Takekida's log

千里の道も一歩から

沈黙していても怖い腎臓の威力

2022-03-26 21:54:20 | Books
 腎臓が寿命を決める 老化加速物質リンを最速で排出する 黒尾誠 (著) 
 沈黙の臓器と言われ自覚症状がないまま悪化してしまう臓器である腎臓。老廃物処理という縁の力持ちの役割を担い、目立たたないものの寿命を左右する要素の一つであることを指摘した本です。
 半導体のn型不純物としても有名なリン(P)。骨の抗生物質であるカルシウムと比較するとマイナーですがカルシウムと同じく骨の構成物質。ですが必要以上に血液中にたまるとカルシウムと結合し、不溶性のリン酸カルシウムになって石灰化したり、動脈硬化などなどの問題を引き起こします。これを排出してくれる腎臓の重要性がこの本の大きなポイントなのですがその許容範囲を超えると再生してくれないろ過装置であるネフロンが減少し、老化が進んでしまうというわけです。
 結局は運動と食事というところになるわけですが適宜運動をするのと食品添加物に含まれているリンをなるべく取らないようにするのが対処法。食品としては肉/チーズ/牛乳などに多いそうですがより危ないとの指摘はいわゆる加工食品の添加物に含まれる無機リンとのこと。また運動は骨がリンの貯蔵庫になっているので骨に留めてもらえるように骨に重力刺激を与えるという効果を期待。ともあれ運動している人にとっては神経質になりすぎることは無さそうですが食事というのは習慣化されてしまうので少し怖いものがあるので「意識的に」体にいいものを取り入れていく必要はありそうです。 
  
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