ホッケ( 法華 )
- Pleurogrammus azonus (Jordan & Metz,1913) -
どんこを入手した時、一緒に小振りの生ホッケも買って来たの。
トロ箱いっぱいに詰まって入荷したばかりの、30センチくらいの小さなホッケ。
もっと大きくて丸々としたのが良いとは思ったものの、どんこが大きかったので、ホッケは小さいのにしておいたの。
この小さいホッケを、魚屋のオヤジさんが手際よく凄いスピードで開きにしてました。
実は、このくらいのサイズの方が売れ行きが良いんだってさ。
もともとホッケは脂ののりが良いので、小さくても充分美味しい、って言うのね。
そして、家庭用のグリルで焼くには、このサイズの方が好まれるみたい。
これ以上大きいと、尾頭付きで焼けず、半分に切らないといけない、という事なのね。
ホッケのみぞれ煮
ホッケは、鮮度劣化の激しいお魚なので、殆どが一夜干しや、干物に加工されて流通されてます。
うちの方に入荷するのも、鮮魚で丸ごと店頭に並ぶ事は少なく、
今回みたいに入荷後直ぐに開いて一夜干しにして棚に並べられる事が多いみたい。
北海道の羅臼や、南端の恵山などのブランドホッケは、もちろん丸ごと鮮魚で並びますけど。
ホッケの場合、関東では、限りなく100%に近く、開き焼きで食べられているのではないでしょうか。
焼網から脂をジュルジュル滴らせて焼かれる旨味たっぷりの魚肉は、最高に美味しいですからね。
先日、はるさんが、フライも美味しいのよ~、と言ってましたが、わたしもホッケのフライは大好きなんです !
それで、ひたきさんは、フライにするかと思えば、期待を裏切って「みぞれ煮」を造ったのであります。(笑)
ホッケは、身がフワフワに柔らかく煮崩れし易いので、余り煮物や汁物に向かないお魚ですよね。
それでも、敢えて造ってしまうんであります。
取り敢えず、調理して味わってみた、という感じですかね。。
まず、三枚に卸して、剥き身にして、胡麻油で軽くソテー。
そこへ、鰹でとった出汁と大根卸を注いで3分くらい静かに煮込んでます。
ここは極弱火が基本ですね。
中強火になると、身があっという間に解れてしまうわ。
盛りつけの時、失敗して一切れバラけてしまいました。。。
残りは、いつになく慎重に取り扱い、何とか盛り付け完成。
後で気付いたのですが、皮付きにしておけば、こんなに脆く散らかる事もなかったですね。。
今回は、皮も引いて、剥き身のフィレにしてました。
で、味わってみると、これは中々美味しかったですよ。
魚肉がホロリとしてて、みぞれ煮らしいマイルドな独特の味覚もあってご満悦でした。
これなら、また造ってみたいな、と思える味覚でした。
ホッケの兜と粗の味噌汁
続いて、兜と粗を使った味噌汁です。
これは、もう煮崩れ歓迎の汁物なので、気を使う事も無く気楽に造ってます。
ホッケって、けっこう大量にアクの出るお魚なんですね。
味わってみると、兜から良い出汁が出て、汁物としても美味しいです。
味覚的には、アイナメ科のお魚なので、アイナメの汁物に似た味覚でした。
ちっこいホッケ、一尾を完食。
美味しかったです。
でも次は、フライにしようかな。(笑)
■ 2013年にブログアップした魚介類、23種類目。
2013-023 ホッケ