仕事でまた三田に来た。ちょうど12時となったのでランチの店を探してウロウロ、慶應仲通りにもリンガーハットやいきなりステーキなどチェーン店も増えてきてはいるが、せっかくならば学生時代からあった店にお邪魔したい。
先日、キスフライを頂いた『亀善』のお隣に『鳥駒』があったことを思い出し、行ってみる。言わずと知れた鰻と焼き鳥の店だが、40年以上前に私が大学に通っていた頃と少しも変わっていない。隣の人が食べていたが、当時からあるパリパリというか、バリバリの唐揚げ定食も昔のまま。
私は『焼き鳥丼』(950円)をお願いする。すぐに作り始めるが、焼き鳥は多少焼くのに時間がかかる。その間、大根サラダを頂きながら待つ。唐揚げは同時並行で大量に生産可能のため、こちらの方が早い。とはいえそれほど時間がかからず焼き鳥丼も到着。
丼の中に焼き鳥(上半分はひな鳥、下半分は皮)が3本、つくねが1本並んでいる。食べ方には2通りあり、①焼き鳥の串を持って食べ、ご飯を食べる、②全部串から外し、ご飯と共に食べる、である。かっこいいのは前者かもしれないが、食べにくいので②にする。
4本とも串を抜き、上から七味を振っていただく。この方がご飯と焼き鳥のバランスをとりながら食べれるからいいとは思うが、味はほぼ変わらない。
甘みの抑えた飲み屋の焼き鳥、中のトロッとしたネギ、噛むと味が広がるつくね、いずれも美味い。ご飯の上に刻み海苔が掛かっているのも嬉しい。
こういう丼は途中からどうしても掻き込んでしまう。昔から変わらぬ味、おかみさんに昔と同じですかと聞くと全くと言われた。ご馳走さまでした。
鳥駒
港区芝5ー26ー3
0334526046