久我山歳時記㉟、立春から2週間で雨水、今年は2月19日であった。雨水とは『空から降るものが雪から雨になり、雪が溶け始めるころ』と言われていて、寒さは衰え始め、春一番が吹き、鶯の鳴き声が聞こえ始める時である。
また、『雨水』は雛人形を出すのにちょうど良いタイミングとも言われている。
今年の春一番は2月15日、しかし、一旦春めいた2月20日には最高気温23.7℃、しかし23日には最高気温4℃とあっという間に真冬に戻る暮らしにくい天候である。
それでも庭を見ても福寿草が黄色い花を付け、遂に2年ぶりにクリスマスローズが白い花を咲かせた。
久我山駅から我が家まで帰る途中に咲いているハナカイドウ(花海棠)は既にもうすぐ満開。
庭の鉢植えの花海棠も蕾からピンクの花びらが覗くまでにはなってきている。
同じく道の途中にあるヒカンザクラ(緋寒桜)もやや濃いめの蕾が色付いてきてもう開花も近くなってきている。
春には真っ白な花を枝いっぱいつけるユキヤナギもよく見ると花が一輪、もう一輪と咲き始めている。
道を歩いていると急に花の香りに気づくのが咲き始めたジンチョウゲ(沈丁花)、花の美しさより香りに先に気づく。
ミモザもまだ咲き始めたばかりだが、小さな黄色い花がたくさんついている。
注意しなければ見過ごしてしまいそうな春もあちらこちらに感じることのできる季節、啓蟄ももう3月5日とあっという間に来てしまいそうである。閏年とはいえ、2月は2日短いのだ。