hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

四谷三丁目駅(東京メトロ丸ノ内線)

2015-07-03 05:00:27 | 日記

『metroに乗って』その22。今回は東京メトロ四谷三丁目駅。実はこの駅は小生は大変よく利用する。しかし、それは常に宵闇迫る頃で日中に訪れるのは銀行時代に数回あった程度ある。

駅は外苑東通りと新宿通りの交差点辺りに位置し、上りと下りのホームが離れた造りで反対側には改札内の階段を利用するしかなく、さらにトイレは2番線の改札外であるため、注意が必要である。


2番線から地上に出ると出口そのものが四谷消防署の建物である。消防署といっても10階建ての立派なビルで最上階にはヘリポート、消防博物館も中にあるが、その様子はまた改めてレポートする。


この辺りにはいわゆる銘酒居酒屋と呼ばれる素晴らしい地酒を呑むことができる店がなぜか多くある。消防署の並びには『酒徒庵』『山ちゃん』、左門町側に渡ると『日がさ雨傘』。

四ツ谷駅方向に歩くと『萬屋おかげさん』、荒木町には『たきぎや』『たく庵』『与太呂』など行ったことのある店だけ並べてもきりがない。ただ、こうした店も昼に行っても何もない。


信濃町駅を目指すとすぐに四谷警察署がある。この前には黄色いミニカーのような警察車両があり、中々珍しい。

その先を左に曲がり、突き当たりを右に行くと東海道四谷怪談で有名な於岩稲荷が向かい合わせである。右手にある古いほうが『於岩稲荷田宮神社』、左にあるのが『於岩稲荷長陽山陽運寺』。



神社のほうは物語にある田宮家が今も管理している。ただ、鶴屋南北作の怪談と実際の田宮伊右衛門・お岩夫妻の暮らしぶりはかなり異なり、夫妻は円満で任侠沙汰は起こしてはいないようである。


この2つの社の経緯だが、1636年にお岩さんが逝去、1825年に鶴屋南北の四谷怪談が初演、これが大ヒットした。以来、出演者たちのお岩稲荷参りが始まるが、これが神社の方。この神社は四ツ谷田宮家内にあったお岩さんの手で祀った稲荷であり、明治5年に田宮神社に改称。

しかし、明治12年に火災で新川の田宮神社に移転。その間に寺が四谷稲荷と称した。しかし、両者とも昭和20年の空襲で焼失。昭和27年に田宮神社が四谷に再興された。まあ、簡単に言うと微妙な関係にあるようであり、幽霊よりも複雑である。



なお、通りの反対側には佃煮の錦松梅の本店などもある。また、その先の荒木町はまた飲み屋に行った際にでもゆっくり巡ることにしたい。