さいきんの流星光
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『ZUBA!』原稿中



■映画観る

『魂萌え!』

よかった。

調べてみたら、監督は阪本順治
『どついたるねん』から、すごく観やすいと思っていたけど、
この『魂萌え!』も観やすかった。

観やすいというと、伝わらないかも知れませんが、
僕は…特に日本映画に多いんだけど、
映画が始まってから10分で中断して、
二度と観ないということがあるんです。

よく、よ~くあるんです。

そういう映画を僕は、
「観づらい映画」「観てられない映画」と呼んでいます。

そういう映画を撮る監督さんは、
腕が未熟なのではなく、そういう人なのです。
だから、ちゃんと監督の名前をおぼえておかないと、
嫌な思いを何度もしなくてはならなくなるので注意が必要です。


このブログに、
映画の悪口が、ほとんど無いのは、(あるけど)
僕が、映画を全部観ないからです。
ちゃんと最後まで観てない映画のことは、悪く書けないのです。

『魂萌え!』を観ていて思ったのは、
観客を最後まで引っ張るのに必要なのは、
奇抜なストーリーでも、底辺に流れる壮大なテーマでもないという事。

必要なのは、いいカット割りやシーンの中の役者の動き、
演技のつけ方、セリフ…ってたくさんあるな、おい。

小気味がよく、観客を飽きさせないカットの積み重ねは、
観ているだけでストレスがスーと消えていくようです。

逆に、不必要なシーンの積み重ねや長撮り、
どっかからパクってきたようなセリフがあったり、
登場人物が、あり得ないリアクションを取るなど…
それだけでダメな映画と分かります。
監督の頭の中に、「リアル」な作品世界が展開されていない証拠です。
最後まで観るのは時間の無駄。

過去に観た、市川崑監督の映画『プーサン』。
白黒作品ですが、とにかく全体がキラキラ輝いて観えました。
僕は、画面に釘付けになりました。
漫画原作の映画ですが、傑作でした。

そういえば、阪本順次監督は、
人身売買を題材にした映画『闇の子供たち』を撮っています。
それもいつか観たいです。




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