神保町には美味い店が多い。しかも、気軽に行ける『いもや』の天ぷら・天丼、『揚子江飯店』の冷やし中華、『南海キッチン』のカツカレーこれだけ書き並べるだけでもよだれが出てしまう。その中でやはり外せないのは『ボンディー』の欧風カレーである。
場所は地下鉄神保町駅を上がり、神田古書センターの2階。ただ、気をつけなければならないのが、入口は靖国通りから1本入った裏からしか入れない。
2階にあがり、店に向かうと廊下に椅子が並んで置かれ、ここまで待つと15~20分待ちが目安と書いてある。あまり並ぶのが好きでない小生は11時半に店に到着したが、それでも店には7割ぐらいの人がいる。
カウンター席に案内され、おしぼりとお冷を出してくれ、注文は『ビーフカレー中辛』(1480円)、値段は少し高い。メニューは他にもポーク、チキン、エビ、ホタテ、あさり、野菜、ミックスなど、冬季限定の牡蠣カレーもある。辛さは甘口・中辛・辛口の3種類と昔と変わらない。
まずは蒸したてのジャガイモ2つとバターが登場。これは皮を剥いてそのまま食べても、カレーに加えても良い。とにかく熱いが、皮は剥きやすい。
皮を剥いた所でカレーが登場。グレイビーボートに牛肉の塊が見え、ライスにはチーズとキュウリの塩漬け、梅干しが付いている。ルーをグレイビーボートからライスに掛けて、付け合わせの福神漬とらっきょうを添える。
これで用意が完了、スプーンでルーとライスを一口。野菜の甘み、フルーツの甘みが最初にして、その後カレーの辛味、ただし中辛はそれほど辛くない。値段もいいが、そのまろやかな味は素晴らしく、肉も5つ塊が入っている。久しぶりだが、虜にさせる味である。ゆっくりと味わうつもりがどうしても次々と口に運んでしまう。
途中でジャガイモを割ってカレーと共に食べるが、これも美味い。高田馬場のエチオピアでもジャガイモが付いてくるが、この食べ方はいい。アッといい間に完食、良いタイミングでお冷を注いでくれるのが嬉しい。
12時になったので席を譲ろうと会計をするともう長蛇の列。やはりこの味は求めてしまう味である。
ボンディー神保町本店
千代田区神田神保町2ー3神田古書センター2階
0332342080