細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ワイルド・スピード6/ユーロ・ミッション』はジェット機も巻き添えのクラッシュど迫力。

2013年06月28日 | Weblog

●6月27日(木)10−00 半蔵門<東宝東和試写室>
M−076『ワイルド・スピード/ユーロ・ミッション』Fast & Furious 6/ Euro Mission (2013) Universal Pictures / original films
監督/ジャスティン・リン 主演/ヴィン・ディーゼル <130分> 配給/東宝東和 ★★★☆☆
元はと言えば、ロスのダウンタウンの深夜の路上で、チキン・ホット・レースをやっていた連中。
ジェームズ・ディーンは「理由なき反抗」でやった一般道路でのカー・レースだが、これがエスカレート。
とうとう警察に追われることになったスピード野郎たちは、いまはブラジルからスペインを逃げ回っていた。
過去の5作品は見ているので、「もういいや」と試写はパスしていた。
ところがこの新作が、ユニヴァーサル映画史上最大のヒット作品になったという。
映画好きとしては、それならば・・・という次第で、最終の試写に駆けつけた。


たしかに、あのカー・レースから6作目。金もかければスケールもデカイ。呆れるようなクラッシュの連続なのだ。
スペインで逃亡中の彼らは、国際機密がテロ・ブループに奪われた事件の助っ人に、恩赦を代償にして、またハンドルを握る。
ま、台詞でも言っているように、これはジェームズ・ボンド以上の事件追跡なのだ。
運搬中の戦車と公道でドンパチをしたかと思うと、ラストは輸送ジェット機に体当たりを強行する。
メシも食う時間もないのに、「ようやるわい」と思って呆れて見ていたが、やはり今回も凄まじい迫力だ。
どの軽度が実写なのかは別として、このコミック動画のようなスピード処理は、たしかに過去最大のアクションだろう。
映画というのは、フィルムのマジックによって、イメージを映像化する技術の証明が、ひとつの見所だ。
これは、その奇想天外な映像処理で、エンターテイメントの精度を高めたことは、認めざるを得ない。
ラストで、人ごみの渋谷のスクランブル交差点で派手なクラッシュを見せるが、これも映像マジックの凄さだろう。
「くれぐれも車の運転はスピードを厳守してください」というタイトルも、毎度のことだが、笑える。
次回は、あのジェイソン・ステイサムも絡むのか。という予告つきの自信作には呆れてしまう。

■左中間のライナーがフェンスを転々のツーベース。
●7月6日より、TOHOシネマズ有楽座ほかでロードショー


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