河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

八田二郎、13歳の夏

2010年07月25日 | 青の妖精と夏への扉
あれは13歳の夏の日だった
西伊豆の海で資生堂のサンオイルを塗って背中を焼いていた僕は
背中の中から燃えるような熱さと
皮膚が割れるような痛みを感じた
例えるならセミが脱皮する時のような気持ちだ
何か違う生物に生まれ変わるような内部衝動というのか
体の中に電流が走ったような感覚だった

13歳の子どもというのはだいたいそんなもんだ

「おい、背中にヒビが入ってるぞーーー」

隣に居た、同級生の笹岡迦陵頻(ササオカカリョウビン)が叫んでいた
僕は寝返りをうち、目の前の視野が真っ青な空だけになったと同時に
かちゃりん、という背中から何かがはずれた音を聞いた

「空を見てると、すべてから開放された気がするよ」

と言おうとしたとたん、目の前がブラックアウトし

そして僕は意識を失った


フラットでクールな時代

2010年07月25日 | 青の妖精と夏への扉
なんとかiTunesを経由しないで音楽の転送はできないものかと
古い曲をiTunesで聴いていたら
いつの頃からかラップと呼ばれる音楽が登場した頃からか
音楽のメロディラインがどっかへいってしまった

真空管やブラウン管から出てくる音はホットで
液晶やCPUから出てくる音はフラットでクールなのだろうか
確かにブラウン管というのは電熱器みたいなもんだから
出てくる音が熱いのは納得できる

結局、メロディやハーモニーというのは感情の事で
演歌などは感情そのもので唄ってるのが
ラップというのはツイッターみたいに短い単語をゴロ合わせで
ロボットダンスを踊りながら
無感情につぶやいてるだけなのかもしれない

iPodなどでの音楽の聴き方もデジタル音源を鼓膜に近いところで
音波にして脳みそに直接伝えてるわけで
やはり人間は自分がアンドロイドである事に
2001年あたりからようやく気が付いたのか

ジブリアニメのテーマ曲が打ち込みのドラムでラップになった時
人間の世界はいい意味でも悪い意味でも終わりだろうな

「ラップ」という言い方も古いので「ラッパ」のほうが良いかもしれない

八田二郎はユーチューブを違法ダウンロードして
頭の中でMP3に変換しながらそう思った