Takekida's log

千里の道も一歩から

イノベーターの育て方 the making of young people who will innovate

2020-10-10 22:18:20 | Books
  人間の進化にとって新たなモノや価値、仕組を作り出す人がいかに重要かというのは言うまでもありません。ゼロからイチを作ることは簡単ではないですが単なる作業や処理ではなく創造する力というのは人間にしかできないことでもあるので自身としても目指したいし、子供にもできればそんなことを考えてほしいと思ってしまいます。この本は技術分野にとどまらないイノベーションを起こすために必要な能力をいかに身に着けていくのが良いのかのヒントを4年間にも上る筆者の調査の中で探ったものです。
 前書の「世界の教育格差(日本題名は未来の学校」ではサバイバル術として7つのスキルが挙げられています。
①批判的スキルと問題解決能力
②ネットワーク全体におけるコラボレーションと影響力によるリーダーシップ
③敏捷性と適応力
④イニシアチブと起業家精神
➄情報へのアクセス力と分析力
⑥口頭と書面でのきちんとしたコミュケーション力
⑦好奇心と想像力
これに加えてイノベーターとして重要なのは実行力x思考力という分析です。実行力があるというのはとにかく腰が軽いと言ってしまえばよいのでしょう。とにかく思い立ったらごちゃごちゃ言わず熱中してすぐやることが出来るという能力です。ベースとなるのは質問力(気づき)でそこから新たな可能性を検討。また観察力によって、新しいやり方のヒントになるささいな行動に目を付け、さらに実験力によって新しい経験を執拗に試してその領域を探る。そしてさまざまなバックグラウンドの人とのネットワークを通じて、それまでとはまったく異なる視点を持つ という好循環のつながりを興せる人なのだと言えます。箇条書きにすると
①好奇心 質問力と知識に対する限りなき欲求
②コラボレーションする能力 異分野との接点を見出せる
③関連づけと統合思考 = 詳細にカットインするだけでなく俯瞰できるか
④行動思考と実験思考 = まず体が動くか・・・
 学校の課題としてはすでに学ぶ知識はある程度Web上にすでに存在してしまっているということでしょう。もちろんその場にいて学ぶというのは全く違うものですがその場にいるからこそ生み出せる価値、身につくものというものの価値が問われる時代になってきています。知識を身に着けるの(だけ)でなくどのように活用するのか?何を生み出すのか?という能力を育めるのがこれからの学校にも求められているようです。
 親として重要なのはとにかく子供の好奇心を満たしてあげること、夢中になって取り組むものを探してあげること、そして大いに実験する機会を与えること、安全や秩序などが許す限り意見を尊重すること。というのが挙げられると思います。自身は実行力もまだまだなところがあったので…子供とともに好奇心を育てていけるようにしたいと思います。

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