『江戸城・皇居を巡る』その4。東京メトロ有楽町線永田町駅で降りて三宅坂を目指す。すぐ横には巨大な最高裁判所の建物。
堀側に内堀通りを渡り、桜田濠が広がる。高さもかなりあり、勾配もきつく、素晴らしい風景と言えばそれまでだが、江戸城の中でもかなり難攻不落を意識して造られたようである。
坂を登ると皇居マラソンをしている人たちに多数すれ違うが、殆どの人たちが桜田門方向に走っており、暗黙のうちに一方通行となっているようだ。
左手に国立劇場の建物が見えてくる。濠の先には両側を削った土塁が細い道のようになり、その先にあるのが半蔵門、その先は江戸城である。
その名前の由来は諸説あるが、服部半蔵(正成、正就の親子)とその部下が門外に組屋敷を構え、甲州街道につながり、江戸城の搦め手の門であった半蔵門を警護していたからと言われている。
現在は天皇の住居である吹上御所から近いこの門は天皇及び内廷皇族が皇居に出入りする際のみに使われており、一般人の通行は認められていない。そのため、高麗門はいつも閉められ、さらに入口には派出所がある。
江戸時代は非常時には将軍家をこの門から天領であった甲府に安全に避難させるためとも言われている。なお、すぐ隣は千鳥ヶ淵公園となっており、桜の季節は大変な賑わいとなるようだ。