チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

惜しみなく愛は与える

2005-06-03 23:47:15 | 覚えておきたい考え
 勤続42年で退職を迎える方の送別会で、「私は3つの愛を大切にしてきた」と話されていた。3つの愛とは愛妻、愛人、愛社・車。

 愛妻はまさしく奥様のこと。とても仲が良いらしい。
 
 愛人は特定の人を指すのではなく、仕事仲間、部下、友人など自分が関わりを持つ人のこと。

 愛社は42年間勤めてきた会社に対する愛情。「倒産の危機に直面しつらく厳しい時期もあったが、会社のおかげで自分の家を建て、2人の子供を育て、退職した後も年金をもらうことができる」と話されていた。

 この3つの愛について私自身に翻って考えてみると、自信を持って言える事は一つもないかもしれないと思った。

 私は愛情の薄い人間ではない。むしろ情熱的で強い愛情を持っていると自分自身では思うが、多くの人の前で「愛している」と自信を持って話せるものは一つもない。
 どれも中途半端で、一貫したもの、継続的に愛情を持ち続けることができないでいるような気がする。

 こうなる原因は私自身だけにあるのではないかもしれない。相手との関わりの中で相手のとる態度や姿勢が原因となっている場合がある。こちらが強い愛情を持って接しているのに、私の思いや気持ちを理解してくれなかったり、こちらの思いとはまったく異なる反応や態度が相手から帰ってくることがある。

 そしてその態度に腹をたて、不信感を持つ、自分自身が満たされない感情を持ち愛が冷めてしまう。

 でもこれは本来おかしな話だとも感じている。愛するというのは私自身の思いや行為であり、それ自身は他人の行動や感情に左右されるものではないはずだ。一方で、愛せないものは愛せないと思うのは自然な感情だし、そういった人のほうが自然体でいいようにも思う。

 キリスト教に「惜しみなく愛は与える」という言葉があるが、人生の先輩はこの境地にいたっているのだろうか。

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