小沢一郎氏周辺の「政治と金」に絡むスクープが2件。
◆毎日新聞(11月19日) 国会議員秘書:「小沢氏秘書が寄付を強要」 経験者証言
秘書給与強要疑惑、青木議員答えず
民主党の青木愛衆院議員(東京12区)の複数の公設秘書経験者が「小沢一郎幹事長の秘書から、秘書給与の一部を青木氏の政治団体へ寄付するよう強要された」と毎日新聞の取材に証言した。国会議員秘書給与法は、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じている。
証言した1人は、青木氏が参院議員だった08年4月から公設秘書に採用された。この元公設秘書によると、採用決定後、小沢氏の政策秘書から、国から支給される秘書給与の一部を青木氏の政治団体に寄付するよう求められた。小沢氏の政策秘書は、青木氏の事務所運営を実質的に取り仕切っていたという。
求めに従い、元公設秘書は青木氏が代表だった「民主党参議院比例区第58総支部」に同月から10万円を寄付した。だが、次の月から小沢氏の政策秘書や青木氏に断らず寄付額を6万円に減額。小沢氏の政策秘書とトラブルになり、4カ月後に青木氏の事務所を辞めたという。元公設秘書は「正直言って『強制』です。献金する気はなかったが(秘書就任の)話がまとまった後に『実は』という話になって。それをけったら『辞めてくれ』ですから」と話した。
また、公設秘書として月10万円以上を寄付していた別の1人は、やはり小沢氏の秘書から、国支給の秘書給与のうち「手取り分」を決められ、残りを寄付するように指示されたという。さらに「手取り分では生活が苦しく寄付の減額を申し出ると、青木氏には『できる範囲でいい』と言われたが、小沢氏の秘書から『なめるなよ』と言われ、減額できなかった」と証言した。
青木氏は03年11月の衆院選で千葉12区から立候補し、比例復活で初当選。05年9月に落選して小沢氏の秘書に就任後、07年7月参院選の比例代表で当選したが、今夏の衆院選で東京12区に転じ、当選を果たした。現在、小沢氏の下で党副幹事長。
また、青木氏が初当選から08年末までに採用した公設秘書のうち7人は、第58総支部や「民主党千葉県第12区総支部」(08年3月解散)に寄付しており、総額は832万円。中には年間230万円を寄付した秘書もいた。第58総支部での08年分の公設秘書からの寄付は計426万円で全収入の約3割を占める。
民主党は9月15日、公設秘書給与の寄付禁止を通達している。
青木氏と小沢氏の事務所はいずれも、毎日新聞の取材に「そのような(強要の)事実はない」と回答している。
◆ ◆ ◆
産経新聞(11月19日)政治とカネ、政権直撃か 土地購入資金も不透明 小沢氏裏金疑惑
民主党の小沢一郎幹事長にゼネコンからの裏金疑惑が18日、東京地検特捜部の捜査で浮上した。鳩山由紀夫首相は資金管理団体「友愛政経懇話会」の“故人献金”問題で、元公設秘書が特捜部に政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で刑事告発された上に事情聴取を受けるなど周辺捜査が続いており、鳩山政権を「政治とカネ」の問題がダブルで直撃する可能性も出てきた。西松建設のダミー献金事件でも発覚した小沢氏側とゼネコンとの不透明な関係について、特捜部は解明を進める方針とみられる。
続きはこちら 産経新聞HP
◆毎日新聞(11月19日) 国会議員秘書:「小沢氏秘書が寄付を強要」 経験者証言
秘書給与強要疑惑、青木議員答えず
民主党の青木愛衆院議員(東京12区)の複数の公設秘書経験者が「小沢一郎幹事長の秘書から、秘書給与の一部を青木氏の政治団体へ寄付するよう強要された」と毎日新聞の取材に証言した。国会議員秘書給与法は、公設秘書への寄付の勧誘や要求を禁じている。
証言した1人は、青木氏が参院議員だった08年4月から公設秘書に採用された。この元公設秘書によると、採用決定後、小沢氏の政策秘書から、国から支給される秘書給与の一部を青木氏の政治団体に寄付するよう求められた。小沢氏の政策秘書は、青木氏の事務所運営を実質的に取り仕切っていたという。
求めに従い、元公設秘書は青木氏が代表だった「民主党参議院比例区第58総支部」に同月から10万円を寄付した。だが、次の月から小沢氏の政策秘書や青木氏に断らず寄付額を6万円に減額。小沢氏の政策秘書とトラブルになり、4カ月後に青木氏の事務所を辞めたという。元公設秘書は「正直言って『強制』です。献金する気はなかったが(秘書就任の)話がまとまった後に『実は』という話になって。それをけったら『辞めてくれ』ですから」と話した。
また、公設秘書として月10万円以上を寄付していた別の1人は、やはり小沢氏の秘書から、国支給の秘書給与のうち「手取り分」を決められ、残りを寄付するように指示されたという。さらに「手取り分では生活が苦しく寄付の減額を申し出ると、青木氏には『できる範囲でいい』と言われたが、小沢氏の秘書から『なめるなよ』と言われ、減額できなかった」と証言した。
青木氏は03年11月の衆院選で千葉12区から立候補し、比例復活で初当選。05年9月に落選して小沢氏の秘書に就任後、07年7月参院選の比例代表で当選したが、今夏の衆院選で東京12区に転じ、当選を果たした。現在、小沢氏の下で党副幹事長。
また、青木氏が初当選から08年末までに採用した公設秘書のうち7人は、第58総支部や「民主党千葉県第12区総支部」(08年3月解散)に寄付しており、総額は832万円。中には年間230万円を寄付した秘書もいた。第58総支部での08年分の公設秘書からの寄付は計426万円で全収入の約3割を占める。
民主党は9月15日、公設秘書給与の寄付禁止を通達している。
青木氏と小沢氏の事務所はいずれも、毎日新聞の取材に「そのような(強要の)事実はない」と回答している。
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産経新聞(11月19日)政治とカネ、政権直撃か 土地購入資金も不透明 小沢氏裏金疑惑
民主党の小沢一郎幹事長にゼネコンからの裏金疑惑が18日、東京地検特捜部の捜査で浮上した。鳩山由紀夫首相は資金管理団体「友愛政経懇話会」の“故人献金”問題で、元公設秘書が特捜部に政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で刑事告発された上に事情聴取を受けるなど周辺捜査が続いており、鳩山政権を「政治とカネ」の問題がダブルで直撃する可能性も出てきた。西松建設のダミー献金事件でも発覚した小沢氏側とゼネコンとの不透明な関係について、特捜部は解明を進める方針とみられる。
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