業務日誌

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だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

ケアマネの顔

2007年02月16日 | 担当者会議
『利用者の顔』続編です。

予想していたこととはいえ

青田主任ね、やっぱりダメでした。

青田主任に提出した事例報告書の概要をup。

事例の概要:
2月13日(火)16:00 デイケア主任看護師より、居介ケアマネハリケンに事例の相談がありましたので報告します。以下、その内容。

2月9日、オリーブCMの担当する新規利用者B氏の家族が来所され、要介護高齢者である自分たちの母親に通所リハビリを利用させたいとのこと、家族との面談に同席を求められ、即翌日からの利用開始依頼があった。
デイケアとしては一面識もない利用者の即日利用はリスクの面から極力避けたいので一旦その場では返答を保留した。だが、この利用者が同一法人であるひがし居介の担当ケースであり、オリーブCMが連携し、情報連絡してくれるものと思っていたので、面接・アセスメント・担当者会議・計画のプロセスを経ずに利用開始を決定した。
実際にはオリーブCMにはこの利用者本人との面識がなく、利用者の情報は家族との面談で得たもののみであった。
デイケア利用までのプロセスには
・基本情報や身体状況、利用を希望するまでに至った家族的背景などの情報
・送迎のために必要な、居宅の環境・移動や移乗などの身体能力の情報
が必須であるが、それらの必要な情報を充分に与えられないばかりか、どこの通所サービスを利用する場合にも等しく必要な手順すら説明されず、結果的に利用開始せざるを得ない状況に置かれてしまった。介護保険法上では、このような無計画な利用開始がまかりとおるのか、またひがしケアプランセンターのケアマネは、どの事業所に対してもこのような無謀な受け入れ依頼を行っているのか。
併設事業所だからといって、このような無茶はケアマネの不文律なのか知りたい。
また、今後はこのような利用依頼のないように厳重注意をお願いしたい。

デイケア主任によると「ケアマネもよく把握していない利用者に、どうやって明日からデイケアサービスを提供しなくてはならないのか」と抗議したが、オリーブCMは「ご家族がしっかり理解しているので問題はない」と的外れな回答があったばかりで聞き入れがなかったとのこと。
そればかりか、デイケア主任に対してオリーブCMから「だったら、それ(利用者との面談)はデイでもやって下さい」と、責任転嫁とも思われる発言もあり不信感を拭えなかった、と訴えは多い。


この報告を受けた青田主任は(私がアドバイスしたのですが)他のケアマネさんたちから情報をとりました。
この事例についてどう思うか、問題点は何か。
それから(これも私が『して下さいよ』と言ったのですが)デイケアのミッフィーさんに事情を確認しました。
…そこまではよかったのですが…

社会福祉士のくせに、MSWのくせに、相談援助技術のカケラもない青田主任。そこからどうすればいいのかがわかりません。
それでも一生懸命考えた主任は、今日、毎週金曜恒例のケアマネミーティングで私たちに対して
青田:まず僕が思ったのは、普通ケアマネが新規利用者に通所サービスを開始しようとする際、インテークして、アセスメントして、プランを立てて(バカバカしいので中略)それから通所の契約に同行して通所計画を確認して、そして利用を開始するのが原則とされていますので、今後は気を付けて下さい。
と言いました。
そしてデイケアに対しては
青田:まずデイケア側の問題点としては、普通利用者が通所サービス利用を希望している場合には、インテークして、アセスして(アホくさいので中略)通所リハ計画を立てて、そして初回利用となるのが原則なので今後は安易な利用者受け入れはやめて下さい。
と言いました。

青田主任、釈迦に説法す。

期待はしてませんでしたのでいいんです。こんなもんです。

結局のところ、オリーブは利用者の家族の逼迫した状況に急き立てられ、よかれと思ってやったことが裏目に出た、というヤツだったんです。もともと悪意はないので、オリーブは自力で答えを得て反省し、
「ケアマネの皆さんの顔をつぶしてしまってごめんなさい」と謝りました。
私たちも、これまで全員が余裕がなくて、新規利用者の立て込むオリーブの相談に乗ってあげられなかった状況を反省し、また明日から新たな気持ちで頑張りましょうね、と結束を誓い合い、デイケアの皆さんには心から非礼と無配慮を謝罪して、また明日からお願いしますね、と信頼を回復したのですが___


なんとそれから1時間後に
問題のBさんが脱走。
デイケア職員と居介職員と医事課職員と送迎部全員でわらわらわらわらわらわらわら捜索すること45分。

派遣に向かっていたヘルパーさんに発見され、連絡を受けた私とミッフィーさんとで無事保護し、帰園。コト無きを得ましたが、騒動が治まってから

オリーブは
「お世話になりました、ミッフィーさん」
(意訳:偉そうなことを言っといて、大事な利用者をこんな目に合わせやがって)
ミッフィーさんたちデイケア職員は
「ご迷惑かけました、オリーブさん」
(意訳:こんな大変な利用者を顔も見んと寄越しやがって)


とお互いのココロの中に大きなシコリが残ってしまいましたとさ、というオチです。


やれやれです。

今月だけで加算付きの新規利用者を4人、予防に移行した利用者を5人も担当しているオリーブは、今死ぬほど落ち込んでいます。

皆さん、忙しさは私たちの心からゆとりを奪います。
確かめ、見据え、判断する力を奪います。
激務はケアマネの大敵です。
早急に介護保険制度を見直し、ケアマネの担当人数を15人まで引き下げましょう。利用者ひとりあたりの報酬単価を一律3万円にし、予防はすべて包括に返しましょう。
…うまくまとまらなくてごめんなさい…

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2 コメント

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お疲れさま (きんちゃん)
2007-02-17 00:42:34
そっか……。オリーブさんも大変だったんですね。
担当人数減っても忙しさは変わらないどころか、却って業務が増えて忙しくなりましたもんね。
実際、他のケアマネの仕事の内容まで細かく把握できないし、難しいところです。
お疲れさまでした。
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魔がさす、というか (ハリケン)
2007-02-17 19:08:12
忙しさのあまりに
「ええいもう、いいや、やってまえ!」
と、とんでもない仕事をやってしまうこと、あります。
でも、大抵の場合しっぺ返しをくらう。
あとになって後悔するのが目に見えてるのにね。

オリーブの場合は、相談できる人がいなかったことが
1番の原因かも。
こんなとき、頼れる主任がいれば、と思った。
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