あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

鶏糞肥料

2015-10-06 | 
土作りは農業の基本であるが今回は肥料の話。
我が家ではニワトリを飼ってその糞を肥料にしている。
毎朝ニワトリ小屋の中の糞を拾いそれを貯めておいて、貯まったら土の中で寝かせる。
その作業を1年に2回、秋と春の仕事が忙しくない時にやる。
オガクズと鶏糞を混ぜ容器の中で半年、そして土の中で半年。
一年後にはいい肥料ができあがる。
この時間を掛けるというのがコツだと思う。
鶏糞もオガクズもそのままでは畑に使えない。
時間をかけることによって微生物に分解されいい土になる。
パッとやってサッと出来上がるのを求めるのが現代社会の特性のようだが、時間が必要なものもある。
さらに土の中で熟成させることで何か分からないが良い影響が出るような気がする。
我が家の庭には他にも堆肥用の大きな穴が3つ、犬の糞用の穴が一つある。
犬の糞は肥料にせずにそのまま土に還してしまう。


半年間地中で寝かせた土は臭みは全くない。


それを掘り起こして袋詰め。


穴は空になり、半年分の肥料ができた。これらは物置で保管。必要に応じて使う。


ニワトリ達はこの横木の上で寝るので朝にはこの下に糞が固まる。


オガクズと一緒に糞を拾い容器の中で貯めるのが半年。


それを一輪車で運びEMボカシを多少混ぜて穴に投入。


こんな具合で容器は空になり、ニワトリ達は周りの小さな虫を食べる。


穴はいっぱいになりまた半年間熟成だ。

この一年に2回の作業がわりと好きで、サイクルの中に自分がいるのが実感できる。
ニワトリ小屋もきれいでニワトリも(たぶん)喜ぶ。
良い肥料で野菜も喜び、美味しい物ができ人間がそれを食べて喜ぶ。
健全なシステムでは誰も不幸にならない。
それに関わる人も物も全て幸せになる。
それには自分の行動ありき。
行動をすれば結果はついてくる。
そしてこういった仕事に終わりはない。
次はニワトリ小屋の中にまくオガクズを仕入れて、それを袋詰めにして保管という作業が控えている。
僕はこういった作業の中に自分の存在を見つけ喜びを感じる。
仕事とは本来は楽しく生き生きとやるものである。
さて、今日は何をしようかな。


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