愛の塩焼き

友人の薦めで勢いで開設してしまったよもやま日記。
早いもので16年を超えた。。。。

即動必遂

2015年11月27日 17時09分37秒 | 読書
 「即動必遂 ~東日本大震災、陸上幕僚長の全記録」 火箱芳文著


 オビには以下の文字が躍る。


 戦とは何か、国防とは何か

 東日本大震災において自衛隊は全生存救出の七割近くを担う圧倒的な役割を果たした。
 陸幕長の信念と決断がそれを可能にした。
 本書は防人魂と事実の記録であり、貴重な資料である。



 書評を読んで手にした1冊。 とても勉強になった。

 東日本大震災における陸上自衛隊の活動報告がベースとなっているが、「国防」について深く考えさせられる1冊。

 
 本ブログで政治的な話をするつもりはないが、今回はすこしだけ・・・



 読書中、折しも、国会では安全保障関連法案、いわゆる安保法案が審議されていた時期で、

 これを「戦争法案」などと名付け流布している輩、そしてそれに乗っかる輩には、どうしたものか、と辟易していた。


 「平和」を声高に叫ぶ「平和ボケさんたち」というのが正直な感想。

 このあたりを縷々語るには紙幅がないので(← ネット媒体だから無限にあるか・笑)、みなまで記さないが、

 戦争法案だと騒ぐ輩は、国防(防衛)についてどのような考えを持っているのだろうか。。。。

 自衛隊を解散し、無防備になるのがこの国の形と考えているのだろうか。。。。

 徴兵制に話が及ぶことも理解できないし、警察権の行使についてあまり騒がないのは何故。

 地球上から「戦い」が無くならない限り「防衛」を放棄することはできないと思う。

 永世中立国を掲げるスイスでも徴兵制を導入し、いざというとき自国は自分達で守るという姿勢を崩していない。決して非武装ではない。



 国際社会の一員として活動するための安保法案だと理解している。

 個人的には、解釈変更には無理があるので、やはり改憲が必要だと思っている。

 無論、地球上から一切の兵器が無くなり、諍い事がなくなることが理想であることは言うまでもないのだが・・・。



 本書は、東日本大震災における陸上自衛隊の活動記録ではあるが、第5章で展開されている著者の国防に関する言及が勉強になった。

 震災時の活動記録の一部を巡っては、「必要な手続きを踏んでいない。シビリアンコントロールを失っているのではないか」といった、言いがかりが入るかもしれないといような表現もあった。

 敢えてそれを記した著者に敬意を評したい。


 緊急時においては、「即動」が不可欠だろう。





コメント (2)
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