あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

なすがままにしなさい

2020-05-17 | 日記
そろそろ真面目に今回の話をしよう。
いろいろな情報が飛び交っているが真相は分からないと思う。
流れてくる情報にはウソも多いがその中に多少本当のことを入れることにより、人々が信じやすくなる。
そういうものだろう。
そして人というものは、数ある情報の中から自分が信じるものだけを選ぶものだ。
自分が信じないもの、信じたくないものに関しては陰謀論や都市伝説やデマという言葉で片付けてしまう。
例えばテレビのニュースをはじめマスコミを100%信じている人とは、話をしていても話が深くなればどこかでずれる所が出てくるはずだ。
そうなったらそれ以上の深い話はできない。
自分が信じているものを否定されたら良い気分にならないだろう。
まあそこそこのお付き合い、ということでお茶を濁すのである。
今の高齢者の世代だとテレビというものが絶対であり、いまだにテレビで言ってたからと言う人はいるのだろう。
老い先短い人にわざわざ「テレビは洗脳の道具です」などと教えるのもなんだしなあ。
テレビ以外の情報源と言えばネットだろう。
これだって結局はどこかの誰かが言ったことをたいして調べもせずに、自分なりの解釈で書き連ねるのだ。
ひどいものだとそのまま横流しにする。
その中には真実もあるし、うまく隠されたウソもある。
結局のところ、人間というものは何かしらの情報をよりどころにしたい生き物なんだろうな。自分も含めて。

さて今回の騒ぎでは世界中の全ての人が影響を受けた。
例にもれなく僕も受けた。
ただ騒ぎが始まったのが、繁忙期を越えた辺りだったので、まあ暇になる頃でよかったな、という感じである。
今回の一連の事では病気云々よりも社会的な騒動の方が大きい。
これは医療だけでなく政治 経済 社会 その他もろもろ全てが絡んでいる。
なので医療にだけ焦点を合わせても解決策は見えてこない。
ニュージーランドではロックダウンは解除されて普段の暮らしに戻ろうとしている。
だがそれはあくまでこの国の話であって、世界で見れば混乱は未だ続いている。
元通りになるには時間がかかる、なんて話を聞くが僕の考えでは元通りにはならないと思う。
いや、それどころかなるべきではない。
何度も言っているが、今ある社会のシステムの延長線上に明るい未来は見えない。
それならシステムごとぶっとばせばいい、とも思っている。
その変化の一環が今回の騒ぎではなかろうか。
あとはどこで人類が気がつくか、という話だろうな。

以前、東北の震災の時に、僕は大きな流れが少し変わった気がした。
原発がとんでもないことになって、日本中の原発が止まり、原発なしでもやっていけることに気がついた。
電気のありがたさを知り、電気の無駄遣いをやめ、電気に依存しない社会になっていくのかと思った。
その後、福島で被害を受けた人達の教訓は生かされず、再び原発が再稼動されている。
必要以上に夜は明るく照らされ、必要以上にコンビニが開いており、必要以上の自動販売機が動いている。
社会が複雑化するスピードは留まることを知らず、相も変わらず人々は利権をむさぼっている。
世界の流れは破滅に向かって進んでいる。
みんな何か違うぞと思いながら、大きな流れに流されている。
今回の件もその流れを変える糧になればいいと思うが、未だこの先どうなるか分からない。
病気そのもので亡くなった人より、今そしてこれからの暮らしが成り立たなくなる人が多い。
僕も観光業に携わっているが、この先はどうなるか分からない。
そもそも観光業なんてものは、出発する元と行く先が安定していて成り立つ稼業である。
そして今回のような騒ぎがあった時に、最初に影響を受けるのは観光業はじめサービス業だ。
クライストチャーチの地震、そして日本の震災と続き、あの時もツアー関連の仕事は全く無くなった。
何か事があった時、人間はまず衣食住の心配をして、旅行その他諸々は後回しになる。
そのような脆い地盤の上で働いているんだ、という意識をガイドをはじめ観光に携わるものは忘れてはいけないと思う。
決しておごり高ぶってはいけないが、かといって必要以上に碑下してもいけない。
ただ観光の仕事があるということは平和でありがたいことなんだという、当たり前のことに感謝をわすれてはいけない。
そしてこれからの世界では観光の業界も変わっていくだろう。
以前と全く同じには戻れないのだ。
まずこの先、誰が豪華客船に乗るというのだ?
自分は豪華客船とは縁もゆかりも無いが、だから関係ないから良いという話ではない。
旅行業界でも残るところは残るだろうし、廃れるものは廃れていく。
これは旅行業に限ったことではないだろう。
全ての業界で、物事の本質に沿っていないものは廃れていくのではないか、と漠然と思うのだ。
そうなったらなったで仕方がないな。
逆に言えば自分の心を見つめて本質に沿った生き方をしているか、お天道様に顔向けできないようなことをしていないか。
そこを見つめていれば恐れるものはなにもない。
恐れが無ければ不安は無く、不安が無ければストレスも無い、ストレスが無ければ病気にもならず。
食い物が旨ければ、自分で造ったビールも旨い。
毎日を明るく楽しく正しく生きることができて、ああ幸せだ コリャコリャ、なのである。

話はぶっとぶが、このシーズン僕はクィーンズタウンでバンドを組んだ。
仲の良い飲み友達が集まってあれこれやったわけだが、日本人会の夏祭りで僕が何曲か歌った。
オリジナルの曲を1曲とビートルズの曲を日本語に直訳して2曲。
洋楽を日本語に直訳して歌うアーティストに『王様』という人がいる。
ビートルズとかストーンズとかクィーンとかの歌を日本語で歌うのだ。
その人の曲をコピーして自分なりにアレンジして歌った。
その時にはなんとなくだったのだが、今となって考えてみれば意味深だったなあと思う。
そして今だからこそ、この詩が生きるのだとも思う。
その詩をここに記してこの話を終わろう。


なすがままにしなさい

私がとても困っている時に 聖母マリア様がやってきて
賢い言葉をささやいた  なすがままにしときなさい
暗い時間をすごしている時も 聖母マリア様がやってきて
賢い言葉をささやいた なすがままにしときなさい

なすがままにしなさい なすがままにしなさい 
なすがままにしなさい なすがままにしなさい
賢い言葉をささやいた なすがままにしなさい

心が傷だらけの人々 世界に住んでて集まれば
答えはいつもそこにある なすがままにしときなさい
みんなは離れ離れになっちゃうかもしれないけど また会うチャンスはありますよ
答えはいつもそこにある なすがままにしときなさい

なすがままにしなさい なすがままにしなさい
なすがままにしなさい なすがままにしなさい
答えはいつもそこにある なすがままにしなさい

夜空が曇っている時でも 私を照らす明かりはあるよ
明日まで照らしてくれる なすがままにしなさい

音楽の音色で目を覚ました時に 聖母マリア様がやってきて
賢い言葉をささやいた なすがままにしときなさい

なすがままにしなさい あるがままにしなさい 
そのままにしときなさい ほうっておきなさい
答えはいつもそこにある なすがままにしなさい
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