業務日誌

許せないヤツがいる 許せないことがある
だから倒れても倒れても立ち上がる立ち上がる
あいつの名はケアマネージャー

負けるもんか その2

2008年11月21日 | 業務日誌
※ 寺社奉行さんへ/ガンダムのデコ、私には無理です…せめて拾い画像をお楽しみ下さい。

意見書の遅いことでは区で1番、なのにやたらと流行っている⇒患者多い⇒意見書依頼多いとゆーチョー厄介なドクター、山田のぼる先生(仮名)。
そして
能力があるんだかないんだかわからないが若くて人だけはよい⇒気安く仕事受ける⇒担当多いとゆー、これまたチョー厄介なひがし区東部阿呆迂闊私怨、海田およぐ(仮名)ケアマネ。
このふたりによって木の葉のように翻弄された、不幸なケアマネの物語の続編。


今年5月に、ウチの法人のデイケアを見学にやってきた利用者がおりました。
名前は野比のび太さん(仮名)78歳。
要支援1です。
デイケアの相談員が介護保険証を確認したところ、いまだケアマネが不在であることがわかりました。包括も入っていない。
ならばウチのケアマネにお世話させましょう、となり、私が面談することになりました。
しかし結果的に野比さんは、ウチのデイケアには通わないことに。
となると、正直この方を担当するウマみはナッシングなワケです。
当時私の担当する利用者は、介護給付だけで35人・要支援は5人おり、要支援の新規を持つ余裕はありませんでしたつかそのくらいなら要介護の人をもちたいし、いつか要介護のひとをふられたときにソク担当出来るように余力も必要。
そこで主任にも相談し、
『申し訳ないが、現在ウチは新規要支援(しかもウチの法人を利用しない人)を受託する余裕はない。よそのデイに行かれるのなら、そこに居介があるかもしれないので』
と、野比さんを包括にお返しすることにしました。

ただし、この野比さん、一見フツーの要支援ですが、ひとつだけ、ただの要支援と違ったところがありました。

実は野比さんの奥様は
要介護1・認知症
だったのです。←『奥様は魔女』のナレーション風にお読み下さい。
だもんで私は野比さんに
『もしも奥様が介護サービスをお使いになる際は、是非是非このハリケンをご指名下さい!!』
と言い置いて、野比家をあとにしたのでした。
もちろん包括にも
『野比さんは今回このような理由で担当をお引き受け出来ませんが、これも何かのご縁ですから、奥様がサービスを利用されるときは私が担当させていただきますよ』
ツバをつけるお知らせすることも忘れませんでした。

それから3ヶ月の月日が流れ、8月も末の頃。

ひがし区東部の阿呆迂闊私怨ケアマネ、海田およぐからハリケンに1本の電話が。
なんとあの野比さんの奥様が、デイケアに通いたいと言っているので、担当をお願いしたいという新規の紹介だったんです。

通いたいデイケアはウチではなく、ウチ見学のあと野比さんが通い始めた老健デイランラン園(仮称)。
それでも介護給付の利用者なら文句はない私です。
ヘタに担当利用者数に余力など残していると、いつまた要支援をふられるかわかったもんじゃない。少々キツい思いをしてでも、MAX40人介護給付で埋めたいんです。
そのくらいハリケンは要支援の担当がキライなんです。
いえいえ、要支援がキライなんじゃありませんよ。
阿呆迂闊が(以下自粛)

コホン、わかりました。担当いたしましょう。
このハリケンにお任せ下さい。
と、すぐさま初回面談に伺いましたとも。
怒涛のスピードで契約書作って。
旨の届けと資料請求承諾書の2点セットも忘れず持って。

3ヶ月ぶりにお会いした野比さん。
初めてお会いした野比さんの奥様しずかさん(仮名)74歳・要介護1。
ご挨拶もそこそこに、介護保険証に飛びつくと-----------------------

出てきたのは暫定資格者証でした。

ん?
認定期間が9月末までになっているじゃないスか。
ということは更新申請済みか。
野比さんのご家族に聞くと、もう認定調査は済んだとのこと。
一体誰がこれをやってくれたんだろう。

事務所に戻って海田およぐケアマネに確認すると、私に担当をふる少し前に、区役所に申請を済ませたとのこと。
「いきなり認定調査からやってもらうんじゃ、ハリケンさんに悪いと思ってテヘヘ」
と、親切でやりましたと言わんばかりです。
私は不安になりました。
「それは余計なことをしやがってド素人が大変ありがたいですが、海田さん、しずかさんは確実に要介護と認定されるんでしょうねえ。一面識もないような区役所職員が調査なんぞして、要支援に落とされるようなことはないでしょうねえぇぇ?」
とオドシをかけてみましたら、海田ケアマネは
「いやあ、かなりハッキリした認知症ですし、大丈夫っしょタハハハ。」
とカルく答えるんですわ。
「本当でしょうねええ?もしも要支援になったら海田さんにもってもらっていいですかあ?」
と聞くと、彼は
「い、いやあ、ボクもこれで相当担当もってるもんで、出来ればこのままハリケンさんに受託していただきたいと思ってますがナハハハ」
とヘラヘラ言うんです。
「はァ?だんなさんの野比さんを海田さんが担当して、奥様を受託だなんて、野比さんのご家族が不信感を持ちませんか?とはいえ、ウチはいっぺんに2人も新規要支援を担当する余裕なんかないですからね、もしもしずかさんが要支援になったら包括に返すってことでひとつお願いしますよ」

答えにつまって何も言えずにいる海田ケアマネ。
私は構わずそのまま「じゃ、そゆコトで」と電話を切りました。

だいたい、野比さんの奥様がサービスを利用する⇒新規利用者になるときは私が担当するんだと、ハナから決まっていたのに、ご家族だってそのつもりでいたのに、なんでわざわざ区役所なんぞに調査をふるんだ。
ウチの自治体は、過去に一度でも認定を受けたことのある利用者なら『純然たる新規とは見なさず』担当もしくは担当予定のケアマネが認定調査を受託できるんです。
最初っから、代行申請からウチにふればいいものを、手間を省いてくれようとしたのかなんだか知らんが、区役所に調査依頼なんかしやがるから
あとあとこんな
面倒なことに
なったんだ!!



                     あとあとの出来事は次回につづく



追記:きんちゃん、コメントありがとうございました。
   あの画像は確かにダ・ヴィンチでしたようでした(ハリケンってば無知)。