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特養優先入所指針 その2

2008年04月21日 | 事例検討
別にひっぱっていたワケではないのですが、長らくトピック放置してしまい申し訳ございませんでした。

仕切りなおし。

ケアマネをやっていますと、担当を外れたあとでも関わらなくてはならないケースがありますね。
ハリケンが担当していたディカプリオさん78歳男性・要介護3と、その妻ジェシカさん80歳女性・要介護4のご夫婦。
ディカプリオは現在ひがし会系の病院に入院中。大きな声では言えませんが長期入院です。今月でちょうど7ヶ月くらいです。
妻ジェシカは現在、市では評判の良い特養・徒然荘(仮称)に入所中。
ハリケンのケアマネとしての仕事はもうありません。
ですが、ワケあって、私はこの夫婦とご家族に、ずっとずっと関り続けています。

このトピックは、いわゆるフツーの特養入所のトピックではありません。
実録!私はこうして特養から特養へ転所した!!
なのです。

妻のジェシカは、特養徒然荘に入所して約半年。
その前は老健に入っていました。
ディカプリオが認知症の妻の介護に疲れ果て、倒れてしまい、ひがし会の本院に緊急入院したのが去年の9月なかば。
私とご家族(娘2人)は、慌てて超のつく認知症のジェシカをなんとかひがし会系の老健に入れました。ショートから繋いだんです。
そして同時に2,3箇所の特養に入所申し込み。
申し込んだ特養のうち、私が
「ここは市内では評判の良い特養ですからご一考下さい」
と情報提供した徒然荘に、去年11月突然入所が決まりました。

徒然荘はユーザー評価でも、口コミ情報でも評判の良い施設です。
母体は介護保険施行以降に参入してきた某団体で、あやしくもなんともありません。お世辞ヌキ、Aランクと言えます。
ただ、ディカプリオ夫妻の実の娘ふたりには、お気に召さなかったようでした。

徒然荘は新しく、いわゆる“若い”施設。
ヤングなスタッフが、元気ハツラツに介護しています。
親しみがあります。アットホームです。
娘たちにはそれが『お行儀がよくない』ととれてしまった。
また、ジェシカレベルの認知症高齢者が、当時たまたま他にいなかったこともアンラッキーでした。
以前書いたこともありますが、ジェシカは、差別用語をガンガン発するタイプの、迷惑行為がとっても目立つ認知症なのです。
徒然荘はジェシカのケアのため、ジェシカ以外の入所者の居室を施錠せざるを得なくなったり、ジェシカの居室を転々と替えざるを得なくなったりと、それまで1度もやらなかった処遇を実行するハメに。
その都度娘さんたちに連絡をとり、説明し、同意を求めながら実行していくのですが、娘さんたちにはそれが負担となってしまいました。

そこで、姉娘のローラは、いつしか
「母を徒然荘から他所に移したい」
と思うようになったんです。
ローラの息子(つまりディカプリオ夫妻の孫息子)は、他県で社会福祉学を学ぶ大学生でしたが、この息子が自分の祖母のために探し当てた施設がなんと、ひがし会系の特養“あいの家”(仮称)だったのでした。

医療法人ひがし会は、社会福祉法人ひがし会を系列に持っていますが、その中では唯一ここだけなぜ?と言えるほどの優良施設がこの“あいの家”です。
郊外の、閑静で開放的で牧歌的な環境。
明るく有能で前向きなスタッフ。
理想的な上司といえる施設長。
県内外からの評判もすこぶる良く、ひがし会で唯一阿呆迂闊を受託しているところです。
最初ローラは、あいの家がひがし会系列であることをまったく知らなかったそうで、私にも秘密であいの家を見学したり、相談員と会ったりしていたようでした。
そうして
「なにがなんでも母を、できることなら父も、この“あいの家”に住まわせたい」
と熱望するようになったんです。

しかし、ジェシカはすでに特養に入所した身です。
ましてや“あいの家”は、ジェシカたちの住所地の市のずっと外の特養。
自治体によっては地域枠というものもあります(地元の入所希望者を優先的に入所させようとする方針みたいなもの)。
特養から特養にスライド転所なんて、そう簡単にはいきません。
現に特養に入所している人が、『より困っている状況』とみなされるはずもなく、優先順位は要介護1の待機者よりも下かもしれません。
特養関係者であれば、これがいかに難しい話か理解してもらえると思います。

ですが

今まさにジェシカは、この特養転所を実際にやってのけようとしています。
他のケアマネさんたちなら経験があるかもしれませんが、私にとっては初めて体験するレアケースなので、その一部始終をブログに残していこうと思ったのでした。


その3へつづく



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