読書記録

2023-05-19 07:36:30 | 日記

おはよーございナツ。

最近読んでとても面白かった本、2冊。

しばらくした後に、また読み直したいので
1回目の読書感想を記録しておくだよ。



どちらの本も、構成は
サラサラと読みやすい仕立てです。

しかし、どちらの本も
「この一冊を上梓するために
 どれくらいの時間をかけて
 勉強して、調査して、
 真剣に考えたんだろう?!」

と、考えずにはいられないほどの
圧倒的な情報量と熱量がこもっていて

読み終わるのに
ものすごい時間がかかってしまいました。




(左)冒険の書

孫正義さんの弟である
起業家の孫泰蔵さんが書かれた本です。

内容は
「なぜ学校に行かなくてはいけないの?」
という子供の問いをテーマに
真剣にガップリ取り組んだ考察です。

簡単に端折りたくはないのですが
先に結論を言ってしまうと

「学校が嫌なら行かなくてもいい」
「親の言うことなんか聞かなくていい」
という
時代が時代なら、焚書モノな内容www

しかし、この本の真骨頂は
一見尖ったように見える結論ではなく
そこに至るまでの、壮大な思考のプロセスです。

古今東西の歴史に裏付けられた
めっちゃ深遠な旅で
本のタイトル、さもありなん!

著者の考え方には、非常に腹落ちできるので
あと、本を読み終えたいま
自分に求められる覚悟とは

大切な愛する子どもに対して
「学校なんか行かなくてよい!」
「ワタシの言うことなんか聞かなくてよい!」

と言い切れる親であるかどうか。

#子どもと一緒に
 悩んだり、喧嘩したり、試行錯誤したり、
 失敗したり、傷ついたり、しながら
 結論を出すしかないんだろうけど(^^;


AIが飛躍的に進化している時代だからこそ
たくさんの大人や子どもに読んでほしいなー
と思いました。




(右)拝啓 人事部長殿

1994年生まれのワカゾーが
新卒でトヨタに入社したものの
大組織ならではの壁にぶち当たり
たった数年で転職し・・・

そんなワカゾーが書いた本です。

内容は、人事制度に関することなので
各社の具体事例が続くあたりは
人事畑の人でないと
あまり興味をそそられないかもしれません。

でもね、哲学的な人類史でもあるから
働く大人、
特に、40〜50代のサラリーマンには
刺さる頁が多いのでないかしら。

仕事へのヤル気が
パッサパサに干上がっている
ワタシのようなBBAですら
ワカゾーの熱い純粋さがビリビリ伝わり
ホロリときてしまいました。




それにしても。

1冊目の「冒険の書」に
学校は、監視・賞罰・試験という
3つのメカニズムの複合体である、
という話が出てきましたが
会社もそうだよね。

牽制させあい、競い合いさせ、
不都合な結果は、自己責任に帰結させ。

会社というシステム、
このままではよろしくない気がするけど
かと言って、次善の策も浮かばず

考えれば考えるほど
資本主義の限界にぶつかり
矛盾のハザマで困っちゃうわん。

仕事のやる気は干上がっているくせに
ありたき会社の姿、なんてのを
つい考えてしまうあたり、
我ながら、あっぱれな社畜魂だわと
思わず感心してしまいます。

また読み直したとき、
感想が、どんな風に変わっていることやら。






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