幸福維新の志士となれ <幸福の科学>

国難打破から、いざ、未来創造へ

民主代表選 新宿で初の立会演説 3500人前に決意表明

2010年09月05日 | 民主党政権
2010/09/04 毎日新聞

民主党代表選で一騎打ちを演じる菅直人首相と小沢一郎前幹事長は4日、JR新宿駅西口で開かれた初の立会演説会に臨んだ。菅首相は「政・財・官の癒着という政治問題に対し、原点を忘れず頑張り抜く」と主張。小沢氏は政治主導の確立を訴えるとともに、「私の政治生命のすべてを懸けて、皆さんのために頑張りたい」と決意を表明した。

 菅首相と小沢氏はそれぞれ約15分間、演説した。菅首相は「国民のための行政であり、官僚のための行政は根本から変えなければならない」と述べ、官僚政治打破に全力を挙げる意向を表明。地方分権改革に向け「外交、防衛は中央政府がやるが、(それ以外の仕事は)すべて地方自治体に移すべきだ」と訴えた。

 一方、小沢氏は立候補に踏み切った理由について「明日の日本の首相を決める選挙戦だ。政治、経済が困難な状況であればあるほど、責任を回避してはいけないとの結論に達した」と説明。昨年8月の衆院選マニフェスト(政権公約)を実現するため、「政治主導の政治をまず確立しなければならない」と強調した。

 照りつける日差しの下、演説に耳を傾けた聴衆は、民主党発表で約3500人。小沢氏の演説では、最初と最後に最前列から「小沢コール」が上がった。横浜市の弁護士の男性(31)は「首相の話は具体性に欠けたが、小沢さんは『なるほど』というところがある。地元の議員に小沢さんに投票するようメールしたい」と語った。

 一方、聴衆の反応で押され気味だった菅陣営幹部は「小沢コールには参った」ともらした。それでも、民主党員という東京都府中市の無職、瀬戸邁(つとむ)さん(75)は「小沢さんの政治姿勢は強引なところがあり共感できない。菅さんを支持したい」と語った。

 党内を二分する選挙戦で、所属国会議員の争奪戦が過熱しているが、立会演説会では選挙カー横の横断歩道を足早に通り過ぎる人も目立った。60代の女性は大音響を背に「こんな暑い中で、菅さんや小沢さんなんて見たくもない」と言い残し、立ち去った。

 演説会に先立ち、首相は会場に程近い市川房枝記念展示室を訪れた。故・市川氏は74年の参院選で、首相がボランティアとして支えた政治の「原点」。首相は記名帳に「政治の浄化を訴え続けられた市川先生の思いを大切にしてゆきます」と記した。演説会終了後、首相公邸に戻り、枝野幸男幹事長らと今後の対応を協議した。

 小沢氏は終了後、東京・池袋で党員・サポーターとの対話集会に臨み、約600人を前に「政治生命を懸けてやる」と強調した。同席したのは、小沢氏の政治の師、故田中角栄首相の長女、真紀子衆院議員。田中氏は「政治の中枢で組織の動かし方、海外発信、帝王学を身につけているのは小沢先生だけ」と持ち上げる一方、首相については「クリーン、クリーンって、クリーニング屋じゃないんだから」と皮肉った。小沢氏は4日、インターネット番組にも出演し、メディア戦略も活発化させている。

 民主党は5日午後3時に大阪市、9日午後3時に札幌市で、それぞれ立会演説会を開く。【坂口裕彦、吉永康朗】

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。