休日はデジカメ持ってぶらぶらと📷

アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

藤原宮跡 第190次調査 現地説明会

2017-05-28 18:13:41 | 現地説明会
 平成29年1月28日(土)
 藤原宮跡に関する発掘調査の現地調査に参加するのは今回で2回目である。前回は大極殿の南庭から幢幡の遺構が見つかっている。(→「藤原宮跡 第189次調査 現地説明会」を参照)
 藤原宮の中の諸施設の中でも最も重要な建物と言われる大極殿。これまでの発掘調査の中で東西南北と4つの門と回廊とで周囲をぐるりと囲まれていたこと、また回廊の構造は複廊で礎石建ちということが判明している。今回の発掘調査では、東門の規模と東門と回廊の接続部の構造を解明するために行われたものである。

 

 【東門】
 
 

 東門の南端の礎石の据付穴が3つ確認されており、桁行7間、梁行2間で南北約30m、東西約6.6mと確定したことになる。一回り大きい南門の他東西北は同じくらいの大きさと考えられるとのこと。

 

 南端の礎石据付穴以外は調査区外にあるため、すでに土の中に埋まっている。

 

 北端には、赤いコーンが設置されていて、東門の規模がわかるようになっている。

 【接続部】

 

 東門と回廊の接続部においては、2間分幅が狭くなり、間に柱が一本建ってる構造になっている。

 

 【回廊】
 
 

 回廊の礎石を据え付けた穴が並んでいる。これが回廊の内側の部分。その外側の溝は、回答を作るときに使った南北溝である。礎石据付石の目印のあるあたりから北へ伸びている溝が基壇の外装を取り付けた溝なのだそうだ。

 

 回廊の東側からは、雨落溝と南北溝が検出されている。

 

 回廊の礎石据付穴と礎石据付穴の間に小さい柱穴がいくつかある。回廊を建築する時の足場穴だと考えられておる。

 

 回廊の東側では瓦を挟みながら整地、調査員の方の話では白い石灰なんかも入れながら非常に丁寧にしているらしい。

 

 西側の外装基壇取付穴と礫敷。西側でも一部雨落溝が見つかっているが、途中から礫敷の下に埋まっている形になる。暗渠になっているのだろうか?ちょっと疑問である。

 今回の調査で、東門の規模と東側回廊の南半分の規模が確定したことになる。でも160回にわたる調査でも藤原宮の半分も調査しきれていない状況なのだそうだ。気の遠くなるような話である。

 帰りは八木駅まで徒歩。途中八木札の辻交流館という橿原市の施設があった。

 

 八木札の辻というのは、伊勢街道(昔の横大路)と中街道(昔の中ッ道)が交わる場所で街道を行きかう人々で非常ににぎわっていたところなのだそうだ。
 そして街道筋の旅籠を整備して八木札の辻交流館として公開をしている。

 

 センターの方が親切に、結構長い時間説明をいただいたような気がする。もう少し時間があればよかった。

 

 まっ、これでおしまいというわけではないしね。また、顔を出しましょう。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 瓢箪山古墳第2次調査 現地... | トップ | 古市古墳群をあるく(羽曳野... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

現地説明会」カテゴリの最新記事