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hokutoのきまぐれ散歩

ブログも13年目。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。はてなブログにも投稿を始めました。

てん作〜人形町ランチグルメ

2024-10-11 05:00:00 | 日記
物価高騰、人手不足もあり、毎日昼飯を外食しているとかなり値段が高くなったことに驚く。特に新規から開店の店はラーメンは1000円当たり前、1500円くらいの店でも人が並んでいる。とはいえ人形町で11年も働いていると安い店はある程度知っている。

今回お邪魔した『てん作』さんもそんな中の一軒。地下鉄半蔵門線水天宮前駅から下車2分の立地にあって揚げたての天ぷら定食や天丼が780円(税込)で食べることができる。

店は横断歩道を渡った前にあるが、天丼・天ぷらご飯とも入口に表があり、例えば『天丼、冷奴、おしんこ』であれば『天丼の2番』とオーダーするとご主人が天ぷらを揚げ始めるというスタイル。カウンターに8席のみだが、皆食べたらすぐに出るため、回転が早い。

私が店に着いたのが11時50分、先客は2組4人だったが、すでに食べ始めていた。私がおばさんに『天丼の1番』と頼むとすぐに作り始めてくれる。



ご夫婦だろうか、息がぴったりである。まずはお茶とおしんこが到着。天ぷらの揚がる状況を見ながら、殆ど具のない味噌汁が登場。ただ、お碗の半分しか汁がないのは寂しい。

そんなことはお構いなしに奥さんは丼にご飯をよそい、丼つゆをかけてご主人の横に置く。すると揚がった天ぷらを一つずつタレを潜らせ、丼に乗せていく。最後に海老を乗せると丼を布巾で拭いて私の前に出される。この時間が5分程度、とにかく早い。


出された天丼は丼つゆは見た目ほど味が濃いわけではなく、甘ったるくもない。乗っているのはピーマン、さつまいも、かぼちゃ、イカ、海老の5種類。以前は海苔とキスが乗っていたが、かぼちゃとピーマンに代わった。

しかし、揚げたての天ぷらで作った天丼は美味い。かきこむように頂き、食べるのも5分程度、満腹になりました。ご馳走さまです。



てん作
中央区日本橋蛎殻町2ー5ー6
0336688301

自由が丘駅〜都立大学駅の坂巡り①

2024-10-10 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その220。東急東横線自由が丘駅〜都立大学前駅の坂道を訪ねることにした。自由が丘駅は東横線のほぼ真ん中で大井町線との乗り換え駅、1927年に九品仏駅として開業。

(ハチ公前にあった旧5000系)

1929年に大井町線開業に伴い、九品仏の前に新たな駅(九品仏駅)を置いたため、自由ケ丘駅と改称した。(今は『自由が丘』の表記だが、当時は『自由ケ丘』)その後1966年に自由が丘駅に改称されて今に至る。
それにしても昭和初期に命名された駅名としてはかなり思い切った名前のように感じる。名前の由来は地元にできた自由が丘学園に因んだもので、当時の文化人が先頭になり付けた名前なのである。(それ以前は碑衾町)第二次大戦時には憲兵隊から自由を冠した地名を改めるように求められたが、地元住民はこれに応じなかった歴史がある。
(女神像)

駅を降りると駅前にロータリーがあるが、これを右に曲がる。(車は逆の一方通行)しかし、かなり細い道で向かいからは東急の路線バスが次々とやってくる。次の交差点を左に曲がるとオシャレなお店が並ぶ通りとなる。

(おしゃれなラーメン屋さん)

オシャレなラーメン屋を右に曲がると現れた坂道が『谷畑坂(やばたさか)』である。名前の由来は案内板に『旧碑衾町の字であった谷畑にあった坂道があること』と書いてあった。



少し古くからあるお屋敷町だが、この坂道を上り切り、右に曲がる。途中には自由が丘の名前の由来となった自由が丘学園高校、今は男女共学となっている。



その先はかなりわかりにくいが、駅から来る道の自由通りを左に曲がると『睦坂(むつみさか)』となる。睦坂は昭和初期に耕地整理により新たにできた道で住んでいる人々の親睦を願って付けられた名前である。(以下次回)

松月庵〜小伝馬町ランチグルメ

2024-10-09 05:00:00 | 日記
秋はもっと涼しいと思っていたが、まだ昼時は30℃を越える日も珍しくない。かと言ってざるそばや冷やし中華は飽きてきたのでランチにかけそばを食べる機会が増えた。

それにしても値上げの勢いは凄く、立ち食いそばでも500円玉では不足することも多くなった、もちろん、人形町の六文そばのようにまだ280円でゴボ天そばが食べられる店もあるのだが。そんなこともあり、普段行かない近くの蕎麦屋さんに顔を出してみた。



まず、お邪魔したのは松月庵。同じ名前の店が日本橋界隈には3店舗あるのだが、ここは小伝馬町駅から近いお店。メニューはセットが充実、前回同様に『たぬきそばセット』(850円)を注文。これは暖かいたぬきそばにいなり寿司が2つ付いてくる。
前回お邪魔したのが21年1月だから3年半前だが、その時は800円。50円だけ値上げしていた。

店内は4人席と2人席があり、殆どが2人ずれか1人の客のため、2人席から埋まっていく。私が入った時には4人席しかないのでこちらに座る。メニューを見ているとセットが多いこともあるが、種類は多く、少ないながら蕎麦前もある。

僅か1分くらいでたぬきそばセット到着。この速さは驚異的、厨房には男性2名。早いことは嬉しい。まずは七味唐辛子を振って食べ始めるが、ツユはカツオだしなのか、魚系の出汁がよく効いている。

青味はほうれん草、ナルトが1枚。揚げ玉は天ぷらを厨房で揚げているだけあり、新鮮で美味い。麺の量は意外に多い。

いなり寿司だが、油揚げはあまり濃い味がついておらず、またシャリも普通の酢飯であっさりしていた。

麺が特に凄いわけでもないが、普通に美味い。お客さんは12時が近づくとかなり混んできたが、やはりセットメニューが人気。

珍しいメニューも『カツカレーそば』や立喰そば以外はあまりお目にかかれない『かき揚げそば』、合わせ技の『かき揚げカレーそば』などがある。ご主人がお元気ならまだまだ店は安泰だろう。ご馳走さまでした。
松月庵
中央区日本橋大伝馬町3ー7
0336664623

『久我山歳時記』㊿〜秋は露、春は雪

2024-10-08 05:00:00 | 日記
『久我山歳時記』㊿、秋分の日を越すと暑さの度合いが変わる。それ以前は酷暑日(最高気温35℃以上)が続いていたが、最近は最低気温20℃、最高気温28℃くらいとかなり過ごしやすくなってきた。

10月8日は『寒露』、夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃という意味。まだ、朝夕の冷え込みといっても精々20℃ぐらいだが、半袖ワイシャツではふと寒いと思うことも。



(蜜を吸うイチモンジセセリ)

さらに細かく分けた七十二侯では『鴻雁来』(こうがんきたる)〜10月12日』『菊花開(きくのはなひらく)〜10月17日』『蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)〜10日22日』となる。なお、蟋蟀とあるのはコオロギのこと、昔はキリギリスと呼ばれていたからである。まあ、菊は咲き始め、コオロギの鳴き声は聞かない日はないので強ち間違ってもいない。

気になったのは二十四節気の2つ前は『白露』、そして今回が『寒露』と2つも『露』の字が使われている。実は百人一首にも『露(つゆ)』を詠んだ句は多く、全て秋の句。『秋の田のかりほの庵の笘をあらみわが衣手らは露に濡れつつ』(天智天皇)をはじめ『白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける』『契りおきしさせもが露をいのちにてあわれ今年の秋もいぬめり』『村雨の露もまだ干ぬまきの葉に霧たち登る秋の夕暮れ』の4首もある。

蛇足だが、蟋蟀が入った句ならば『きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む』がある。実は百人一首には『ホトトギス』『白鷺』『鹿』『かささぎ』など動物が何首にも登場する。

(ホトトギス)

久我山界隈を歩くと確かに季節は移ろい、秋は深くなってきている。例えば街路樹の葉の色は黄色くなってきたり、壁一面を覆っていた葉も葉柄が伸びて落ち始めている。


ただ、紅葉が進んだのかというほどもみじもイチョウも色づく気配はなく、また香りで秋を実感させてくれる銀木犀も金木犀も花はまだついていない。柿畑もまだ実は青いものが大宗、実りの秋にはまだ時間がかかりそうだ。





通勤路に生えている葡萄はようやく色がつき始め、紫色になって来ているが、柿や郁子などはまだまだ緑色のまま。やはり酷暑のせいか紅葉も遅れ気味で間違いなく楽しめるのは12月らしい。

よく言われることだが、四季のある国から二季の国に変わりつつある、もっと言うと五季(春、夏、酷暑、秋、冬)になってしまったのかも知れない、








Jリーグを見にAJINOMOTOスタジアムへ

2024-10-07 05:00:00 | 日記
久しぶりにJリーグを見に行く。前回は昨年4月だから1年5ヶ月ぶり。既に33節、FC東京は13勝11敗9分で6位、結構頑張っているが、優勝争いにはなかなか絡めない。一方で相手のサガン鳥栖は7勝21敗7分で残念ながら降格圏内の20位とかなり厳しい状況にある。

午後3時試合開始であり、家を14時前に出発、あいにくの小雨がずっーと降っている。明大前で乗り換えた特急にもあまりユニフォーム姿の人がいないのでやや心配になる。飛田給駅には14時35分に到着、AJINOMOTOスタジアムまで真っ直ぐの道を傘をさして歩く。幸いなことに暑くも寒くもない、あとは雨に濡れる席でないことを祈るのみ。

スタジアム前までつくと流石に人が増えて盛り上がっているが、途中の売店はガラガラ。我々は反対側のバックスタンドまで歩くが、途中のサガン鳥栖の応援席はやはり人が少ない。



席に到着すると前から17番目。実は15番目まではカッパを着ないと見れないほど雨が降りかかる。16番目は我慢しながら待っているが、やはり洋服は濡れている。しかし、ラッキーなことに17番目は屋根がギリギリかかり、たまに風でも吹かない限り何とかなる。私のような軟弱なファンにとってはここはラッキーな席である。



両チームの先発の選手が発表されたが、FC東京もかなり新旧の交代が進み、知っているのはDFでは森重、世界の長友。MFは東慶悟、鹿島にいた荒木、FWはディエゴオリベーラ、前回観戦時に活躍した若い俵積田(たわらつみだ)くらいしかいない。その後に入団した早稲田大学の安斎や明治大学の岡などフレッシュな選手が多くなった。

一方でサガン鳥栖のメンバーは殆ど知らないが、練習風景を見ているとリトアニア出身FWのヴィキンタス、ブラジル出身FWマルセロ・ビアンはガタイも大きいし、いい動きをしている。応援席を見るとやはりサガン鳥栖はサポーターは少ないが、懸命の声援が聞こえる。



試合開始のホイッスルがなって、初めはFC東京が攻め込んでいたが、シュートには至らない。それどころかカウンターをくらい、9分にマルセロ・ビアンのヘディングでゴールネットを揺らしてしまう。幸いなことにVARでオフサイド判定となり、得点は取り消され、ホッとする。その後も鳥栖の時間が続き、キーパー野沢の好セーブばかりが目立つ。



20分過ぎにはFC東京は3トップ(ディエゴ、安斎、俵積田)を中心に攻めるが、得点にまでは至らない。特に安斎と俵積田の速い攻撃は結構有効であった。前半はスコアレスで終わる。



後半はスタート早々オリベーラがいいシュートを放つが枠の外。後半もスタート直後はFC東京が優勢に進める。しかし、点が入らず、サガン鳥栖の3選手交代も効いて徐々に優勢に。長友もいい動きをしている。

FC東京もゴール正面からFKを得るが相手DFにあたり、点にならず。いやな予感がし始めた後半28分にサガン鳥栖が分厚い攻撃をしてDF森重が度々クリアをするが、最後はスリヴカに正面から決められてしまう。



負けられないFC東京は怒涛の攻撃、変わって入った小柏、原川、遠藤などがシュートを撃つが決めきれない。しかし、37分に密集から高がこぼれ球を後ろからゴール右上に決めて同点となる。しかし、もう時間もなく、決勝ゴールとは行かず、引き分けた。



実は昨年に観にきた湘南戦も2対2のドロー、たまにはFC東京の快勝が観てみたいものである。今年の夏はサッカー観戦には暑すぎたが、今は気候も良く、選手の動きも最後までいい。優勝とは行かないが、機会を見てFC東京の応援に来たいものだ。


南欧食堂 トノー〜人形町ランチグルメ

2024-10-06 05:00:00 | グルメ
水天宮前駅から少し歩いたところに茶の木神社がある。日本橋七福神の布袋尊が祀られているが、賑わうのはお正月と5月の献茶祭くらいで神職も常駐していない普段は静かな神社である。 



ここから1分ほど歩いたビルの1階に『南欧食堂 トノー』はある。南欧食堂とあるが、メニューはハンバーグ、各種パスタ、ビーフシチュー、ポークステーキなど洋食メニューはほぼ揃っている。



11時45分頃に入店すると先客は1組、静かな店内である。

悩んだ末に『困ったら一番上の品が得意料理』という言葉を信じて『トノー風ハンバーグ木の子デミグラスソース』(1000円、税込)をお願いした。



11時55分を越えると急に来店客が増えて4人席に1人で座るのが申し訳なくなる。僅か5分で満席、話を小耳に挟むとハンバーグが一番人気だが、パスタも出ている。



1番早く頼んだ(先客はすぐに帰った)こともあり、すぐにミニサラダ登場。レタスメインのサラダでフレンチドレッシングがかかっている。

7、8分経ったあたりでハンバーグ登場。厚みのあるハンバーグはナイフを入れると肉汁が出てくる。焼きたてで大変美味いが、ソースが冷たく、料理が冷えるのがとても残念。



しかし、看板メニューだけあってよく煮込まれたドミソースはキノコの旨味も吸収して美味い。ハンバーグには混ぜ物が少なく、肉肉しい。これをソースがマイルドにしてくれる。

ライスもかなり多く、満腹となった。夜はワインのつまみも豊富でいい雰囲気となるであろう。なお、その後はなかなか料理が出てこない様子であった。ご馳走さまでした。


南欧食堂トノー(Tonneau)
中央区日本橋人形町1ー1ー12 1階
0356411008

下丸子駅から沼部駅あたりの坂道③

2024-10-05 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その219。一駅電車に乗り、東急多摩川線沼部駅で降りる。駅前は道が細い上に踏切を渡るとすぐに二叉路となっているため、渋滞している。



その間をすり抜けると駅前に立派な東光院というお寺がある。その先右側に曲がると長く、割に急な坂がある。



これが『おいと坂』、おいとを漢字にすると『雄井戸』となる。昔、坂の下に井戸があり、これが雄井戸。西側に雌井戸と共に人々に親しまれてきたので付いた名前とのこと。

坂を降りて元の道を右に上がって行くと、『さくら坂』という信号が現れる。この通りは旧中原街道、切り通しで昔は沼部の大坂と呼ばれていた。





福山雅治のヒット曲でいちやく有名になったのだが、両側に植えられたソメイヨシノが見事で坂の上にかかる桜橋からの眺めが素晴らしい。

(2015.4.5訪問時)


ただ、桜のシーズンは大変混雑していて週末にはゆったりと見るのは難しいほどである。葉桜の今の季節も眺めはなかなか良い。



駅まで戻り、さらに少し行くと多摩川の河原に出ることができる。左側には新幹線の架橋、右側には東急線や丸子橋など。野球場があるが、雨の平日は静かなものである。



川の方に歩くと説明板があり、『丸子の渡しの跡』とある。中世以来の渡場で江戸時代には中原街道が整備されたこともあり、大変な賑わいであった。1934年に丸子橋が開通すると役目を終え、1935年に廃止された。



そのまま川岸まで歩いたが、風もなく穏やかな日であったため、江戸時代は馬はそのまま渡り、人は荷物のみを船に乗せ、自らは歩いたというのが分かる気がした。



ちなみに丸子橋は長さが406mなので川幅はもう少し狭いのであろうか。再び沼部駅まで戻った。







しぶそば蒲田店〜蒲田ランチグルメ

2024-10-04 05:00:00 | グルメ
立喰そばの中でも駅そばというジャンルが最も好きである。駅そばベスト3を勝手に挙げるとすると①高崎駅5号売店〜ノスタルジックな店構えがいい、②東武野田線春日部駅〜ここのラーメンは美味い、③旧渋谷駅〜しぶそば本店の蕎麦は美味かった、の3軒だろうか。



(高崎駅5号売店)

ただ、③は駅の工事で閉店、行くとすれば東急沿線の駅を探すしかないと思っていたが、ふと蒲田駅で多摩川線に乗り換えようとした時、右側に『しぶそば』の大きな看板を発見。さらに今推しのメニューが『紅生姜かき揚げそば』(550円)と私の最も好きな蕎麦である。当然、入店した。



店は横長のカウンターと奥のカウンター、但し奥のカウンターにはハイチェアが3つ。空いていたので左端の椅子をキープ、お冷を置いてそばができるのを待つ。


すぐにできたそばを受け取り、席に着くと七味唐辛子を振っていただく。

かき揚げが盛り上がるように乗っていて、手前の空きスペースにはワカメ。ワカメを一口食べ、そばを一箸、つるりとした麺が美味い。

熱いのを覚悟でツユを一口、関東風にしてはそれほど濃くない好みの味。肝心の紅生姜のかき揚げを少し崩して一口、すると生姜の辛さと玉ねぎの甘みがよくバランスが取れていて美味い。揚げ方もかけそばに乗せることを計算していて、カリッと揚げてあり、すぐにツユを吸ってグダグダにならないのが嬉しい。



坂巡りと同じようにかけそばも美味くなる秋はいい。美味いのであっという間に完食、また、あまりツユは飲みすぎないように心がけているが、ついつい飲んでしまった。



電鉄系のそばはJRや小田急(箱根そば)、京王(高幡そば)など多くあり、競っているが、やはり京急線と東急線が好みのようである。ご馳走さまでした。
しぶそば 蒲田店
東急蒲田駅構内
0337329766

下丸子駅から沼部駅あたりの坂道②

2024-10-03 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その218、『昭和の暮らし博物館』を出て、元の道を右に曲がるとすぐに鵜の木八幡神社の前に出る。小雨が降っているなか、ご近所さんだろうか、おばあさんが丁寧に参拝されていた。


この辺りには先程の博物館だけでなく、昔懐かしいアパートも点在、うち写メに撮った1軒はまだまだ健在のようである。



すぐ前の道が下り坂になっていて少し歩くと環八通りに出る。これを反対側に渡ると大きなお寺があった。増明院という智山派のお寺を左回りするように坂がある。




登り終えると今度は下り坂となるが、この坂道が『富士見坂』。細い坂で左右に曲がりながら進むと開けるが、マンションが林立していてとても富士山は見ることができない。



坂を降りると東急多摩川線鵜の木駅前に出る。これを右に曲がると公園に突き当たるが、右に上る坂道が現れた。

(この突き当たりを右に)

『河原坂』である。江戸時代はほぼ東急多摩川線あたりが多摩川であり、河原があったらしく地名も河原である。河原に向かう坂のため、河原坂と付けられたらしい。



坂の途中が鵜の木松山公園、ここは『鵜の木1丁目横穴墓群』という古墳であり、そのうちの6号墓のみが発掘後そのまま保存されている。

奈良時代の墓らしく、中には3人の人が埋葬されていた。案内板によるとほぼこの公園全体がお墓で1〜7号墓まである。


小さな公園だが、大きな桜の木があり、花見の頃には大勢の人が集まるだろう。



雨が止まないので隣の沼部駅までは東急多摩川線に乗ることにした。(以下、次回)


GUCHI 〜人形町ランチグルメ

2024-10-02 05:00:00 | グルメ
『昭和レトロカレー』⑪、今回は喫茶店のカレーである。カレーも昭和レトロだが、店も同じく。店の名前は『GUCHI』、気の早い人は『グッチ』か、洒落た名前だなあと思われたかもしれない。

しかし、ブランドの『GUCCI』とはスペルが違う。この店の名前は『グチ』なのだ。お店のことを書いた泉麻人氏のコラムによると最初は『GUCCI』でオープンしたのだが、ブランドから横槍が入り、店名を改めた。元々店主がヤマグチさんだったため、『GUCHI』としたのがその顛末とのこと。



最近はあまり喫茶店に入らないが、この店は珍しくほぼ喫煙可、あまり座り心地の良くない木製椅子あたりが禁煙ゾーンだが、特に衝立がある訳でもなく、ゾーニングはいい加減なものである。



ピザトーストなどもあるが、私がよく食べるのはカレーセット(950円)。セットにはミニサラダとコーヒーが付く。カレーは2種類あり、キーマとビーフである。今日はビーフカレーにした。

お店はマスター、奥様、娘さんの親子で切り盛り。場所柄なのか、常連客が多く、店に入ると気に入った席に直行する人が多い。私は多少の煙は気にならないので喫煙可の奥のソファ席に座る。インテリアも凝っていて昔風の馬具などが飾ってある。ふと見ると場所柄なのか、もうべったら市のポスターも貼ってあった。

まずはおしぼりとお冷、続いてミニサラダが登場。小鉢にレタス、きゅうり、トマトが乗り、和風ドレッシングがかかっている。

5、6分してカレーライスが運ばれてくる。いわゆるカレー皿にご飯はまあまあの量、ルーは粘度が低い。残念ながら薬味はないが、カレーはスパイスの良い香り。とにかく沢山の玉ねぎを使った逸品。よく見るとじゃがいも、にんじんなどは全く入っていない。

玉ねぎの甘みは感じつつ、あまり甘さは前に出ず、スパイシーさが際立つ。またまた早食いとなってしまい、満腹となった。

食後は静かにコーヒー。マスターが1杯ずつ入れてくれるからだろうか、大変良い香りとコクがある。ストレートコーヒーをじっくりと時間をかけて頂きました。ご馳走さまでした。

喫煙可能な喫茶店も昭和レトロである。

GUCHI
中央区日本橋堀留町1ー8ー15
0336628855