業務日誌

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あいつの名はケアマネージャー

介護保険と森林破壊?

2006年05月26日 | 重要事項説明書
重要事項説明書/重要でもなんでもない四方山(よもやま)話

画像は伐採されまくりの森

もとの職場でホームヘルパー2級養成講座を開講していた頃、私ハリケンも6期ほどムリヤリ講師をやらされた経験がある。講師をやるからといって私たちが儲かるワケではありません。
私のような無計画で無修正で無クチなヒトに「訪問介護計画の作成」や「報告と記録の技術」を指導される受講生が不憫だし。私はかねがね『ヘルパーの問題は入り口の問題』、つまり資格をとるときの指導教育の問題が大きいということを偉そうに言ってきましたが、実はヘルパーの職業意識の低さには私のようなダメダメ講師が影響していることを身をもって証明してしまう結果に。でもこの法人の無茶苦茶な職制と、少ない講師料で最大の利益を上げようとする施設長の吝嗇(どケチを丁寧に言い換えた言葉)のせいなので仕方ないです。あきらめて下さい。
しかしとりあえずカッコだけはつけなくてはならないので、その時期は頑張ってたくさんネタを仕込んで講義(トーク)したもんでした。
介護業務には介護福祉士が必須とされ始めた今となっては、ヘルパーになろうと思う物好きもそうはいないでしょうし、これから先は私が講義なんてものをする機会もないでしょう。
しかしせっかく頑張って調べたのにこのまま埋もれるのも勿体無いので、今日はそのネタのひとつについて書いてみます。

さて、問題です。
初めて認定を受け、介護保険を利用して週に1回ヘルパーに掃除をしてもらうとしたら、用意しなくてはならない書類は何枚?
数えてみよう。
どうせヒマでしょ、こんなブログ見てるくらいだし。

要介護認定申請書
主治医意見書
訪問調査についての届
居宅サービス計画作成依頼書
ケアマネの身分証明書・名刺
居宅介護支援事業所との契約書
居宅介護支援事業所の重要事項説明書
介護保険被保険者証のコピー
課題分析票
居宅サービス計画(1表)
居宅サービス計画(2表)
居宅サービス計画(3表)
ケアプランの同意書
訪問介護契約書
訪問介護重要事項説明書
サービス提供責任者の身分証明書・名刺
ヘルパーの身分証明書
訪問介護のアセスメント票
訪問介護計画書
介護支援経過記録
訪問介護ケース記録
サービス担当者会議の記録
サービス利用票
サービス利用票別表
サービス提供票
サービス提供票別表
介護報酬請求書および明細書
給付管理票

最低限こんだけ。もうね、バカかと。ホント無駄遣いだと思う。
この他にも、同意書だの受領書だの領収書だの、償還払いだったら提供証明書だの、介護扶助だったりすれば介護券もいるしヘルパーの勤務票も人数ぶん必要になるし…自治体によってはもっと色々な書類が要る。個人情報に関する誓約書を別途出す法人もある。

介護保険事業はアホほど用紙を消費する。
もとの法人では毎月伝送のたびに、西日本全域浮浪者連絡協議会開催時に各ブロック代表の浮浪者総勢114人が真冬の公園でもぬくぬく熟睡出来るに違いないほど大量のシュレッダー屑を捨てていた(ハムスター用の布団からの連想か失礼千万)。
紙資源の無駄だとは思わんのか貴様ら⇒厚生労働省。
死にゆく森林を見て多少なりとも懺悔の気持ちがあるなら、せめてこの半分でも簡素化したらどうだ。毎年毎年都心の電話帳ほどもあるケアマネ教科書を作り、ものの数年で制度をほぼまるごと改変し、「今まで書いたことウソだし絶対忘れてねっていうか捨てて♪」なんて、中学生の心変わり交換日記みたいな無体なことしくさって。県市の通達文書なんか書き損じた離婚届よりも始末に困るんだぞまったく。
ゴミの分別で騒ぐ前に(都会は本当にホセ・メンドーサ)この介護支援ゴミを減らしやがれ。

ブログ“業務日誌”は地球に優しいエコ・リサイクルを推進しています。

いつかまた気が向いたらケアマネ受験対策講座の講師をやったときに使ったネタをご紹介します。乞うご期待♪