業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

DTN!!! その1

2008年05月29日 | 事例検討
ええと、とりあえず当選した寺社奉行さんおめでとうございます。
惜しくも選にもれてしまった方々、6月に強行される予定の業務日誌ブログケアマネ実務研修専門課程Ⅰ参加記念企画にご期待下さい。
なんでこんな研修に出んとあかんのじゃ!!
ケアマネはそんなに
ヒマじゃないんじゃ!!

ハリケンのココロの叫びがコダマするプレゼントをご用意しております(いやマジで)。


んーと、んーと、いくつかのトピックが流れっぱなしになっている気がします。
続きを書く気はあるんです、ホントに。
ただ、ハリケンが、4月末から新規で受けた利用者が、私のブログ定期更新を邪魔しているんです。

名前はリューク(仮名)。68歳・男性。
今月20日、ひがし区で1番大きな中央病院(仮称)から退院しました。
リュークを担当してもらえないか、と、中央hpのド新人MSWミサミサ(仮名)から依頼があったのは、先月半ばのことでした。


リュークは独居()。家族とは20年も前に離別しています。
もとはトラック運転手でしたが、引退して気ままなひとり暮らしをしていました。
糖尿病になっても乱れた食生活を送り、腎臓を悪くしてもろくに病院にも行かずいたため尿毒症になってしまい、3月末に自宅でのたれ死ぬ寸前だったのを知人に助けられ入院。
すぐにシャントがつくられ、4月アタマには透析導入()となったんです。
4月のはじめにシャントが出来たにしては退院が遅いな、と私はそのとき思ったんです。
中央病院はここ最近、切ないほどに患者を切ってしまうのに、シャントが出来て透析も開始し、あとは地域の病院に出すばかりのリュークが1ヶ月も入院しているのはおかしい。
ま、とにかく会って話を聞こう。
ゴールデンウィーク前、私はインテークのため中央病院へ。

リュークは入院して間もない時期にすでに認定を受けており、介護度は要2でしたが、長期の入院のせいか体調のためか、はたまた本人にまったくやる気がないからか、下肢筋力低下が低下のしまくりで、まったく立てませんでした。
インテークにはMSWのミサミサも立会いまして、私はリュークの退院の予定やら、退院後の透析施設はどこかなどなどをひとつずつ聞いていきました。
リュークははじめ、退院後の透析は、ウチ(ひがしクリニック透析センター)ではなく、よそで透析するはずだったんです。
なぜそれがダメになったのかつーと、リュークがナマホ()だったせいでした。
ナマホの人が透析を受けるためには、その透析施設が更生医療の指定を受けていなくてはならないのですが、そーゆー施設は多くはありませんので、結果リュークが透析施設を選択するにあたっては制限がある。
また、リュークは自立歩行できませんし、ナマホでお金もありませんのでタクシーを利用するのにも限界がある。
この市では透析患者さんなどに対して往路または復路に相当するぶんのタクシーチケットを出しますが、あとの半分は自腹ですからね。
そこにいくとウチのクリニックは、透析患者さんの送迎をやっておりますし、トーゼン更生医療の指定も受けておりますイコールナマホ()の患者さんが選択しやすいんです。
そんなワケで、インテークの翌日には、なんでだか、ウチのクリニックに面談に来ることになってて。で、面談に来たらもうほぼウチで透析することは確定したようなもんで。
担当する利用者が自分の法人のクリニックで透析するということは、つまり、その利用者を介してケアマネと透析ナースたちとの関係がアレになるワケです。
利用者のダメはケアマネのダメ。
ケアマネのダメはケアマネのダメ。
ウチの居介のケアマネが、ウチの透析患者さんを担当したがらない理由はそれです。

まー、でも仕方ない。
私は利用者を選り好みするようなケアマネではありません
透析施設も決まったし、リュークの退院もこれでトントンと決まるでしょうし、さっさとヘルパーやら福祉用具やらを決めていこうと思い、連休明けにふたたび中央病院へ。

その日でした。リュークのそのときの所持金が
2円
だということを知ったのは。


                           つづく





※もうおわかりでしょうが、『DTN』とゆーのは、ハリケンが勝手に作った、医療法人に勤めるケアマネ用語で『独居・透析・ナマホ』の略です。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
月の登場をお待ちしてます。 (寺社奉行)
2008-05-30 19:04:05
2円て…
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あんまり・・・・ (ちゃかぽん)
2008-05-31 23:41:56
昔なつかし5円チョコすら買えない・・・
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