元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ヘヴィ・メタル氷河期の雪溶け

2007年08月25日 | ♪ハードロック/ヘヴィメタル∮♭
ヘヴィ・メタル界はミュージシャンもファンも
高年齢化が進んでいます。本来は反抗期真っ盛
りの15歳ぐらいから18歳ぐらいまでが主要
ターゲットだった音楽でしょうが、日本における
ヘヴィ・メタル・ファン層は高くなり、50代
60代の人がライヴ会場に来ていても全然不思議
じゃありません。僕の友人O君の婆ちゃんは、
80歳を超えているのにヘヴィ・メタルの熱狂的
ファンで、オールスタンディングのライブハウス
で「メタリカ」のライブを見に行き、興奮しすぎ
て心臓が痛くなりかなりヤバかったらしいです。

日本では、LAメタル、ギター戦国期の80年代
がヘヴィ・メタル全盛期です。「イカ天」等の
影響もあり、バンドブーム全盛です。日本の景気
も最高潮だったバブル全盛期だけあり、日本中が
お祭り騒ぎの時代にヘヴィ・メタルはピッタリ
はまりました。

日本にも70年代から「BOWWOW」「カルメンマキ&OZ」
「フラワー・トラベリン・バンド」「ブルース・クリ
エーション」など熱いバンドがいました。

でも、やっぱり80年代の「ラウドネス」以降に、
ウジャウジャ出てきたジャパニーズメタルバンドが
日本にヘヴィメタルを浸透させました。

「アースシェイカー」「44マグナム」「アンセム」
「メイクアップ」「浜田麻里」(B’zの松本がギター)
「筋肉少女隊」「聖飢魔Ⅱ」等が大ブレーク。

しかし、この当時はジャパメタ界はLAメタルの影響で
派手な演出、派手な衣装、メイクがブームで、演奏は
2流、3流のバンドが次々と出てきた。そして、
ヘヴィメタルを「ヘビメタ」と言い、馬鹿にする風潮
まで出てきました。

バブルがはじけて、ジュリアナ、マハラジャとかの
ボディコン系コスチューム型ディスコが閉店に追い
やられた頃、日本のヘヴィ・メタルも下火になり
どんどんアンダーグラウンド化していきました。

90年代にはヘヴィ・メタルは氷河期に入りました。

その主な理由は、一般大衆は本物のヘヴィメタルを
知らないという点です。差別用語化されたゴミみたい
なバンド類の「ヘビメタ」しか知らないのです。

いわゆる、派手で、奇抜なカッコで、病的に痩せて、
色白で、化粧をし、うるさいノイズ交じりの雑音を
垂れ流す、ヘヴィ・メタル界でも1%に満たないよ
うな少数派がテレビに露出しまくった為、偏見でし
かヘヴィ・メタルは見られなくなった。

音楽的な崇高な面は全く取りざたされぬまま、ヘヴィ
メタルは1回死んだ。

見た目的には、完全にイロモノ路線であったが、ネオ
クラシック・ヘヴィメタルやジャーマン・メタルや
パワーメタルの流れをくむ「X」(後のX-JAPA
N)で、本来のヘヴィ・メタルがクオリティが高い
音楽である事を大衆に知らしめた。(本物のネオクラ
シック・ヘヴィ・メタルを聴くと、「X」はまだまだ甘い
事は分かりますが・・)しかし、それだけだった。
「X」は凄く人気があっただけで、「X」系統の音楽
を掘り下げて聴こうという人は少なかったのか、日本に
ヘヴィ・メタルの風は吹かなかった。

その後も「セックス・マシンガンズ」「アニメタル」
など、派手な衣装、面白さを売りにするバンドだけが
ヒットし(演奏力は凄いけど)、正統派路線には一向に
春が来なかった。

「ユナイテッド」「アウトレイジー」「コンチェルト・
ムーン」「ダブル・ディーラー」「ブラインド・マン」
などは一部のヘヴィ・メタル愛好家に支持されている
ものの、まだまだ今のジャパニーズ・メタル界は
オタク音楽の域でしか無いです。

日本に限った話ではなく、世界的にヘヴィ・メタル熱は
下がっていたが、最近ようやく流れに変化が現れてきま
した。

フィンランドでヘヴィ・メタルが大ブームです。

フィンランドでは今、ヘヴィメタルが最も熱い音楽で、
ヒットチャートの1位から上位はヘヴィ・メタル・バンド
が独占する現象が起きています。ヒットチャートも、
40%はヘヴィ・メタルの曲です。

日本でもハードロック系の大物は根強い人気で、オリコン
洋楽チャート1位に「ボン・ジョヴィ」が入りました。
「ボン・ジョヴィ」が初登場1位だった週の10位内に
「オジー・オズボーン」「メガデス」も入るという新た
な流れが来ています。

日本の洋楽チャートは、レゲエ、ヒップ・ホップ、R&Bが
独占状態だった昨今では珍しく、ハードロック/ヘヴィ・メ
タルも売れています。

また、邦楽チャートでも「陰陽座」がヒットしています。
英語を全く使わない歌詞で、平安貴族的なコスチューム
が笑えますが、本格的なHR/HMナンバーもあります。

じわり、じわりとHR/HMにいい風が吹き出したのは
間違いないです。

2000年以降、80年代の実力派ジャパニーズ・ヘヴィ・
メタル・バンドが次々に再結成をし、非常にクオリティが
高い音源を発表しているので「ラウドネス」「アンセム」
「バウワウ」あたりに飛び火をしたら、フィンランド並に
ヘヴィメタルが盛り上がるかもしれません。

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