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元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

再結成の実情

2007年03月18日 | ♪ハードロック/ヘヴィメタル∮♭
HR/HMに限った話ではありませんが、1990年代
からバンドの再結成ブームが続いています。

ファンの思い入れが強いバンドが、年齢を重ね
長年のブランクを経て再結成した場合、現状に
失望するケースが少なくないです。

学校のおしとやかなマドンナが、同窓会で会う
と、ベラベラ喋り倒すオバタリアンに変貌して
いるようなものです。美しかったものは、その
まま思い出で持っていた方が幸せな事もありま
す。

再結成の失敗例が山ほどあるのに、何故再結成
するのか不思議です。かつての栄光を取り戻し
成功するケースなんて極僅かです。

再結成にファンが期待するのは、新曲でも、
新スタイルでもないです。かつての音楽性、
かつてのスタイル、ライブでは過去の名曲を
聴きたいです。

でも、バンド側はファンの思いとは裏腹に、
今だ現役ぶりを発揮しようとします。今の
ロック・キッズを大幅に獲得し、第1線の
音楽界に返り咲こうと意気込むケースが多い
です。

しかし、現状は、ファンが期待するものとか
け離れた音楽性にファンは失望。今のロック
キッズはおじさんバンドなど見向きもせず、
ただの的外れ再結成になってしまいます。

落ちぶれたミュージシャンが大金を目当てに
再結成したり、自分の原点を振り返りたく
再結成したり、過去の解散理由になった問題
が解決しまたバンドをしたくなったり、ソロ
でキャリアを積んだミュージシャンがファン
サービスの為に再結成したり、利益が見込める
バンドをレコード会社が再結成させたり、
色んな理由で再結成されます。

しかし、若い頃よりもパワフルで、声も出て、
パフォーマンス、曲、演出も、過去より素晴ら
しく、旧ファンが絶賛、新たなファンも大幅
獲得なんてバンドはほとんどいないです。

レコード契約期間にヒットを出せず打ち切り
による解散や、音楽性・人間性の違いによる
仲間割れの解散などが多く、ソロでも人気低迷
した場合に起死回生の最終手段として再結成
する場合が多いようです。

かつてのビッグ・バンドの場合は、タイミング
を見てレコード会社側が猛烈アタックし、復帰
させる場合も多いです。ショービジネスから
完全引退し、一般社会人とし着実に歩んできた
人が、また再び浮き沈みの激しい業界に戻る
事は一大決心です。レコード会社が捨て駒で、
一過性の話題作りの為に復帰させると分かっ
ていても、何故再結成に踏み切るかと言うと
かつての自分を取り戻したい気持ちと、多額の
契約金で動かされるのだと思います。
一発の打ち上げ花火後の人生もある程度保障
されるぐらいの多額の契約金が支払われる
事も珍しくないです。

ただ僕が納得いかない再結成は、名ばかりの
詐欺まがい再結成です。オリジナルメンバー
でも、黄金期メンバーでも無く、ファンの間
で馴染みが薄いメンバー(短期間在籍してい
たメンバー)や、オリジナルメンバーは1人
で他は新構成メンバーでの茶番的な再結成も
あります。過去と同じバンド名を名乗り、
曲も過去の名曲とは言え、ファンが応援し
ていたメンバー構成と異なるような再結成
は再結成とは言えません。

ありえない話ですが、有名な邦楽のバンドで
例を挙げてみます。もし、ビーズが解散し、
松本孝弘と稲葉浩志抜きで、ビーズが再結成
されても誰もビーズと認めないはずです。
昔、ビーズのレコーディングに参加した経歴や、
ビーズのライブのサポートメンバーだった
とかではファンは認めません。そんな形の
ビーズなんて誰も聴きたくないです。

しかし、そういった再結成が現実に起きて
います。中心人物が他界したり、再結成に
同意しない中心人物がいる段階で、再結成
不成立で不可能なはずなのに、強引に代役
を入れ再結成したりしています。

過去より多少落ち目になってでも、過去を
再現してほしいと願うファンを裏切ると、
ファンの顰蹙を買うだけです。

過去との離脱で、新路線がウケ、成功を
見事に手にし現役復帰したバンドもいます
が、そういったバンドはほんの一握りな
特殊ケースです。

第1線バンドと対等に張り合おうとか、
過去の曲を今風にアレンジし直そうと意欲
を出せば出すほど、空回りします。

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