木槿(むくげ)の花が咲き始めた。木槿は高さが3~4mのものが多いが、じつは剪定された場合であり、自然に放置すると10m位まで伸びる。古くから庭木として使われており、その色や柄なども多種に及ぶ。中国では木槿(ムーチン)、韓国では無窮花(ムグンファ)と呼ばれる。
その花は花弁が5枚、花の中心に雌しべ、その周りを囲むように雄しべある。都市伝説で『一日花』と言われているが、花は朝開き、夕方にしぼみ、翌朝開くものもあるが、大抵は花は咲き続け、一重のもので2~3日、八重のものは2週間楽しむことができる。また、花がしぼむと花弁が落ちるのではなく、萼のところから落ちる。
花の種類は多く、八重咲きのもの、白地に底赤のもの(日の丸)、紫掛かったもの、全て白いものなど同じものがあまりないほどである。
韓国の国花であり、アオイ科フヨウ属に入る。同じ属にはフヨウ、ハイビスカス、紅葉葵など比較的華やかなものが多い。よくみると確かにハイビスカスによく似ている気もする。