Q). 胃がんリスク検診後の内視鏡検査の間隔をおしえてください。
A)胃がんリスク検診は、検診直後だけではなく、リスクに応じての長期的な内視鏡検査でのフォローアップで、胃がんを早期発見すること目指しています。
しかし、リスクに応じての内視鏡検査間隔、すなわちABCD各群に対して、何年間隔で内視鏡検査をすべきという、根拠のある指針は今のところなく、施設の実情にあわせての実施をお願いしています。
ペプシノゲン法単独法での内視鏡検査間隔を検討した際、職域検診において、毎年バリウム検診を受けたグループよりも、1年おきに内視鏡検査をうけたグループのほうが、胃がん死亡が少ないという報告をもとに、暫定的にペプシノゲン法陽性者(ABC検診C群)2年に1度の内視鏡検査を標準としました。これを基準にABC検診では、B群は3年に1度、C群は隔年、D群は毎年としましたが、あくまでも、暫定的な基準です。
B群の中にも胃がんリスクが高いエリアが存在することがわかってきましたし、C群も2年毎では危険という意見もあります。
A群の比率が年々高くなっており、内視鏡実施施設が増えてきている現状を鑑み、シンプルに、BCD群、そしてHP除菌後のE群には1年に1度の内視鏡検査の実施としてもよいのではないでしょうか。