バラは北半球には広く自生するが、南半球には人為的に栽培したものしかない。5月の後半になると近所でもあちこちバラを見ることができる。
その種類も多く、古代バビロニアの時代から愛でられていたようで、古代ギリシャやローマでは愛の女神アフロディーテまたはビーナスと関係付られた。その香りも評価され、香水の材料になる香油も精製された。
バラは花の大きさや咲き方も様々で色も最近は青みががったものもあるみたいである。ただ、その技術は高く、元は赤いバラから赤い色素を抜く方法で青いバラを作ろうとしたが、バラから青の色素(ロザシアニン)が発見されてより研究は進んだ。日本ではサントリーの技術が素晴らしいようである。
最近は輸入品しかないが、レインボーローズという7色のバラもある。これは白いベンデラという品種に色素を吸わせてつくるもので、葉は枯れてしまう。美しいものを改良してつくるのも悪くはないが、これはあまり好きにはなれない。
自宅近くを歩くだけでも、小さな花が集まったもの、大きな真紅のバラが沢山咲くもの、高島屋の包装紙のような大きなバラの花が次々と咲くもの。これらが華やかに咲く梅雨入り前は最も好きな季節かもしれない。