goo blog サービス終了のお知らせ 

さいきんの流星光

元漫画家 流星光(ながれぼしひかる)の雑記ブログ/Amazon商品のアフィリエイト広告があります。

忘れるってこと

2009年09月29日 00時58分40秒 | ふつうの日記
『ZUBA!』原稿中



日が明けて29日(火)になりました。

今日は、千葉方面にアシスタントに行きます。
帰りは、下手したら夜12時過ぎてしまうかも知れないので、
無理やり今日中にブログ更新します。

さっき、明日の準備にタンスを開けて衣類を出していたら、
片すみに、10年前に死んだ友人の形見のパンツがチラリと見えました。

なぜ、人は、死んだ人を大切にするのだろう。
毎年、供養するのだろう。
形見の品を大切にするのだろう、とふと思いました。

そうです、もう10年たつのです。

だんだん忘れていきます。
おばあちゃんが死んでからも、もうすぐ10年たつのです。
だんだん忘れていきます。

人は、会わない人のことを、だんだん忘れていきます。
生きてる人のことも、忘れていきます。

顔も名前も、忘れてしまいます。

その人のことをどう呼んでいたのかも忘れます。

どうやって会話していたのか、
敬語を使っていたのかとか、そういう事も忘れてしまいます。

人は、忘れる生き物…って言うけど、
人間の脳は、一度記憶した事は、ぜったいに忘れない、とも聞きます。
保管してはいるけど、それを引き出すことが難しいだけなのだ、と。

だから、「忘れている」のではないのです。
覚えているけど、その情報を引き出すのに時間がかかる。

だから、ちょっと待ってね、と言えばいいのです。

「えーと…、お名前…は覚えてるんですが、
 引き出すのに時間がかかっちゃうから、
 時間短縮のために、いま教えてもらえますか?」

と言えば、カドが立たないでしょう。

立つか…。









ZUBA←月刊『ZUBA!』で連載中。
タイムマシーン・ジャーナル←流星光のHPです。
にほんブログ村 漫画ブログ 漫画家へランキングに参加しています。
面白いと思ったら、ご褒美にクリックしてください。
それが私の得票数になります。