昨晩は、すごい荒れ模様の天候の中、せっかち歌仙・その53「葱の一抱えの巻」の反省を行った。
参加したのは、左から多摩のO脚、山八訪、紅蓮、長者巻、晩菊の5人。
今回は永井人生さんが加わってくれて、やはり、句を見ても、若返った感じでしたね。
よかったら、これからも続けてください。
反省会の前に、句の変更があったのは、山八訪氏の
21 冷戦の終結の島暖かし → 21 冷戦の終結の島波静か
前3句が春なので、無季の句に変えたいということです。
他に反省点としては、
9 もしもしのトーンで全て分かる君 永井人生 が恋の句で詠んだので、10句も恋でつけるとよかったかも。
でも、恋の句は26句と27句で、だされたので、1回あればいいということに。
ほかに反省点としては、19句~21句が、同じような句が並んだ。
連句は、前の句につけて詠むけれど、前々句からは転じているというのが原則です。
ただしさじ加減が難しく、前の句につきすぎないことも大事です。
そうかといって、どのように前の句についているかわからない、というのもありますが、それは詠んだ人がついているといえば、それでいいのです。
そして、ここであらためで、書いておきたいのですが、ブログ「連句の部屋」の他に、
★「連句の部屋」というホームページを作っています。右のブックマークにものせてあります。
そこの上に「歌 仙」というページがあって、毎回巻いた歌仙ものせています。今まで巻いた歌仙を全部載せてあるので、たまにはみてください。
同じく、「季題配置 表」 というところがあります。これはあくまでもその季節ごとの例なので、その通りに詠む必要はありません。
でも、季節など気になるときには、参考にしてください。
それでいくと、恋は8,9句目と、26,27句目になっているので、ぴったりその通りじゃなくて、多少前後しても、入れられるといいです。
そして、恋は2句だてにするという決まりがあるので、前の人が恋を詠んだら、つぎの人も、できれば恋でつけてください。
あとは、春は3句続ける。秋も3句続ける。月と花の定座は守る。そのくらいでしょうか。
そのような連句の流れと約束事については、同ホームページの「はやわかり」のところに書いてあります。
はやわかりの最初の文章だけ、ここに書いておきます。必ずしも絶対にこの通りに、ということではありませんが、心に留めて詠んでください。
◆5.7.5 の長句に7.7の短句を付け、順次これを繰り返し36句をもって 完成する連句の形式。
連歌ともいう。そ こから連想される「こと」「もの」をレトリックをもって表現する。
◆初表はおだやかに、気品高 く、神 祇、釈教、恋、無常、人名、地名などは避ける。
◆初裏は転じて、叙事、叙情 に豊か な変化起伏をつける。恋の句は、初裏の5、6句あたりにつけることが多い。
◆名残の表は、さらに変化に富み、 乱拍子の運びもあってよい。
◆名残の裏は、おだやかに、 めでた く結ぶ。
◆恋の歌は必ず2句仕立てと し、恋 離れの句が大切。
◆打越=前々句のこと。連句 は想が 後戻りして、打越ともつれることを、輪廻にわたるとして特に嫌う。
◆次の人のことを考える。良いパス をする。
ホームページは、無料のサイトで作っているので、いつまで作らせてくれるかわからないけど、できれば記録として残しておきたいと思っています。
近々、つぎの歌仙の発句を募集します。お待ち下さい。