highdy の気まぐれブログ

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革新は、同質の集団からは生まれない(その1)

2021年07月15日 | 処世訓(highdy のことば)



革新改革の違い
 革新innovation)というものは、同質の集団(組織)からは生まれない。
14~16世紀にかけイタリアを中心に西ヨーロッパ周辺で興ったルネッサンス(再生・復興)も、イスラム文化に接触したことに端を発するものである。18~19世紀かけてのイギリスの産業革命Industrial Revolution)も過去の欧米の技術蓄積との接触によって起きたものである。
イノベーションに対し後者にリノベーションが用いられているのは、革新と改革の違いを意味している。似て非なるものである。

改善模倣革新ではない
一般的に、企業内で「革新」と称されるものの多くは、他社の改善Improvement)や模倣Imitation)にとどまる改革である。
その理由は、同質の組織内ではこれまでの社内慣習や成功体験・実績により、慣れた(悪く言えば偏った)組織の風土が存在し、「阿吽(うん)の呼吸」や「暗黙の了解」で物事が進行する同調性システムが出来上がっているためである。
そこへ、新人や異色の能力を持つ人間が入り革新をしようと思っても、感情や意見の対立・場合によっては利害に絡む事象が発生し容易に融合できない。
つまり、異質の人間は、周りの雰囲気を感じ、自らの意見を出すことを躊躇(ためら)うことがしばしばで、その組織の風土に呑み込まれてしまうことが多い。
政治の場においても同様で、新人議員が大きな夢を持って国会に臨んでも、いつの間にか朱に交わって赤くなってしまう。

組織のトップには多様性が必要
 そのような弊害をなくするためには、組織を統括するトップ管理者には常に多様性Diversity)が必要であり、同質組織の人には、革新しようという意気込みが出てくることは少ない。よって、トップは強力なリーダーシップを持って異質能力の吸収を図らねばならない。
頭の古い、老人の暇潰しのような人々を新しい思考へと導き、ショックを与えなければ組織の革新も改革も不可能である。
トップというものはどんな世界においても「常に孤独」であり、仲良しグループを作っているようでは務まらないことを知るべきである。
これらは、政治、経済(企業も含む)、教育など、すべての組織のトップに当てはまる。

つづく


本日もご来訪いただきありがとうございました。



コメント (8)
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