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【訃報】ロビン・ウィリアムズさん

2014-08-13 | Weblog
アメリカから悲しいニュースが飛び込んできました。
コメディアンであり、俳優でもあるロビン・ウィリアムズさんが亡くなったそうです。

映画の中ではハリウッド映画が一番好きで、他の国の映画はほとんど観ない私。
でも、映画ツウかって言ったらそんなんじゃないと思うの。
ツウを名乗れるほど大して観ていないしね。

同じく、俳優さんの名前だって超有名どころしか言えない。
最近の俳優さんではまったく無理です。

そんな私でも、ロビン・ウィリアムズさんは知ってる。
知ってるどころか、ファンだったの。
たぶんこれはファンってことなんだと思うんだ。

だって、数少ない私の映画歴の中に彼の映画が結構入っているんだもん。
だって、わざわざ選んで観ていたんだもん。

あ、ロビン・ウィリアムズが出るんだ。じゃ、観ようっとって感じで。

ひん曲がった鼻と個性的な笑顔。
ハンサムさんじゃないし、見ようによっては猟奇的にも見えるんだけど(私には)、クレバーな教授や医者の役が多かったよね。
かと思ったら破壊力満載の変な役もできるの。

『グッドウィルハンティング』はマット・デイモンとの共演がすごくよかった。
心理学教授役のロビン・ウィリアムズと、天才学生マットの、徐々に近づいていく距離感、おたがいが抱えた傷を溶かしあっていくその工程が温かかったんだよね。

『ミセス・ダウト』ではお化粧したおばさんの役。
離婚して会えなくなった自分の子供たちの面倒を見る家政婦さんの役。
女性に扮して自宅に潜りこみ子供たちと触れ合っていく中で、たまに見える素がおかしくてどれだけ大笑いしたことか。

彼の出てきた映画を観ると、最後には心が温まって、生きる勇気…明日も頑張ろうと思える気持ちが素直に沸いてきた。
だから好んで観ていたんだと思う、私は。


オットが通勤途中にラジオで第一報を聞いたとき、そのパーソナリティー(ピーター・バルカン?)がとても残念がっていたって。
そしてそれ以降のDJがみんなこんなに残念がる役者さんはそうはいなかったと思うって。

彼のコメディの台本はト書きが半分しか書いていなかったんだって。
ほとんど「アドリブでお任せ!」ってしておけば、どんどん面白くしてくれる役者さんだったんだって。

久しぶりにTVで昔の授賞式のシーンを観たけど、口からポンポン出てくるその言葉が面白くてシニカルで、
スタンダップコメディの第一人者だってことがよくわかります。
彼のインタビューの受け答えを観るのが大好きだったなぁ。

オットは『レナードの朝』が深く心に残っているんだって。
オットがこんなに語るのは珍しく、夫婦揃って「残念だよねー」と言うのはとても珍しいこと。

あんなに世界中のみんなを笑わせて、戦地へも誰よりも先に赴いて兵士を励ましていたような俳優さんだったのに、自身の心の闇は消せなかったのかな。
幾度かのアルコール依存とドラッグ依存。
その半生は治療と治癒の繰り返しだったそうです。

誰にでもあるんだね、心の闇…。
オバマ大統領まで哀悼を表した俳優さん。
それくらい愛国心に溢れた活動をしていた人なのに。

残念。

今は少し混んでいるだろうけど、落ち着いたらもう一度
『Good morning Vietnam』を借りて見ようね、とオットと言っています。
あの軽快な早口と、兵士を鼓舞するようなDJぶりを観て、名優だった彼を偲ぼう。
戦争という鬱積した中の一筋の光だった彼のロック魂を、未来という希望を持って見ようと思う。

今ごろ、天国で親友のクリストファー・リーブと再会していることでしょう。
生きたかった彼には怒られているかな?
もちろん自死はいけないことだけれど、それを選択するしかなかった彼を今回は理解したい…
何故だかそう思う私がいます。