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空の色
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好きなのは空の色
青くなくても
澄んでいなくても
いいのです
その時の
その色が好き
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楽しいときに見た
鉛色の空でも
哀しいときに見た
燃えるような茜色でも
悔しいときに見た
抜けるような青空でも
みんないいのです
わたしは
その空の下で暮らしている
怒ったり
むくれたりしながら
ときどき
空がわたしの気持ちを
察して
飛び切りの色を
プレゼントしてくれます
月の輝く
藍色の夜とか
暮れゆく
薄紫の夕闇
朝露に煙る
オレンジ色の朝
みんなみんな大好き
・・・
じっと耳を澄ませば
空の声が聞こえる
「今日はどの色にしますか・・」
「そろそろコバルト色が在庫切れです」
「わいわいがやがや~~」
慌ててわたしが
声を上げて
空に向かって言います
「みんなみんな綺麗だから」
すると空も
気をよくしたのか
時々
とびっきりの美しい虹を
見せてくれます
そんな
その時の空が
その時の色が
わたしは
とっても好きです
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空には
夢が一杯
大地に寝転がり
見上げた空には
いくつもいくつもドラマが続きます
24時間ドラマ
見たいときに見ていい
好きなときに見て
楽しいドラマ
うつむいてばかりの毎日に
ちょっと見上げるだけで
蹴躓いても
元気に生きてゆける
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今日の写真は
北海道まで
オートバイ独り旅行したときの
馬に見えた雲の写真
学生の頃は
馬術部だったので
ことあるごとに
馬が関連付けられていました
馬は大きな体の割りに
優しく繊細で
何もいわなくても
ちゃんと理解しあえる
最高の生き物です