ひーこの わくわく♪ 野の花 山の花

香川の里山の花、ちょっと頑張って登った遠くの山の花など、見て撮って楽しんでます。

九州花めぐりⅤ 仙酔峡 ミヤマキリシマなど

2012-05-16 22:15:23 | 野の花
5月7日、くじゅうから阿蘇方面を目指して走り、展望良好のはずの大観峰にも立ち寄りましたが
相変わらずの展望の悪さで、眼前に広がっているはずの阿蘇の景色は全く見えず。

早々と大観峰を後にして二重峠に上がってキスミレなど探したあと、
水源好きの一行は、途中にある白川水源へ行ってみました。



湿った所が好きなオドリコソウが所どころで群生






向こう岸のシダがそのまんま映っている透き通った湧水です。
真ん中の少し色が白っぽい所から、湧き出ています。


毎分60トンの水が湧き出ているって、香川県人には想像できません。
このお水で作った、南阿蘇のお米は最高に美味しいそうで、
魚沼のコシヒカリにも負けないって、居合わせた地元のおじさんが熱弁をふるって説明してくれました。
この水を目の前にすると、それはそうかもしれないと思いました。



ツツジも鮮やかです。



そういえば、5月中旬から6月初めにかけて、くじゅう・阿蘇の山々を彩るミヤマキリシマは、
仙酔峡ではもう少し咲いているらしいので、明日はそちらにも行ってみようと思います。





翌日(5月8日)、訪れた仙酔峡のミヤマキリシマの様子です。まだ2~3分咲きですね。



仙酔峡は、阿蘇五岳の高岳・中岳の登山口にもなっています。
ここは標高約900mの所にあり、比較的早くからミヤマキリシマが開花する場所ですし、車で来ることができるので
お手軽にミヤマキリシマを楽しめるのです。

その分、開花ピークの時に道路は半端でない渋滞になるそうです。
そのためでしょうか、道路沿いには二か所ほど簡易トイレが設置してありました。

今日は、勿論まだピークの時期ではないのでスイスイ進めます。
今日の駐車場の様子です。



「仙人が酔う」ような開花ではありませんでしたが、標高の比較的低い場所ではそこそこ開花していて、
まあ、少しでも開いてくれていてよかったという気持ちでしょうか。














向こうに見えるのは根子岳です。




全山ピンクに染まる時期にも来てみたいですが、渋滞を考えると、まあこれ位でいいかなと思った仙酔峡でした。








九州花めぐりⅣ 阿蘇への道 キスミレなど

2012-05-15 23:44:03 | 野の花
くじゅう、男池の新緑や滝を満喫した後は、長者原までもどり再びやまなみハイウエィを走り
阿蘇方面を目指します。
残念ながら、今日もなんだかはっきりしない空でスッキリした展望は望めません。
相変わらず、風も強いままです。

そういえば、見たいと思っていたキスミレにまだ出会ってないですね。
これはどこかで見ておかねばと探してみたのですが、やはり来る時期が遅すぎたのでしょうか
ポツポツと咲いているものはあるのですが、黒い大地に群生するキスミレには出会えませんでした。

それでも車道から黄色の集団が見えたので、キジムシロでないことを祈りつつ近づいてみると
なんと、それは念願のキスミレのプチ集団でした。








キスミレに代わって、次に開くのは白いマイズルソウのようです。
あの独特の葉がキスミレの付近にたくさんありました。












車道沿いの牧場あとの湿地では、数人の方が何か探していました。
ウドを採っているそうです。

その足元には、こんなに綺麗なサクラソウがほんとに自然に咲いていましたが
ウド採りの方たちは、そんなものには目もくれない様子でした。












ジロボウエンゴサク



イチリンソウも咲いています。




阿蘇に入ってからはますます風は強くなり、展望も悪いままです。

偶然某所でお会いできた花調べ」のKeikoさんに教えて頂いた二重峠(ふたえとうげ)でも、キスミレはもう種が
ついている状態でしたが、緑の立派な葉はたくさんありました。
足元には小さなバイカイカリソウが強風に揺れてました。

○○スミレ



ツボスミレ



ウマノアシガタも、揺れてます。




二重峠からの帰りに、かすかに見えた阿蘇の田園風景です。

霞んでいても素晴らしい、いい景色です。















九州花めぐりⅢ 男池の新緑

2012-05-13 21:29:46 | 野の花
今回の由布高原、くじゅう、阿蘇への旅では、四国では見る事が出来ない花々にも感動しましたが、
それにもまして、この地域の水の豊かさに何度も驚き、感動し、そして羨ましくも思ったのでした。

大きな山塊の地下から溢れ出す大量の水は、○○水源、○○湧水群と呼ばれて人々の生活に利用され、また自然を潤しています。
そんな水源や湧水地がくじゅうや阿蘇にはたくさんあります。

5月7日、男池湧水への車道沿いに広がる広大な水田には、
満々と水が張られて、田植えの準備の真っ最中という所もあり
豊かな水の恩恵を目の当たりにしたのでした。

私の生まれ育った香川は、また極端に雨の少ない所、
弘法大師の昔から、ため池が作られて少ない水を「爪に火を灯す」ようにして利用してきたのです。
香川の農業は水との戦いだった~~

そんなことを思いながら、目の前の豊かな水の光景を羨望の眼差しで眺めたのでした。


男池は、阿蘇くじゅう国立公園の黒岳の北麓原生林の中にあり、毎分14トンもの水が湧き続けているのです。

オウギカズラやタニギキョウが咲いているのを見ながら進んでゆきます。







コンコンと湧き続けている男池  もちろん柄杓で飲んでみましたよ



その奥にはこんな緑の森が広がっているのですよ







ユキザサは好きな花です







こんな不思議な根っこもあります




流れる川も、大きな緑の木々も豊かな水の恵みでしょう





さらに奥に進んで行くと名水の滝へと続きます。




木の階段を降りて行くと目の前にはゴーゴーと流れ落ちる滝が現れます













飯田高原の何処までも広がる牧場の風景は、気持ちを開放してくれましたし
男池の緑の原生林と流れる水は気持ちを穏やかにしてくれたのです。

さあ、頑張って次行こうかっ!

土器川生物公園 チリアヤメなど

2012-05-12 23:08:55 | 野の花
九州 由布高原で、エヒメアヤメを見ていて、自宅近くの生物公園でチリアヤメ
咲くのを思い出しました。

同じアヤメ科だけど、草丈はエヒメアヤメよりまだ短い10cm弱程度の小さなアヤメ、

その名のとおり、南米原産の植物
主に園芸品種として育てられているらしい。

私が初めてチリアヤメを見たのは3年前、ここの生物公園を散歩中にほんの数本を見ただけでしたが
徐々に増えていってるようで、今年は特別探さなくて容易に見つける事ができました。


同じアヤメだけど、花弁は3枚のスクリュー型








今年も、増えているなって確認して、近くを歩いていると
何だか若いガールの声が・・・・
こんな所でいるのは魚獲ってる子供か、犬の散歩しているお年寄りくらいなのに
ナンしてるの?




近寄ってインタビュー
「オタマジャクシ獲ってます。別に育てるわけではないんだけど、なんかこんなのが好きなんです。
また逃がしてやります。ウフフフ・・・」

バケツの中にはこんなオタマジャクシ










これは、何カエルになるの?

私、こんなのすご~~く苦手で、触れません!

九州花めぐりⅡ くじゅう オキナグサなど

2012-05-11 23:26:09 | 野の花
由布高原で、サクラソウやエヒメアヤメなどを見たあと、
あべさん達は、くじゅう方面へオキナグサを見に行くとの事です。
もちろん私たちも着いてゆきます。

気持ちのいいやまなみハイウエィを走り、広い牧草地帯が広がる飯田高原の長者原に着きました。

先ほどから、運転していても車道沿いにはブルーのハルリンドウらしきものがたくさん咲いているのが見えます。

「長者原」の標識のあるあたりで、休憩です。
目の前には、まっすぐのびる道の向こうにくじゅう連山の山並みがくっきり見えて
素晴らしい景色が広がっています。



先ほど車道沿いに見えていたのは、やはりハルリンドウでした。



不思議な事に、反対側の車道沿いには咲いていないようでした。日当たりが悪いのでしょうか?




ハルリンドウを堪能したら、再びハイウエィを走りオキナグサの自生地を目指します。

メインの道路から外れて、野焼き後の草原を散策

黄色い花は、キジムシロ



白い花は、ヒゴイカリソウ







オカオグルマは何処にでもある





顔を上げると目の前には、芽吹き始めた木々が点在しています。
何故、野焼きの火でも、焼け残っている木があるのかがさっきから不思議に思っていたのですが、
残っている木はクヌギやカシワで、共にコルク質が厚くて燃えにくいのだそうです。
あべさんの受け売りです。




さあ、着きました\(^o^)/
もう終わっているとあきらめていたオキナグサでしたが・・・・
























すでに翁のひげになってしまったものも



目が慣れてくると、そこにもここにもにもと次々と目にはいってきてキリがありません。



オキナグサ(キンポウゲ科)本州、四国、九州に分布
日当たりのいい草原や河川岸に生育
全草が毒草にて牛も食べないため、牧草地によく生育している
分泌される汁に触ると皮膚炎を起こす事があるので、要注意です。



近くには、またまたハルリンドウも群生です。
皆さんそれぞれ撮影に集中











一通り撮影を終えて、周囲の景色に目をやると、遠くに阿蘇五岳の涅槃像が見えています。
お顔に当たるのが、根子岳、胸辺りは高岳です。

その前に広がる高原の景色は、四国では見る事が出来ない風景です。