Takekida's log

千里の道も一歩から

反抗期の子供の変化には理由があった

2022-05-11 23:27:17 | What`s new ?
A neurodevelopmental shift in reward circuitry from mother’s to nonfamilial voices in adolescence,Journal of Neuroscience 28 April 2022, JN-RM-2018-21
思春期の子供の変化は反抗期ともいわれますが親の声を聴かなくなるというのには脳の神経的な変化が作用していることが分かってきたようです。fMRIを使った調査により12歳未満の子どもは極めて高い精度で母親の声を識別し、母親の声を聞くと脳の聴覚処理領域、報酬中枢、感情処理の領域、視覚処理中枢、情報処理領域などが活性化された一方、知らない女性の声では聴覚処理領域以外の部位は活性化されなかったとのことですが13歳以上の脳内では、すべての声に対して聴覚処理領域や情報処理領域、社会的記憶を作る領域が活性化し、母親の声だけでの特定な反応がないばかりか報酬中枢や情報の価値を判断する腹内側前頭前野においては、母親の声よりも見知らぬ女性の声に対してより強く活性化するように変化していることが分かったとのこと。どうやら13歳前後で脳の神経回路に変化が起きているようです。これは親離れを促すための措置なのかもしれませんが個人差はあるにせよある程度人間の成長=社会的なコミュニケーションスキルを身に着けるためには必要なものとしてプログラミングされているものなのだとは思いますが反抗期も必要なものだということなのでしょう。自分は中高の時期は親元離れてしまっていたので明確な反抗期を感じることはありませんでしたが・・・

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