生会議を立ち上げること、(4)党の綱領の改訂作業を急ぎ行うこと、(5)例年1月に実施する党大会については、敗戦の総括や綱領の改定作業などを待ってしかるべき時期に実施することなど、党の再生に向けた決意表明と具体的提案を行いました。

 

明日以降、さらに党の組織体制が固まってくるはず。私も何らかの役割を果たしていくことになると思いますが、いかなる役割が与えられても一生懸命にがんばっていきます!