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国難打破から、いざ、未来創造へ

小沢氏出馬 何がしたいの?不満募らす経済界

2010年08月27日 | 民主党政権
2010/08/26産経新聞


 民主党代表選に小沢一郎前幹事長が出馬表明した26日、経済界からは困惑や政局の混乱を最小限にとどめるよう求める声が相次いだ。迅速な判断や実行の必要性が高まる中、出馬が経済軽視の機運を高めかねないためで、警戒感は経済界全体に広がりそうだ。

 スズキの鈴木修会長はこの日、「日本が沈没しない対策を立ててから争いをしてもらいたい。誰が出るかなんてやっとる場合じゃない」と、円高対策などの経済対策を最優先する必要性を指摘し、小沢氏の出馬表明に不快感を示した。

 ウォン安で価格競争力のある韓国勢と激しく競争する電機大手幹部も「政治家は『国民のために』と言うが、円高対策は何もしていない。海外勢との競争条件を早く整えてほしい」と訴えた。

 民主党代表選の結果次第で菅首相が退陣に追い込まれる点にも不安が広がる。日本経団連の米倉弘昌会長らが25日、菅首相の続投支持を明言したのは「首相が1年も持たずに代わる事態だけは避けたい」(財界関係者)との思いがあるためで、大阪ガスの尾崎裕社長も「6月に社長が就任して9月に交代というのは、病気などの理由がなければ普通はない」と苦り切る。

 米倉会長は「日本が抱える問題に腰を据えて取り組まないと、日本は衰退のスパイラルに陥る」(米倉会長)と警戒するが、安倍晋三元首相から続いた自民党政権下での1年ごとの首相交代に続き、民主党への政権交代で誕生した鳩山由紀夫政権も1年を待たずに退陣、菅政権はまだ発足後3カ月もたっておらず、お世辞にも腰を据えて取り組めるといえる状況ではない。

 小沢氏の出馬表明には、このほかにも「完全に国民不在」(財界筋)「小沢氏が首相になって何がしたいのかわからない」(素材メーカー)など、いらだちや困惑の声が相次ぐ。

 スズキの鈴木会長は会見で円高について言及し「自分で企業を守るにはちょっと限界を超えてきた。悲鳴を聞いてほしい」と切実な声を上げたが、その声を受け止める態勢が整わない。その現実に経済界の不満は当面、収まりそうにない。

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