その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

空の色

2008年07月20日 | Weblog

 

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空の色

***

 

好きなのは空の色

 

青くなくても

 

澄んでいなくても

 

いいのです

 

その時の

 

その色が好き

 

~~~

 

楽しいときに見た

 

鉛色の空でも

 

哀しいときに見た

 

燃えるような茜色でも

 

悔しいときに見た

 

抜けるような青空でも

 

みんないいのです

 

わたしは

 

その空の下で暮らしている

 

怒ったり

 

むくれたりしながら

 

ときどき

 

空がわたしの気持ちを

 

察して

 

飛び切りの色を

 

プレゼントしてくれます

 

月の輝く

 

藍色の夜とか

 

暮れゆく

 

薄紫の夕闇

 

朝露に煙る

 

オレンジ色の朝

 

みんなみんな大好き

 

・・・

 

じっと耳を澄ませば

 

空の声が聞こえる

 

「今日はどの色にしますか・・」

 

「そろそろコバルト色が在庫切れです」

 

「わいわいがやがや~~」

 

慌ててわたしが

 

声を上げて

 

空に向かって言います

 

「みんなみんな綺麗だから」

 

すると空も

 

気をよくしたのか

 

時々

 

とびっきりの美しい虹を

 

見せてくれます

 

そんな

 

その時の空が

 

その時の色が

 

わたしは

 

とっても好きです

 

***

 

空には

夢が一杯

大地に寝転がり

見上げた空には

いくつもいくつもドラマが続きます

24時間ドラマ

見たいときに見ていい

好きなときに見て

楽しいドラマ

うつむいてばかりの毎日に

ちょっと見上げるだけで

蹴躓いても

元気に生きてゆける

***

 

今日の写真は

北海道まで

オートバイ独り旅行したときの

馬に見えた雲の写真

学生の頃は

馬術部だったので

ことあるごとに

馬が関連付けられていました

馬は大きな体の割りに

優しく繊細で

何もいわなくても

ちゃんと理解しあえる

最高の生き物です

 


2008年07月19日 | Weblog

 

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***

 

ひとは

 

何のために生まれてきたの

 

時の波うちぎわで

 

母なる海に

 

洗われている

 

ひとつぶの砂に過ぎないと

 

気づくために

 

いつの日か

 

悩みに包まれた

 

この肉体と分かれる日

 

ひとつの見えない

 

祈りだけは残される

 

小さな泡になって

 

海に

 

帰れる気がする

 

それまでは

 

体中を

 

心にして

 

せいいっぱい生きよう

 

***

 

海を見ると

 

心が休まるのは

 

きっと生まれたところ

 

母のそばに来た気がするから

 

ずっと側にいたいのは

 

母を感じるから

 

~~~

 

***

 

今日の写真は

・・・

この写真も

海外のものです

遠い昔?になってしまいそうな

思い出の地

フロリダ

 

 

 

 


境目

2008年07月18日 | Weblog

 

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境目

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机の上に

 

大きな巻貝の殻が置いてある

 

そっと耳を近づけると

 

潮の匂いと波の音が聞こえる

 

・・・

 

青いスクリーンの中に

 

白く線を引けば

 

それは

 

空と海の境目

 

そこから夏がやってくる

 

・・・

 

ソーダ水の泡のように

 

はじけて飛び出す

 

風に乗って

 

まぶしい陽射しと共に

 

耳元をくすぐる

 

・・・

 

机の上の貝殻を持つと

 

決まって夏の海に

 

心が遊びに行ってしまう

 

静かな波の音を立てながら

 

夏が来た

 

***

 

随分と久しく

海に出かけていない

今年もまた出かけられそうにない

きっと海が呼んでいるのだろう

かえっておいで

海の工場で

からだの整備しなさいと

いっているようだ

***

 

今日の写真は

 

海と空の

境目を写した写真(笑)

子どものころから

海と空の境目が

とても気になっていた

どうしても到達できない

それが境目の場所

そこがある日突然

ぱっと開いて

異空間に行ける

場所になるかもしれない

 

 

 

 

 

 


2008年07月17日 | Weblog

 

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子供が手を怪我した

 

傷は深くないけれど

 

見るからに痛そう

 

・・・

 

小学校に上がるまでは

 

怪我をすると

 

大騒ぎでした

 

薬塗って

 

包帯をして

 

それでも

 

ぐずって・あまえて

 

それが・・

 

今回は

 

薬を塗っただけで・・

 

どうしたのって聞くと

 

早く治ってほしいけど

 

自然に治るの待つって

 

いままでは

 

怪我を見せびらかすほど

 

怪我の程度にかかわらず

 

痛そうにしていたきみ

 

それは

 

そうすることで

 

自分を慰め

 

後悔をしていたんだね

 

でも

 

そうしないのは

 

風がしみても

 

自然に治るのを待つのは

 

きみが傷さえも

 

誇りに思う

 

名誉の負傷なんだね

 

***

 

子供が考え

子供が大きくなるって

大人から見れば

まだまだ距離があるけれど

少しずつ大人に

近づいていますね

 

***

 

今日の写真は・・

 

携帯カメラからの写真です

少し解像度が悪いですが

小雀が

じゃれあって遊んでいました

全く人の気配にも気がつかず

無心に遊ぶ姿は

動物はみな同じですね

 

 

 

 

 

 


あるつぶやき

2008年07月16日 | Weblog

 

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あるつぶやき

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一生に一度くらい

 

ごくごくありきたりではない

 

天にも昇るくらいの

 

宝くじの一等当るよりも

 

もっともっとすごい

 

この世で一番の

 

喜びを

 

味わいたい

 

そうつぶやいた

 

・・・

 

だれでもがみんな

 

人間という生き物みんなが

 

願いもしないのに

 

数え切れないほどの

 

哀しみを

 

味わっているのだから

 

・・・

 

一度でいいから

 

最高の喜びを味わいたい

 

世界中の人の同じ願い

 

~~~

 

***

 

最高の喜びってナンだろう

人によってみな違うだろうな

ひもじい人は

おいしい食べ物だろうし

裕福な人は

何もないかも

でも・・

形ではない

心の問題もあるね

きみといるのが最高さ

これ以上の喜びはない

きっとひとりくらい

そういうだろうな

~~~

***

 

今日の写真は・・・

動物園の中のあるお店やさんの

店先にぶら下がっている

飲料水の空きボトルを

ぶら下げて飾りにしてあった

そのボトルを見ながら

小さな子が

目を輝かせて

お父さんに言った

あれ全部ついに飲んだよ

達成感いっぱいで

本当にうれしそうだった

子供にとって何かを成し遂げた

そのことがきっと

とてもうれしかったし

それをニコニコかなえてあげた

お父さん・・

あなたも素敵ですよ

小さな小さな喜びかもしれない

でも子供にはきっと

世界一大きな喜びだったはず

ありがとう

少し喜びを分けてもらえて

・・・

 

 

 

 

 

 

 


疑問符

2008年07月13日 | Weblog

 

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疑問符

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朝の散歩に

 

いつものように

 

小鳥たちに声をかける

 

毎朝声をかけても

 

小鳥たちは決まって

 

首を傾ける

 

・・・

 

小鳥たちには

 

人間の言葉が

 

わからない

 

でも

 

危険がないことは

 

動作で分かるようだ

 

でもやはり

 

わからないから

 

首を必ず傾ける

 

自然な形の疑問符

 

毎朝の決まった動作

 

きっと

 

「又来たよ」

 

「何か言ってるよ」

 

「なんていってるんだろう」

・・・ 

こんな会話をしてるんだろうな

 

わたしにも小鳥の言葉が分からない

 

だからわたしも

 

首を傾ける

 

自然な形の疑問符

 

鳥の声も植物のつぶやきも

 

聞けたり話ができたら

 

どんなに素晴らしいだろう

 

風が何か

 

わたしに話しかけたような気がした

 

又首を傾けてしまう

 

いつか話が出来ること夢見て

 

~~~

 

***

 

書いていて

ふと思い出した

昔話

おじいさんが袋をかぶると

小鳥たちの言葉が分かる

あのおはなし・・

昔から人間は

小鳥たちと

会話したかったのですよね

・・・

***

 

今日の写真は

 

フラミンゴのお昼ね時間

こんな会話があるかも~

「ねぇ・・ちょっと~」

「あなた最近寝言が多いわよ」

「いってないよ・・・」

「じゃぁあイビキ?」

「うるさくてわたし眠れないんだけど・・」

「もうし少し離れてくれない」

「側にいろっていったのはそっちだぜ」

「じゃぁあ眠るときは静かにして」

「あれこれうるさいなぁあ」

なんてブツブツ言いながら

眠っています

本当に騒がしいお昼寝です

 

 


地球の涙

2008年07月13日 | Weblog

 

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地球の涙

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どなたの詩か分からないけれど

 

好きなんだって

 

見せてくれた人

 

それは

 

・・・

 

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地球の

 

涙みたいな

 

わたし

 

ポロンと

 

生きている

 

わたし

 

いつも

 

かなしくて

 

でも

 

時には

 

キラリと光る

 

わたし

 

>>>>>>

 

この詩を

いつもいつも

読み返している彼女

すこしだけ

心が強くなれる

・・・

人は

言葉によって

50音の

寄せ集めが

勇気付けたり

楽しませたりするんですね

ちょっとしたきっかけ

見過ごしてしまうような

ささいなことが

大きな力になる

もっと言葉を

大切にしなくてはね

~~~

***

 

今日の写真は

 

サクラランという花

蘿いも(ががいも)科 

蘭の仲間ではない   
               
学名  Hoya carnosa       サクララン属           
                    
  Hoya(ホヤ)は、イギリスの園芸家   
  「Hoy さん」の名前にちなむ。       
つるで伸び、肉質の花、星形(☆)
    形は名前のとおり桜に似ている     
葉っぱも分厚く光沢あり 
ホヤ(属名)/ワックスプラント/ワックスフラワー
ダーウィニー(オーストラリスの異名)
サクララン/桜蘭(カルノサ)
カーリー/ラブハート/スイートハート/シャムサクララン(いずれもケリイ)
ランセオラタ亜種ベラ(ベラの異名)

 

 

 

 


部屋の中の月

2008年07月11日 | Weblog

 

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部屋の中の月

***

 

月がわたくしをじっと

 

見つめています

 

ときどき

 

何か訴えるように

 

あるいは

 

明らかに遊ぼうよと

 

それとなく

 

遊んでもいいよと

 

そぶりを見せると

 

月は

 

目を細めます

 

・・・

 

高いところから

 

今夜も月は

 

わたくしを見つめています

 

部屋の真ん中で

 

住んでいるふたつの月は

 

明け方

 

ひっそりと

 

消えてゆきます

 

月は

 

又遊んでくれるまで

 

ひたすら眠ります

 

猫は

 

部屋の住人

 

猫の目は

 

部屋の中の月

 

***

 

このところの暑さも

 

夜間になると少し涼しく

 

暑さを忘れます

 

暑さがないと

 

我が家のねこは

 

涼しい玄関隅の

 

観葉植物の側から

 

部屋に戻ってきます

 

そして

 

遊んでほしいと

 

わたしにじゃれてきます

 

我が家に来て

 

十二年

 

体重14kg

 

人間で言えばかなりの高齢者

 

でも遊び心は

 

まだ健在

 

金色の目を輝かせます

 

***

 

今日の写真は

 

植物園の木立の影で

咲いていた大型の百合

薄日が当って

まるで月が出ているような錯覚

花びらの外は

白いけれど

中は黄色の外来種の百合

~~~

残念なのは

花弁の先の

花粉が衣服につかないように

咲いた直後に切り取られている

植物園に来て花粉がついたと

クレームを言う人が後を立たないとか

なんだか自然が

ますます肩身を狭くしてゆく

気をつけるのは自分で

植物園ではないはずだけど~~?

時代が変わったんだね・・

 

 

 

 

 

 


メッセージ

2008年07月09日 | Weblog

 

***

メッセージ

***

 

誕生日のメッセージに

 

なにひとつ

 

あまり役に立てないので

 

せめて

 

あなたのこころの

 

くずかごになります

 

そうかかれていました

 

もったいなくて

 

くずかごにできませんから

 

飾り棚に飾っておきますと

 

返事をすると

 

飾り物はいやです

 

どうぞあなたの側で使ってください

 

では・・

 

よく分別して

 

使わせていただきます

 

~~~

 

***

 

手紙は

 

言葉にすると

 

照れくさいことも

 

平気で書ける強みがある

 

言葉で伝えなければならないものと

 

文字で伝えるほうが良いものがあるんだね

 

話し合うことも

 

手紙の交換も

 

一生続けるといいかも

 

***

 

今日の写真は・・

また文には関係のない

蓮の花です

この蓮は

名古屋市が

中国・南京市と友好都市提携し

今年は30周年記念になります

1980年に贈った蓮です


千葉県検見川泥炭層から発見された

2000年前の種子と

中国古代蓮の交配種です

1965年武漢植物園で
 
大賀一郎博士が中国科学院長郭沫若氏に送り
 
作り出されました

名前を中日友誼蓮(ゆうぎれん)とつけて、
 
大賀博士の弟子の
 
阪本裕二氏に贈られ
 
奈良東大寺を始め4箇所栽培されました
 
武漢植物園でも失われてしまったために
 
1979年に実を里帰りさせてもいます。
 
名古屋東山植物園も
 
1979年に栽培を始めて今見ごろを迎えています。

  

 

 

 


オルゴール

2008年07月08日 | Weblog

 

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オルゴール

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掛け時計が壊れて

 

オルゴール時計になった

 

緩やかな旋律が

 

優しい魔法使いの杖のように

 

~~~

 

音色の束が流れ出すと

 

まぶしい記憶が

 

心の駅で

 

下車したり

 

消えた哀しみが

 

淡いベールに包まれて

 

心の窓に

 

影を見せる

 

哀しみはいつも心の片隅に

 

深いため息混じりに

 

住みついている

 

あなたがすきな

 

オルゴール

 

あなたに渡すために

 

一生懸命作った

 

ブルーの小箱

 

優しい緩やかな旋律が

 

交通手段のない世界にいる

 

あなたにも

 

聞こえていますか?

 

・・・

***

 

大人になっても

なぜかオルゴールの音色は

心をひきつけます

赤ちゃんを寝かせつけるときも

オルゴールは活躍します

優しい天国の音なのかもしれない

~~~

***

 

今日の写真は

文には全く関係ない

スクープ写真

鶴の正座?

お化粧に余念のない

鶴を激写

始めてみた鶴の私生活(爆)