日記

日記

晴れ

2008年04月30日 | 徒然日記・日々の記録
今日もとなり、誠に暑くなり、今年も猛暑を予感させる暑さでありましたね・・温暖化顕著であります・・

終日寺院勤務

寺務・水子地蔵尊涎掛け替え・枯れた花抜き・ゴミ収集などして過ごす。

水子地蔵尊涎掛け替え

子どもの日がもうすぐであります。。

山藤



見頃であります。。

・・

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm

本日に発行出来が到着致しました。既に内容についての執着は外しております。また、主にはお盆施餓鬼法要の際にお配りさせて頂くこととなりますが、随時各ご法要の際にも配布させて頂こうと考えております。

これから更に仏教の学びを進めるための文献

「大乗起信論」
 宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫
「東洋哲学覚書意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」
 井筒俊彦著・中公文庫BIBLIO
「縁起と空―如来蔵思想批判」
 松本史朗著・大蔵出版
「本覚思想批判」
 袴谷憲昭著・大蔵出版
「大乗仏教の根本思想」
 小川一乗著・法蔵館
「チベット仏教哲学」
 松本史朗著・大蔵出版
「無常法―仏教思想研究」
 矢島羊吉著・以文社
「龍樹・親鸞ノート」
 三枝充悳著・法蔵館

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月29日 | 徒然日記・日々の記録
今日もとなり、誠に初夏の陽気となりましたね。

終日寺院勤務

寺務・法要・枯れた花抜き・ゴミ収集・清掃などして過ごす。

ゴールデンウィーク、本日もお参りは多かったですね。

山藤が満開になりました。




・・

さて、いよいよ明日に施本「仏教・空の理解」の発行出来が到着致します。もちろん、ホームページ・ブログの方では既に先行公開させて頂いております。また、内容についての執着も既に外し、次の論考に入っています。ただ、次の論考については、執筆して文字で表すことになるのは、現状下においてはおそらく相当先になるように思います。浅学非才の未熟者である私の限界でもあり、誠に情けないことでもあります。とにかく少しずつながらでも一歩一歩と考えております。

これから更に仏教の学びを進めるための文献

「チベット仏教哲学」と「大乗仏教の根本思想」が本日に届きました。。

「チベット仏教哲学」

「大乗仏教の根本思想」


「大乗起信論」
 宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫
「東洋哲学覚書意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」
 井筒俊彦著・中公文庫BIBLIO
「縁起と空―如来蔵思想批判」
 松本史朗著・大蔵出版
「本覚思想批判」
 袴谷憲昭著・大蔵出版
「大乗仏教の根本思想」
 小川一乗著・法蔵館
「チベット仏教哲学」
 松本史朗著・大蔵出版
「無常法―仏教思想研究」
 矢島羊吉著・以文社
「龍樹・親鸞ノート」
 三枝充悳著・法蔵館

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月28日 | 徒然日記・日々の記録
今日もとなり誠に爽やかなる一日でありましたね。

終日寺院勤務

寺務・岩瀧不動明王様清掃御供養・草刈などして過ごす。

岩瀧不動明王様・清掃・御供養

ご無事であられました。

先日の雨で水量はやや多めでしたね。まだ沢ガニくんはいませんでした。。

往生院だよりコラム 平成18年8月 お盆特別号より
「岩瀧不動明王様」
http://oujyouin.com/tayori1808.htm

草刈

境内東側斜面

奥の院周辺






合間にやまなみプラザへ。

やまなみプラザ企画運営委員会・事務事項の処理。

やまなみプラザ企画運営委員会・ホームページ更新
http://www.hct.zaq.ne.jp/yamanami/

・・

さて、既に施本「仏教・空の理解」についての内容の執着は外して次の論考に入っておりますが、これから更に学びを進める前提として、特に下記論著の読み込みをまずはしっかりと進めようと考えております。かなり難解な論著がずらりと並んでしまっていますが・・この浅学非才の未熟者では理解がどこまで及ぶものかどうか・・かなり時間が掛かることになりそうですが、とにかく少しずつでも取り組みを進めて参りたいと思います。

「大乗起信論」
 宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫
「東洋哲学覚書意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」
 井筒俊彦著・中公文庫BIBLIO
「縁起と空―如来蔵思想批判」
 松本史朗著・大蔵出版
「本覚思想批判」
 袴谷憲昭著・大蔵出版
「大乗仏教の根本思想」
 小川一乗著・法蔵館
「チベット仏教哲学」
 松本史朗著・大蔵出版
「無常法―仏教思想研究」
 矢島羊吉著・以文社
「龍樹・親鸞ノート」
 三枝充悳著・法蔵館

「本覚思想批判」、本日に届きました。

袴谷憲昭著・大蔵出版

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月27日 | 徒然日記・日々の記録
今日もとなり、さわやかな一日になりましたね。

終日寺院勤務

寺務・法要・枯れた花抜き・ゴミ収集・清掃などして過ごす。

ゴールデンウィークに入り、お参りも多くなって山内も忙しくなって参りました。

迷いウサギ

ねむいのよー

・・

さて、既に施本「仏教・空の理解」についての内容の執着は外しております。「生死事大 無常迅速 各宣醒覚 謹莫放逸」。仏法の真理探究へ向けて、浅学非才、未熟者の拙僧なりにでも更に精進努力・実践を行っていかなければなりません。とにかく一歩一歩でございます。

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月26日 | 徒然日記・日々の記録
今日はの一日となりましたね。

終日寺院勤務

寺務などして過ごす。

夕刻から東大阪市民ふれあい祭り実行委員会事務所へ。

東大阪市民ふれあい祭り実行委員会・第五回パレード部会の会議に出席。

今年は他の市民活動の会議と重なったりしたため、あまり部会には参加できませんでしたが、何とか私の役割について確認することができました。いよいよ第31回・東大阪市民ふれあい祭りを迎えます。とにかく当日、前夜祭共に雨が降らず、無事故で盛大に終わることを祈るばかりであります。

5月10日(土)前夜祭・河内音頭と花火
会場:花園中央公園会場
時間 河内音頭 午後5時頃から
   花火大会 午後8時頃から

5月11日(日)市民ふれあい祭り
《ふれあい通り会場》近鉄奈良線 布施駅~八戸ノ里駅北側の道路
開催時間 : 午前9時30分~午後4時
《花園中央公園会場》近鉄東花園駅下車北へ徒歩約6分
開催時間: 午前10時~午後4時

パレード 9:30~11:00
今年は、東から西向きのパレードとなります。
パレードのテーマ「~人にやさしく、星(地球)にやさしく~」

東大阪市民ふれあいまつり・ホームページ
http://www.fureai-matsuri.com/

開催予告・プログラムなど
http://www.fureai-matsuri.com/schedule/index.html

・・

さて、いよいよ施本「仏教・空の理解」の発行出来が近日に到着しますが、既にホームページ・ブログの方では全文公開させて頂いておりまして、読者の方からご感想を賜っております。誠に感謝申し上げます。ご感想・ご意見・ご叱正・ご批正をしっかりと受けとめて今後も精進努力をして参りたいと考えております。

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月25日 | 徒然日記・日々の記録
今日はとなり、少し涼しく過ごしやすかったですね。

午前寺院勤務

寺務・落ち葉掃除などして過ごす。

午後からやまなみプラザへ。

やまなみプラザ企画運営委員会・運営事務事項の処理。

やまなみプラザ企画運営委員会・ホームページも更新しました。
http://www.hct.zaq.ne.jp/yamanami/

竹楊書道会・第80回目・書道修練。いよいよ昇段試験の課題取り組みも大詰めになっています。

帰山後、寺務などして過ごす。

迷いウサギ

ハコベうま~

・・

さて、いよいよ「如来蔵思想」・「本覚思想」についての論考に入っておりますが、まずは、「大乗起信論」宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫と「東洋哲学覚書 意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」井筒俊彦著・中公文庫BIBLIOについての再読を行いました。もちろん理解はまだまだであります・・重ねて読み込みを行う予定であります。そして、購入しました「縁起と空―如来蔵思想批判」松本史朗著・大蔵出版が本日に届きました。「如来蔵思想」・「本覚思想」について、正・否の両面からしっかりと考察して参りたいと思います。ここでもどちらにも偏らない、とらわれのない中道的取り組みがやはり大切であると考えております。



施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

雨のち曇り

2008年04月24日 | 徒然日記・日々の記録
今日はのちとさえない天気でありましたね。

終日寺院勤務

寺務・法要・水子地蔵尊御供養・春季彼岸施餓鬼法要卒塔婆御焚き上げ・書道修練などして過ごす。

春季彼岸施餓鬼法要卒塔婆・焚き上げ御供養




書道修練・昇段試験課題

条幅

とにかく一つ一つであります。


・・

さて、既に施本「仏教・空の理解」の内容についての執着は離しておりますが、改めて「大乗起信論」宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫を読み進めますと、以前よりか遙かに理解が及んできたような気がしております。施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」で唯識派の唯識論の考察を行い、そして施本「仏教・空の理解」で中観派の空論の考察を行ってきました。何とかその甲斐もあってであると、未熟者・浅学非才の身ながらも思います。とにかく一歩一歩であります。

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れのち曇りのち雨

2008年04月23日 | 徒然日記・日々の記録
今日はのちのちとなり、天気は下り坂になっていきましたね。

終日寺院勤務

寺務・法要・枯れた花抜き・ゴミ収集・書道修練などして過ごす。

書道修練・昇段試験臨書課題


蔓日日草



誠に最盛期であります。。

ツツジの花


牡丹


・・

さて、施本「仏教・空の理解」につきましては、前二作と同様に、もう既に内容についての執着は離しました。そして、現在、早くも次の論考に入りかけておりますのが、「如来蔵思想」・「本覚思想」についてであります。

そのためにもまずは、「大乗起信論」宇井伯寿・高崎直道訳注・岩波文庫と「東洋哲学覚書 意識の形而上学―『大乗起信論』の哲学」井筒俊彦著・中公文庫BIBLIOの更なる読み込みと考察・理解、そして次に「縁起と空―如来蔵思想批判」松本史朗著・大蔵出版と「本覚思想批判」袴谷憲昭著・大蔵出版に取り組むことと致します。後半の二冊は、理解に相当な難解さを極めるような気がしておりますが、おそらく今後避けては通れないものであるとも認識致しております。

仏教の真理探究の旅は、とにかく一歩一歩でありますが、しっかりと着実に真摯に取り組みを進めて参りたいと考えております。

施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm




一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

施本「仏教・空の理解」・第十章・諸法実相・真如について

2008年04月22日 | 徒然日記・日々の記録
施本「仏教・空の理解」
http://oujyouin.com/sunyatop.htm





十、諸法実相・真如について

 「諸法実相《しょほうじっそう》」とは、あるがままの真理をあるがままに、自他分別無く、差別無く、平等に観じ察する境地のことであります。

 「諸法実相」のことは、「円成実性《えんじょうじっしょう》」・「真如《しんにょ》」とも表しますし、または「無相」・「実際」・「法界」・「法性」・「仏性」・「法身」・「涅槃」・「無為」・「如来蔵」などの言葉も同義として表されることがあります。

 「円成実性」・「真如」につきましては、前回の施本における「唯識論」の三性《さんじょう》の説明の中でも扱わせて頂きました。

三性

遍計所執性《へんげしょしゅうしょう》・・存在におけるあまねく全ての表象について、虚妄分別したものの「我」に執着してしまうこと。または執着できるものだとして、勘違いしてしまっていること。

依他起性《えたきしょう》・・この世のすべての存在が、他の何かを縁(因縁生起)として、はじめて成立しているということ。存在の「空性」(縁起空)・「無自性」のこと。

円成実性《えんじょうじっしょう》・・依他起性をそのまま依他起性として正覚して(空性(縁起空)・無自性の正覚)、遍計所執性(虚妄分別)を離れること。

 「諸法無我」の法理によって、遍計所執性においては、「我・主体・主観」によって感受した、他のものに対しての認識・判断には、当然に固定した実体としての「我」は無いので、その存在は、「無自性」として(都無《とむ》・実無)、依他起性においては、存在について、ただ「空」(縁起空)として(仮有《けう》)、このことを理解した上で、では、この世の存在の真実(実有《じつう》)は何であるのかについて、「無自性」・「空」(縁起空)が、この世の存在の真実として、そのことを「円成実性《えんじょうじっしょう》」と表しています。円成実性は「真如《しんにょ》」とも言われます。」・・

 と、述べさせて頂きましたが、元々「唯識論」に先立って、「中論」は著されていることもあり、中観派の空論については、「唯識論」にも大きな影響を与えている背景が、私の浅学非才、未熟なる内容における「無自性」、「空」(縁起空)の記述からも少しは伺えるのではないかと思います。

 しかし、確かに「無自性」、「空」(縁起空)という言葉が出てきておりますが、その本当のところの理解については、非常にまだまだなところが多くあったため、その反省から、今回、中論を中心として、縁起、空の理解を改めて進めさせて頂きました次第であります。

 特には、「縁起空」における、「縁起」の「相互依存的相関関係、相依性」について考えることができました。

 さて、「諸法実相」でありますが、既に先にも述べさせて頂いておりますように、「非非有非非無」・「無分別の分別」を超えて、言語表現が不可能となった領域であり、戯論(形而上学的議論)が滅された勝義諦の扱いになります。

 このことは、中論・「観法品」(第十八・第五偈)『業と煩悩とが滅すれば、解脱が〔ある〕。業と煩悩とは、分析的思考(分別)から〔起こる〕。それら〔分析的思考〕は、戯論(想定された論議)から〔起こる〕。しかし、戯論は空性(空であること)において滅せられる。』、中論・「観法品」(第十八・第七偈)『心の作用領域(対象)が止滅するときには、言語の〔作用領域(対象)は〕止滅する。まさに、法性(真理)は、不生不滅であり、ニルヴァーナ(涅槃)のようである。』、中論・「観法品」(第十八・第九偈)『他に縁って〔知るの〕ではなく(みずからさとるのであり)、寂静であり、もろもろの戯論によって戯論されることがなく、分析的思考を離れ、多義(ものが異なっている)でないこと、これが、真実〔ということ〕の特質(相)である。』として記述されておりますように、もはや、戯論(形而上学的議論)が滅された言語表現不可能なるところのものであり、残念ながら、当然に私もこれ以上、もはや記述のしようがなくなり、解説が無理なこととなっております。

 さて、あとは、それぞれにおける四法印・四聖諦の真理の真なる理解、八正道、戒・定・慧の三学、八大人覚《はちだいにんがく》(少欲・知足・楽寂静・勤精進・不忘念・修禅定・修智慧・不戯論)、五根五力(信・精進・念・定・慧)、七覚支《しちかくし》(念・択法《ちゃくほう》・精進・喜・軽安・定・捨)、「六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)、更に方便・願・智・力の四つを加えての十波羅蜜」に加えて、今回の施本の内容における「空仮中の三諦」・「世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦」・「相互依存的相関関係、相依性の縁起」の確かなる学び、理解、実践によってこそ、表現できないところのことも含めて、真に正覚し、智慧を開発していかなければならないものであると考えております。共に精進努力して参りましょう。

 また、この浅学非才、未熟なる者のこの内容においてでも、少しでも読者の皆さんの仏教の学びが進み、迷い苦しみが無くなって、心が安らかに、清らかとなり、慈悲喜捨の実践を行うことに繋がって頂けたとすれば、誠に幸いなることでございます。

十一、最後に

 この度は、誠に未熟で浅学非才の身でありながら、僭越にも、仏法につきまして私なりの解釈・理解を更にまとめさせて頂きました。

 もちろん、まだまだ至らない点も多々あるものと思われますので、その点、ご容赦の程を賜りますればと存じます。少しなりとも皆様方にとって、仏法のご理解、学びを進められるお役に立つことができたと致しましたら、誠に幸いでございます。

 また、今後、この施本の内容・文章に関しまして、誤字脱字の訂正、追記補充、修正・変更、削除などが少なからずも出てくるものと考えております。更には、これからの自身における仏教の学びの進み具合におきまして、解釈上の修正・変更も考えられます。

 これらのことを考慮しまして、発行後、ホームページ上にて、全ての文章を公開させて頂いた上で、随時、修正・変更などをお示しさせて頂きますので、前二作と共に、今後、機会がございましたら、ご確認を頂きますように宜しくお願い申し上げます。

 往生院六萬寺ホームページ内(URL:http://oujyouin.com/)か、もしくは施本の題名と私の名前で検索して頂ければ、そのページをご覧になれるものと思います。

 この本の初版は、施本としまして著者・川口英俊の自費出版により発行させて頂きました。ご入用の方は、往生院六萬寺までご連絡下さい。数に余裕がありましたら、ご送付させて頂きます。

 また、増刷、次回刊行へ向けまして、施本にご賛同ご協力頂けます方のご支援を「施本布施」として、郵便局内にある「払込取扱票」をご利用下さいまして、ご送金賜りますれば、誠に幸いでございます。
 
往生院六萬寺
郵便振替番号 00910-3-330569
※必ず「施本布施」と通信欄にお書き下さい。

最後になりましたが、この施本の刊行に際しまして、ご協力を賜りました方々に、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 
 生きとし生けるものたちが、幸せでありますように。三界における全てのものたちが、苦しみから解脱し、安楽なる涅槃へと至れますように。

平成二十年四月八日

川口 英俊 合掌


 著者プロフィール

 川口 英俊(かわぐち えいしゅん)
 昭和五十一年 東大阪生まれ
 臨済宗妙心寺派・禅専門道場で修行
 岩瀧山往生院六萬寺 副住職
 URL:http://oujyouin.com/
 他、参照 URL:http://www.hide.vc/

〔本文、不許複製・禁無断転載〕

著作権は川口英俊に帰属しています。
Copyright (C) 2008 Hidetoshi Kawaguchi. All Rights Reserved.


一、はじめに
二、仏教の基本法理・四法印の理解
三、空論・空仮中の三諦について
四、世俗諦・勝義諦(第一義諦)の二諦について
五、而二不二《ににふに》・再考察
六、無分別について・再考察
七、生と死を超えて
八、悩み苦しみを超えて
九、慈悲喜捨の実践について
十、諸法実相・真如について
十一、最後に

施本「佛の道」
施本「仏教 ~ 一枚の紙から考える ~」

晴れ

2008年04月22日 | 徒然日記・日々の記録
今日はとなり、爽やかな一日となりましたね。

終日寺院勤務

寺務・草刈などして過ごす。

歴史勉強社会見学・地元中学校。

誠に体力をかなり使う草刈作務の季節にもなりました。まずは第一ラウンド目であります。かなり疲れましたね・・

草刈



境内南側斜面


境内北側斜面


境内西側斜面

蔓日日草





最盛期であります。毎日咲き代わっていきます。

さて、施本「仏教・空の理解」においても少し取り上げさせて頂きました哲学者・ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」(岩波文庫)を早速アマゾンで買い求めて読み始めましたが、やはり難解中の難解・・早い段階で脆くも挫折しました・・とにかく分からないままでも一応は読み進めたいと思います。