ツアーからツアーへ。
多忙な毎日である。
家に帰っても、畑をいじればあっというまに時間は経ってしまい、翌日からまたツアーへ出る。
体は大変だが心は荒んでいない。
全て自分が選んだ道であり、自分の心が身の回りの状況を作り上げている。
行く先々で人に会いお酒を飲む。
ガイドの仲間と一緒に飲むこともあれば、お客さんに高いワインをおごってもらうこともあるし、ついこのあいだはボスと一緒に飲んだ。
僕が飲む酒はいつも楽しい酒だ。
普段の生活でイヤなことがなければ、常に良い酒である。
イヤなことを忘れるために飲むのはダメだ。
たとえ酔って忘れても根本的な解決にならない。
それよりもイヤなことがあれば素面の時に解決して、その後に楽しく飲む。
これに限る。
先日はマウントクックで遊覧飛行に乗せてもらった。
冬にヘリスキーで飛んだが、やはりここの山はすごい。
こういう所へ来ると言葉が景色に追い付かず、口を開けばバカの一つ覚えのように「すごい」という言葉しか出てこない。
氷河の上に降り立ち、山に向かって拝む。
心からわき上がるのは感謝だ。
晴れてくれて素晴らしい姿を見せてくれる山の神に感謝。
高い料金を気前よく払って飛んでくれて、そこに自分を連れてきてくれるお客さんに感謝。
気持ちよく仕事をさせてくれる職場のボスに感謝。
家を空けるのに理解のある家族に感謝。
そして健康で元気に仕事ができ、美味しいお酒が飲める自分に感謝。
山に向かってそういった思いを唱える。
言葉として口に出すことは大切だ。
そこに言霊がある。
ガイド同士で飲んだ時にあるガイドが言った。
「リスクマネージメントは想像力だ。」
なるほど確かにそうである。
一番悪い状況を想定して、そこから引き算をしていきリスクを回避する。
山の天気というものは変わりやすく、そこにさまざまな人的要素が加わり事故は起きる。
今この場でこういう事故があったら自分はどういう行動を起こすか。
チームや同行者にはどういう指示を与えるか。
そういうようなシミュレーションを頭の中で思い浮かべることにより、リスクは減らせる。
それには想像力が必要なのである。
スキーパトロールの仕事をしていても、無線を聞いてこの人があの場所にいてあの人がどこそこにいて、こういう状況なので自分はこういうふうに動く。
こういうことが当たり前にできて一人前になるのだが、命じられた事はできるが自分で考えて行動ができない人はどうするのだろう。
とにもかくにも、そのように俯瞰(ふかん)で物事を見る事が大事なのだ。
俯瞰とは全体を上から見ること。
そこにいる自分、それを取り巻く状況や人などを全体で見ること。
もちろん自分の目では見えない。
そこで想像力が必要なのである。
街で車を運転していても、周囲の状況を俯瞰で見るように心がけている。
前の車はどういう車種でどういうドライバーか、後ろの車はどういう運転をする人か、対向車のスピードとライン取りはどんなものか。
その他、天気、路面状況、光の加減や風など無数の情報を整理して、そこの中で走る自分を上空から見る。
だが当然ながら全ての人がこれをできるわけではない。
今日も運転をしていたら遅い車が数十台の車を引き連れて走っていて、その列の中にいる自分を俯瞰で見てしまった。
これからの季節、こういう人はもっと増えるんだろうな。
やれやれ。
多忙な毎日である。
家に帰っても、畑をいじればあっというまに時間は経ってしまい、翌日からまたツアーへ出る。
体は大変だが心は荒んでいない。
全て自分が選んだ道であり、自分の心が身の回りの状況を作り上げている。
行く先々で人に会いお酒を飲む。
ガイドの仲間と一緒に飲むこともあれば、お客さんに高いワインをおごってもらうこともあるし、ついこのあいだはボスと一緒に飲んだ。
僕が飲む酒はいつも楽しい酒だ。
普段の生活でイヤなことがなければ、常に良い酒である。
イヤなことを忘れるために飲むのはダメだ。
たとえ酔って忘れても根本的な解決にならない。
それよりもイヤなことがあれば素面の時に解決して、その後に楽しく飲む。
これに限る。
先日はマウントクックで遊覧飛行に乗せてもらった。
冬にヘリスキーで飛んだが、やはりここの山はすごい。
こういう所へ来ると言葉が景色に追い付かず、口を開けばバカの一つ覚えのように「すごい」という言葉しか出てこない。
氷河の上に降り立ち、山に向かって拝む。
心からわき上がるのは感謝だ。
晴れてくれて素晴らしい姿を見せてくれる山の神に感謝。
高い料金を気前よく払って飛んでくれて、そこに自分を連れてきてくれるお客さんに感謝。
気持ちよく仕事をさせてくれる職場のボスに感謝。
家を空けるのに理解のある家族に感謝。
そして健康で元気に仕事ができ、美味しいお酒が飲める自分に感謝。
山に向かってそういった思いを唱える。
言葉として口に出すことは大切だ。
そこに言霊がある。
ガイド同士で飲んだ時にあるガイドが言った。
「リスクマネージメントは想像力だ。」
なるほど確かにそうである。
一番悪い状況を想定して、そこから引き算をしていきリスクを回避する。
山の天気というものは変わりやすく、そこにさまざまな人的要素が加わり事故は起きる。
今この場でこういう事故があったら自分はどういう行動を起こすか。
チームや同行者にはどういう指示を与えるか。
そういうようなシミュレーションを頭の中で思い浮かべることにより、リスクは減らせる。
それには想像力が必要なのである。
スキーパトロールの仕事をしていても、無線を聞いてこの人があの場所にいてあの人がどこそこにいて、こういう状況なので自分はこういうふうに動く。
こういうことが当たり前にできて一人前になるのだが、命じられた事はできるが自分で考えて行動ができない人はどうするのだろう。
とにもかくにも、そのように俯瞰(ふかん)で物事を見る事が大事なのだ。
俯瞰とは全体を上から見ること。
そこにいる自分、それを取り巻く状況や人などを全体で見ること。
もちろん自分の目では見えない。
そこで想像力が必要なのである。
街で車を運転していても、周囲の状況を俯瞰で見るように心がけている。
前の車はどういう車種でどういうドライバーか、後ろの車はどういう運転をする人か、対向車のスピードとライン取りはどんなものか。
その他、天気、路面状況、光の加減や風など無数の情報を整理して、そこの中で走る自分を上空から見る。
だが当然ながら全ての人がこれをできるわけではない。
今日も運転をしていたら遅い車が数十台の車を引き連れて走っていて、その列の中にいる自分を俯瞰で見てしまった。
これからの季節、こういう人はもっと増えるんだろうな。
やれやれ。
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