さいきんの流星光
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■よく聴く話「自称モーツァルト」


宝くじで高額当選したせいで金銭感覚が狂って、
人生が、とんでもない方向に転落しちゃった人の話、
よく聴きますよね。

不必要な豪邸を購入したり、
クルーザーとか? 笑止千万。

映画『アマデウス』の中のモーツァルトみたいに
夜な夜なパーティーを主催したりして、
莫大な借金をかかえて身を持ち崩してしまうとか。

僕も以前、テレビで見た事あります。
宝くじで当たった3億円を、考えなしに減らしまくって、
最後には無くしてしまった気の毒な人の話を。


■大金を手にした記憶


僕が25歳のとき、大きな漫画新人賞をいただいて100万円を手にしました。
正確には、10%引かれて90万円でしたが。

その時は、プロ漫画家としてデビューもしたし天狗になってました。

そして大金をも手にしたしで…もう浮足立っちゃって大変でした。

「俺には、明るい未来が待っている! これから、何かが起こる!」

何だかわからないけど、自分だけは特別な人間だと思ってました。

毎日が、密着取材のカメラが横にいる、などというばかな妄想を持ってました。

まったく平常心でいられない状態。


初めて大金を手に入れたものだから、
贅沢なとんかつ定食&生ビールセットを毎日食べて太ってみたり、
お酒を飲みに行って友達の分まで出してやったり、
新しい留守番電話を購入したり(しかも子機付き!)
今、考えるとかわいいもんです。

あげくの果てに、当時あこがれていた超オシャレなBARへ。

くそダサイ格好で単独乗り込み、
店の奥のボックス席へと誘導しようとする店員を無視してカウンターに陣取って、
1本12万円もするシングルモルトウィスキーのボトルをキープしてみたり…。

いま考えると赤面してしまいますが。
まあ、どれもこれもスケールが小さい贅沢だったわけです。

ちなみにその時の店員さんの気持ちを想像するに、
「せっかく店内をオシャレに決めてるのに
バーのカウンターにくそダサイ小僧が座ってると見栄えが悪いので、
目立たない場所で飲んでほしかった」

といったところでしょうか。

つまり若いころの僕も、大金を手にしたら、
さてどう使おうか、と考えて考えて、思いつかず、
どうでもいい用途で使いまくるというバカ者だったのです。


結果、銀行口座の残高が、残り50万円を切ったあたりから、

「あっ、もうこんなに減ってしまった…!」

とあせりはじめ、そこからお金を使うのが怖くなって
それでも生活費をちびちびおろしてるうちに
100万円という大金は、見る影もなくなってしまったのでした。

あの時の100万円がすぐだったから、
いま10億円あったとしても、すぐに無くなると思います。


■突然の大金は生活の根幹を崩壊させる


お金は、生活の根幹を破壊します。

金まわりがいいからといって、
自分はもう、どんな贅沢をしてもいいんだ、と勘違いして、
毎日の食生活をオールデリバリーにしてみたり、
全部外食にしてみたりすると、
とうぜん食生活がめちゃくちゃになります。

ちょっとでも「欲しい」と思ったものは全部買う!
なんて事をしていると、
欲望と我慢の関係がぶっ壊れます。

欲望は、すべてお金で叶える習慣がついて、
我慢がまったくできなくなります。

とうぜんものすごい勢いでお金は減っていきます。
ホリエモンみたいに、使う以上のスピードで稼がない限り。



■自分史の中でのバブル


僕が一番羽振りがよかったのが
パチスロ漫画を描いていた時期でした。

最高月収は96万円。
その年の年収は、5~600万円だったのではないかと思います。

子供もおらず、夫婦共働きだったため、
毎月、奥さんに7万円くらい渡してましたけど、
残りはほぼ、自分の生活費とお小遣い。

毎年80~100万円のオートバイを新車で購入していた記憶があります。

で、パチスロ漫画をやめた時は、
むちゃくちゃな使い方をしていたために残金はほぼゼロ。

何でも買ってしまう癖を治すのに、時間を必要としました。


僕はげんざい52歳。
最近になってようやく
生活スタイルが安定してきました。



■高額当選は幸運か?


宝くじの高額当選。
幸運だとか、運がいいとか言われますが、
決して幸運だとは思えません。

特に若いころ手にした大金は、
その人の生活習慣をズタボロにしたあげく
風のように去って行くのです。



■実はアホな人は少ない?


しかし、そんなアホな人ばかりなのでしょうか。

実際は、有意義に使って
人生を豊かに変えた人もいるのではないでしょうか。

むしろ、賢い人たちの方が多いのでは。

最近では、僕は、そう思っています。



■大切なのは生活の根幹を守ること


けっきょく大切なのは、
日々の生活スタイル、食べるもの、習慣、そういうものを
大金を手にしたからといって手放さない事だと思います。

毎日、欲望に翻弄されて、アマゾンで買い物をするなんて愚か。

「あ、コレいい」

購入 ポチ。

それが癖になります。
破滅の第一歩。

お金がないのに、それやってる人、結構いますよね。

ちょっとでもお金が手に入ると、
欲しいものが次から次へと出てくる。

で、少ないお金は、即座に消失。

で、「ああ、金ないよ~」

と嘆いている。

愚かです。



■ダメにしたい人がいるなら


何らかの理由をつけて3億円ほどをあげればよろしい。
もちろん余裕があればですが。

それで人生が狂うか、そのお金を上手く利用して、
もっと上まで行くかは
その人しだい。

どうしようもないヤツなら、
そいつの人生は、終わるでしょう。



■まとめ


お金は、道具です。

ただの道具。

忘れないようにしましょう。



お金の使い方が上手い人と下手な人の違い(ゆとりずむ)



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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>




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