阪神タイガースがセリーグのペナントを取ったのが9月14日、もう1ヶ月になる。その後、15試合の消化試合を経てペナントレースが終わったのが、10月4日。そこから2週間、待ちに待った阪神のCS(クライマックスシリーズ)が10月18日から甲子園球場にて始まる。
CSファイナル(旧、2nd)ステージは日本シリーズへの出場権を得るための戦いだが、先に4勝をした方がクライマックスシリーズ優勝球団となる。ファーストステージとの違いは①勝ち抜ける目標が2勝から4勝となること、②1位のチームには1勝のアドバンテージがあることである。また、ファーストステージ同様に①開催は1位のチームの球場、②1試合引分けた場合は3勝3敗となった場合に1位チームが勝ち抜けになること、となっている。
10月15日に広島カープがファーストステージに勝利、阪神タイガースの相手チームが決まった。この評価だが、以前ブログにも書いた通り対DeNAより対広島の方が阪神の相性はいい。レギュラーシーズンで消化試合を除くと対DeNAは13勝9敗(消化試合は3敗)で勝率.590であるが、対広島では13勝7敗1分(消化試合は2勝2敗)で勝率.650となる。
これをホーム&アウェイでみるとさらに際立つ。阪神タイガースはアウェイ(マツダスタジアム)では4勝5敗と負け越しているが、ホーム(甲子園など)では9勝2敗1分と勝率.818と脅威の数字である。(しかも5月19日以降負けていない)
阪神の先発投手の中で広島に最も相性がいいのは大竹。何しろ6回先発して5勝0敗(さらに消化試合で1勝)、伊藤将が2回先発して2勝0敗、村上が3回先発して2勝1敗、西勇輝が3回先発して1勝1敗となっている。数字だけ見ても大竹が抜群の相性で投球回数も平均7回、完封1と素晴らしい。
一方で広島の先発は床田が3回先発して2勝1敗、他に勝った試合の先発投手は遠藤、アンダーソン、玉村、野村、大瀬良が1勝ずつである。一方で主力投手では九里、森下は4回先発して全敗(広島側からみて)と相性がいいとは言えない。
対広島に限ると阪神タイガースはレギュラーシーズンの打率は.257、防御率は2.81となっている。一方で広島から見た対阪神戦の打率.241、防御率3.49とはかなりのチーム差がある。もちろん、だからと言って簡単に勝てるものでもなく、やってみなくてはわからないが。
私の先発予想は阪神は伊藤将、大竹、村上のいずれかが登板と分かりやすい。しかし、広島はファーストステージで先発した床田、森下はそれぞれ中3日、中2日となるため、大瀬良、九里、アンダーソンあたりだろうか。いずれも阪神に対する防御率が悪いので短く繋いで行くのかも知れない。
いずれにしても阪神が昨年まで不得意にしていた投手の中で森下、森浦、栗林を今シーズンは苦手としていないこともあり、十分期待できるのではないか。もちろん、これはあくまでデータ上の話ではあるが。打線は水物、阪神で期待しているのは1番近本、2番中野の出塁、あとは守り勝つ野球に徹して欲しいところである。