日記

日記

浄土真宗についての一旦の総括

2022年08月28日 | ブログ
親鸞会の方とのやり取り以降、浄土真宗、親鸞教学への理解がより深まると共に、現在真宗の抱えている諸問題についても多く知り得ることができました。

もしも私が真宗僧侶であったならば、世論や世情の流れに迎合することなく、ただ親鸞聖人の教えの原点に回帰すべしを強く訴えていたことでしょう。

しかし、教団化、寺檀化により生じてしまうことになる内部矛盾と共に、原点の教えではその維持が許されなくなっていったであろうことは想像に難くないものであります。

また、相次ぐ分派や寺血族間の争い等による分裂、混乱も見受けられ、宗門系大学、教学研究機関もそれぞれにあり、ゴチャついており、百家争鳴的な感じとなってしまっています。非常に洗練、徹底されてある教えであるだけに、残念と言うべきか、もったいないと言うべきか、、

いずれにせよ、獲信の事態が、煩悩障断滅に直結するものであるとできるのであれば、意外にも通仏教から見て多々ある矛盾を一気に突破するものにもなるのだが、それはやはり難しいと言わざるを得ないのである。

正直、この一点なのである。

また、往還二種回向を獲信者、善知識を主体として、還相の菩薩の利他行を成せるとするにしても、やはり、煩悩障断滅は必須となるわけです。

なぜならば、煩悩障を断滅できていなければ、それはいかなる行、利他行も浄土真宗で否定される雑善の域を脱せれないことになるからであります。

空性の智慧を開発せずにして、それが可能なものでありえるのかどうか、なのです。