物価高騰、人手不足もあり、毎日昼飯を外食しているとかなり値段が高くなったことに驚く。特に新規から開店の店はラーメンは1000円当たり前、1500円くらいの店でも人が並んでいる。とはいえ人形町で11年も働いていると安い店はある程度知っている。
今回お邪魔した『てん作』さんもそんな中の一軒。地下鉄半蔵門線水天宮前駅から下車2分の立地にあって揚げたての天ぷら定食や天丼が780円(税込)で食べることができる。
店は横断歩道を渡った前にあるが、天丼・天ぷらご飯とも入口に表があり、例えば『天丼、冷奴、おしんこ』であれば『天丼の2番』とオーダーするとご主人が天ぷらを揚げ始めるというスタイル。カウンターに8席のみだが、皆食べたらすぐに出るため、回転が早い。
私が店に着いたのが11時50分、先客は2組4人だったが、すでに食べ始めていた。私がおばさんに『天丼の1番』と頼むとすぐに作り始めてくれる。
ご夫婦だろうか、息がぴったりである。まずはお茶とおしんこが到着。天ぷらの揚がる状況を見ながら、殆ど具のない味噌汁が登場。ただ、お碗の半分しか汁がないのは寂しい。
そんなことはお構いなしに奥さんは丼にご飯をよそい、丼つゆをかけてご主人の横に置く。すると揚がった天ぷらを一つずつタレを潜らせ、丼に乗せていく。最後に海老を乗せると丼を布巾で拭いて私の前に出される。この時間が5分程度、とにかく早い。
出された天丼は丼つゆは見た目ほど味が濃いわけではなく、甘ったるくもない。乗っているのはピーマン、さつまいも、かぼちゃ、イカ、海老の5種類。以前は海苔とキスが乗っていたが、かぼちゃとピーマンに代わった。
しかし、揚げたての天ぷらで作った天丼は美味い。かきこむように頂き、食べるのも5分程度、満腹になりました。ご馳走さまです。
てん作
中央区日本橋蛎殻町2ー5ー6
0336688301