業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

責任のとりかた つづき

2009年05月17日 | 業務日誌
今週は4日働きました。
(※水曜にガキが熱発したもんで1日有給)
独居加算のための住民票取りに区役所に行くこと3回。
サ担5回、認定調査2件。
デイケアから救急搬送された利用者の対応1件。
訪問は12件だけど、うち4件はプラン配ってない訪問。

ごくフツーに働いております。
その上、デコのオーダーを4個仕上げましたw
前回のブログで『自分の地元が入梅したらまたプレ企画』と公言しましたので、その準備もやってます。ちなみに地元は九州です。

寺社奉行さん、梅雨はまだですか?


えっと、前回のトピの続き。

自分の知り合いに認定を受けさせ、申請と同時にヘルパーを入れてしまい、なんの説明もせず、調査立会いもせず、結果非該当になってしまった利用者に困っていたアイリン女史。
一体どうするんだろうと思っていたら
「自分が(この人が利用していたヘルパーの利用料金)払う」
と言ってたってゆー話の続き。

あれから(今週のアタマ)主任のカニちゃんに相談したそうです。
で、カニちゃんから
「この状況では、どう考えても悪いのはアイリン女史ですね。
もし非該当になったらどうなるかの説明をしてからヘルパーを入れるかどうか利用者自身に選択させるべきでしたね。
また、非該当になる可能性が少しでもあると思っていたら、ケアマネは認定調査に同席すべきでしょう。
それに、結果自費が発生したからと言って、またいくらアイリン女史に責任があるからと言って、お金を払えばいいという問題でもないでしょう。
必要だと思うから認定を受けるよう勧めた、この利用者はこれからどうなるんですか。来月からはヘルパーが使えません、と説明するだけではダメでしょ。」
と言われたそうです。

で、カニちゃんは、特定高齢者の認定を受け、生活援助を入れてもらうようにしてみたら、と助言。
なるほど、とアイリン女史はすぐ包括に連絡をしたのですが-----------

皆さんご存知でしょうが、今年度から介護予防事業は介護認定における「非該当者」を一律に特定高齢者候補者とみなすこととなりました。
従来の特定高齢者は、毎年健診とあわせて実施される生活機能評価で認定されていましたが、今年度から「非該当」認定者も含まれます。
しかしそれでも、特定高齢者イコール要介護認定非該当ではありません。自動的に特定高齢者と認定され、サービスが利用できるワケじゃないんです。
まず『生活機能評価』っつーのを受診しなくてはなりません。
医師が生活機能の低下の有無などについて総合的に判断し、その判断を踏まえて市町村(包括)が特定高齢者かどうかを最終決定することになってます。

で、合ってますかね、これ読んでる包括の方。

要介護や要支援の認定がおりて、いろいろ契約してサービス利用を開始するというのもかなり面倒ですが、そこには親切なケアマネがいて、色んなことをかわりにやってくれたり、教えてくれたりします。
が、特定高齢者は自立してますから、いろいろやってくれるパートナーはいません。
そもそも包括は特定高齢者を作らないようにしてる(に違いない)んです。
だって忙しくなるから。

で、合ってますかね、これ読んでる包括の方。

アイリン女史の話では、この非該当さん、ここ数年受診したのは皮膚科のみ。ちなみに認定のときの主治医意見書書いたのもその皮膚科のドクター。
そんな人がわざわざ別の医者に行って、生活機能評価なんてワケのわからないものをされて、保健師の訪問を受けて、なんて積極的にやるハズがない。
書類は多いし、そこまでやってサービスを受けたとしても制約は多いし。
「だったらもういい、ヘルパーはいらん」
となるに違いない。



やっぱり自腹切って責任取る、って言うことになるワケです。
ウチの居介は保険とか入ってないし、つか、そもそもケアマネ業務の保険ってあるのかどうかもわかんないですよね。もしあったとしても、この場合アイリン女史ひとりの過失であることは明らかですから、きちんと報告して始末書とか書いたとしても、弁償はアイリン女史個人がすべきってなっちゃうんだろうなあ。

私はこの一件について、カニちゃんの考えを聞いてみました。
予想通り、ほぼ私と同じ、そしておそらく皆さんと同じ考えでありました。
私は今回のアイリン女史の一件は、女史が、ケアマネってシゴトを実物よりもずっと『偉いもの』と思い違いをしていて起こしたことみたいに感じています。
「私がヘルパーを使えるようにしてあげましょう」的な。
ケアマネが利用者を決めるとか、サービスを振り分けるとか、彼女はどうもそういうミスが多い。従ってトラブルが起きる、それも毎回同じようなトラブルが。

今回あらためて思いました、わかりきってることではありますが、利用者に損害を与えるかもしれないことは、どんな小さなことでもきちんと説明すべきなんです。
こういうリスクがありますよ、こんなことしたら自費ですよ、あなたが考えて、選ぶことなんですよ、って。
サービス開始時にちゃんとやっとけば、大抵のトラブルは回避出来るはずなんです。
最初が肝心ってことですよね。



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7 コメント

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始めまして・・・ (kaigoken)
2009-05-17 21:55:29
>やっぱり自腹切って責任取る、って言うことになるワケです。・・・・・・・・

これはチョッとまずいと思います。

果たして何処までがケアマネジャーの責任かも考えて見る必要があると思います。
現在支払方法変更の処分を受けられた方がありますが、国保連の連絡で判ったのが、効力が発生してから2ヶ月(位)後のことです。その時には3ヵ月後のプランは利用者に渡っています。

サービス事業所にも迷惑をかけられませんし・・・結果被ることにしました。しかしその代償は高くつくと思います。
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ずるいかもしれませんが (ちゃかぽん)
2009-05-17 22:40:16
サービス利用を希望すり新規利用者さんには、必ずリスク説明してます。何も知らず、ケアマネを頼ってくれている利用者さんのリスクもそうですが、もしかしたら自分や事業所を守るためかもしれません。
ずるいかもしれませんが…。
それが本音です。
日本ケアマネ協会に入ってたら、ケアマネ個人の保険に入れます。
私は自分に自信がないので入ってます。(^。^;)
事業所が個人のケアマネをどこまで守ってくれるかわからないし。
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リスクが大きい (けろこ)
2009-05-18 15:09:08
私も必ずリスクの説明をして判断は利用者と利用者家族にゆだねています。

地域の保険者からは新規利用者は「認定後サービスを使え」とわざわざ達しが出ています。
私も基本はそうです。

ま、杓子定規にこれを鵜呑みにしなくても・・とは思いますが、がんターミナルの認定が要支援1になった挙句、区変かけている間に亡くなった例もあったので侮れません。
今の調査はリスクが大きいです。
本当・・「どこみてんのよっ」て感じです。
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やっぱりリスクは説明します (寺社奉行)
2009-05-18 16:31:58
判断は利用者とご家族でしてもらってます。
今まで利用してなかったんだから、認定出る1ヶ月くらいは待っとくわという方がほとんどです。
保険者も、今までそういうトラブルに何度も遭遇してきたんでしょう「絶対説明してくださいね」「暫定でサービス使います?この方」とか必ず新規申請のときに聞いてきます。

あ、沖縄と奄美は入梅しました。
地方だけのニュースとか天気予報って「九州・沖縄」で一くくりなんで、実際地図で見ると、日本の約半分近くなんですよ…北は対馬から南は与那国島や波照間島まで…広い…
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当たり前 (sakura)
2009-05-24 19:57:03
リスク説明は当たり前。
ターミナルでやばかったケースありましたが、何とか意識がなくなる前に、認定調査に行ってもらい。(行かないという市役所にくらいついて)無事亡くなってから認定降りました。
家族には、縁起でもないケアマネと罵倒されようが、認定が降りないうちになくなると、10割になりますといっておきました。TT
自治体にもよると思うのですが、非該当というか、自立のヘルパー利用、週に1回はいけますよ。うちの市では。特定高齢者認定については良くわかんないです。
包括になって、研修に参加しましたが、心の研修で、実務的なことはなにも学んでいません。
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根底には (syounosuke)
2009-05-26 16:21:10
お久しぶりです、小物作りに熱中してこちらのブログの更新が少ないと思ったので、久々です。
アイリン女史の大活躍ですね。
ケアマネって実物よりずっと「偉い」もの。「私がヘルパーを使えるようにしてあげましょう」
問題の根本はここですな、最初なぜ非該当にサービスをつなげる理由がわからなかったのです。

要はアイリン女史は介護支援専門員ではなく、単に隣のおばちゃんですな。まだ、こういう人がいることにびっくり。貴重な存在かもしれません。

で、より問題は事業所ですが、事業所のやり方をこのままにしておくとそのうちケアマネジメントが出来ない事業所になるような気がします。アイリン女史の問題ではなく事業所の運営に問題が隠されているように思えます。

えらそうなこといってますがわが社にもいるんです、生活相談員から脱却しない介護支援専門員が。私も所長もそのことに気がついていますから徐々に対策を講じています。こういう取り組みがなされれば改善が期待されますが、気がついていないことが最大の問題ですね。
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ここで結果報告 (ハリケン)
2009-05-31 03:58:55
皆さん貴重なご意見ありがとうございました。
この件は、管理者のカニちゃんが上に報告しまして、まだ結果待ちです。
アイリン女史本人は穏便に済まそうと思っていただけにちょっと不満そうですが、カニちゃんの説明は理解してるみたいです。
ただ、いけないこととわかっていながら「だろう運転」ならぬ「だろうケアマネ」な彼女のことですから、きっとまた同じようなことは起こすんだろうなあ。
利用者に決してリスクを負わせまいとしてやる支援と、なんかあったら自分でどうとでもすればいいさと思ってやる支援とでは全然違うなんてこと、みんな知ってることだと思ってましたがねえ。
また、ウチの「上」がどんなふーに処理するのか知りたい。後日必ずお知らせします。
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