東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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大学入試に向けた小論文対策

2015-07-18 10:58:01 | 高校生さん

いよいよ来週から夏期講習が始まります

来週のトップバッターは中学生英語特訓ですが、この日に出席できない生徒さんは

別日に出席してくださいね

このブログは通塾くださっているご家庭の親御さん、そして講師陣も含め多くの方が読んでくれているそうです

それで私の考え方や価値観を共有してくださっているので、結果生徒さん達が

伸び伸びと成績を伸ばし、上位校を目指して行く要因の一つになっているのではないかと思います

 

この夏、中学生の特訓は国語ではなく作文としました

子ども達は「なんで作文?」と不思議顔です

都立入試では200字の作文があります

20点と配点は大きく、ここで全く得点できないと言うのは勿体ないですよね

作文はコツを掴めば誰でも書けるようになります

作文を書くうえでのルールは簡単でそれを覚えるのに苦労する人は少ないでしょう

しかし、作文を書くのは苦手な人が多いですね

主張が明確ではなかったり、説明が前後して自分でも何を書いているのか分からなくなる・・

特に自分の考えを書くのは苦手な子が多いです

入試で書く200字は筆者の考えに沿って自分の意見を例を一つ挙げて書きます

作文はそのルールではなく、自分の意見を文章にする事が難しい訳です

そして、言葉を使いこなすという経験が不足している子ども達が多いです

例えば嬉しかったという気持ちを表現する時

そのままの「嬉しかった」としか書けない生徒は多く、それがどのように、どれくらい、などの表現が

思いつかない

 

ご家庭でどのように接する事がそうした言葉を使いこなす訓練になるのか、考えてみましょう

例えば、お子さんが夜遅くまで起きているとします

「早く寝なさい」と言ってもダラダラ・・・

そんな時、「なぜ寝ないの?」と聞いてみましょう

「眠くないから」とか、「まだやりたい事があるから」など子どもの答えは様々です

どんな答えが返って来ても良いのですが、こちらは質問を続けます

「なぜ眠くないの?」「なぜやりたい事がまだ残っているの?」

その返答に対しても質問で答えます

「なぜ?」をくり返すんです

「お昼寝したから眠くない」「宿題が残っているから寝られない」

「なぜお昼寝をしたの?」「なぜこんな時間まで宿題が残っているの?」

子どもは直に返答に困るでしょう

そして自分に非がある事に気がつきます

1日の過ごし方に問題があったのだという事

この出来事を作文にした時

「昨日は遅くまで起きていてお母さんに怒られました。明日からは早く寝るようにしたいです。」

という作文から自分の時間の使い方がどのように悪かったのか、どう改善する事ができるか・・

などに話が発展していき、作文としての完成度が上がって行きます

常に「なぜ?」と問いかける事で、生活の中の出来事に自分でもなぜ?と考える習慣をつける事

がまず必要で、上記に書いた表現の工夫が徐々に広がって行きます

「昨日はお昼寝をしたから体力が余っているせいで遅い時間になっても全く眠くならなかった。ゲームをしていれば

眠くなるかもしれないと思いベットで横になったままゲームを始めるとお母さんに見つかって怒られた・・・」

という感じですね

抽象と具体を使い分け、比喩を用いたり、擬態語・擬音語等も効果的に使えるようになれば

作文を書く事が楽しくなりますね

こうした作文での完成度が上がってから

小論文が登場します

 

小論文は自分の考えを深く他者に伝える事

一つの出来事について自分がどう感じ、何を思い、どうして行きたいのか

入試の場合は更に細かい部分に目を向ける必要がありますが、今日はその事に着いては書きません

小論文対策としてご家庭で出来る事は

新聞を読んだり、ニュースを見たりしながら「広い知識」を身につける事です

TVもお笑いよりドキュメンタリーやクイズ番組、世界を紹介する番組を選ぶ事

(子ども達は楽しい事は言われずともやりますから、お笑いやアニメ等は後回しにしても大丈夫です!)

現代っ子はネットを使えば日本の裏側の事だって知る事が出来ます

また、日本ではあまり見る事の無い大規模な山火事や竜巻等の自然災害・宗教戦争・政治

貧困や人種差別など、世界で何が起こっているのか

それに対してどのような機関がどのように動いているのかなど

意欲的に食卓の場や休日等を利用して話題にする事です

その時も「なぜ?」を忘れてはいけません

特にお子さんの考えに着いて「なぜ?そう思うのか?」と聞いてあげて

お子さん本人の考えをより深くして行く手助けをする事です

 

作文も小論文も難しいのはルールではありません

 

完成度を高めて行く指導はこちらが行いますが、その文章を書く為の思考力は

日々の積み重ねなのです

 

こうした取組みを行っている家庭とそうでない家庭では結果に差がつくのは当然ですよね

お父さん、お母さん、明日は日曜日ですね

頑張りましょう!!

 


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