流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

けいおん!! 8話 を語る

2010-05-26 03:24:53 | <けいおん!!>


もしもし亀よ亀さんよ~♪
亀は遅くてもウサギに勝つよって話を思い出すと、
ウサギがいないこの亀はどこを目指しているのか、とか思っちゃう。
だからこうやって光に向かっていってる絵を出すのって卑怯にも思える。
その道に到るまでの筋道がよくわからないよなぁ、と。
亀を愛でてるのは主に梓だけど、梓が亀を導くっていう感じなのかな。
まあどうでもいい話だけど。



唯って何らかの形で顔にダメージをあたえられてるような。
数話前の弦の張替えとかもちょっとヒヤッとさせられる部分だったけど、
この辺でも何かやろうって感じなのかな。



今回の部室は特に斜めに構えずに見せていた気がする。
紬が話したりとかするときに前に出させて会話強調させたりとか、
そういう部分が引っかかったかなぁ。
あーこんなとこに鏡あったっけ、とかそういう部分が強調されてて新鮮に感じた。
唯の将来についての妄想もそうだけど、
なんとなく演出の方ごとに違うけいおん!!を見せられてる気もする。
毎回新鮮だーとか言ってるとそんな風にも思えくるから不思議。
大事なのはその辺を削ぎを落としたときに見えてくるものなのかもだけど。
まあどうでもいい話。

しかし前回に続いて回想がメインな感じか。
なんか個人的に澪って過去を売ってる女っていうイメージが出来つつあるような。
どっちかというと和かもしれないけど、律澪と唯和の過去の対比、
現在じゃ片方が反転しちゃってる部分とかそういう対比を意識させられるなぁ。
そうなると今度は紬と梓のスルーっぷりが逆に気になってくる感じ。
紬はある程度予想出来そうな感じもするけど梓はミステリアスな感じが。



澪が左利きっていうのを楽器以外で意識させられる部分だなぁと。
そういえば1期では左利きが云々とか感想書いた気がするので反応しとかないと!みたいな{笑}
顔に何か描かれるっていう部分的を考えると唯もやっぱ罰だったりしたのかな。バチか。
やっぱ昔から目を書かれてたのかなぁ。しかしなぜ目?飛影が好きだったのかしら。

しかしニートって言葉への意識の向け方とかはなんか引っかかるなー。
家事手伝いっていう言い回しもしてないし(憂の存在もあるし?)、
結婚してそのままダラダラ過ごすみたいな選択肢が出てこない理由というか、
そういう雰囲気をもう少し意識してみてもいいかなとかちょっと思ったり。
りっちゃんはもう調査票スルーだったのはアレでよかったからなのかなとか、
クラスメイトに聞きまくってたのはなぜなんだろうかとか、
色々含んだ解釈もできるんだろうけど、正直そこまで踏み込まなくても後々見せてくる気もするし、
そこを真剣になる作品でもない気がするのでなんだったんだろう進路調査票とも思ったり。
まあ1話を反復させてまでやろうとしてる部分だと思うのでやっぱ後半活きる部分って感じなのかな。

どうでもいいけどEDってスタッフ出たところでケーキの断面が見えてくるから、
EDクレジットがケーキの中身ってことで、
EDが一番おいしくても別にいいんじゃないですかね、と最近思うようになってきた。
そうえいばイチゴを回してるとこ、梓だけ腕を腰につけたりとかさせてないな。
子供っぽさアピールですか。先輩たちとは1歳しか違わないのに~とか。

脚本:村元克彦
絵コンテ・演出:米田米良
作画監督:門脇未来
楽器作監:高橋博行

久々の米田さん。
1期の米田回を思い出せるクレしんパロ、ジャンプショット
りっちゃんのリアクションをマルチアングルで強調。
話も勉強云々っていうところもあってちょっと被るところかも。
しかし高雄さんと高橋(真)さん武本さんは今作やらないのかなぁ。
個人的に期待してた部分だったんだけどなぁ。
まあ新作も発表されてますしそっちなのかもしれませんが。


けいおん!! 7話 を語る

2010-05-19 05:07:05 | <けいおん!!>


初っ端の空校舎からしていつもと違いますオーラを放ってて1期11話でも意識してるのかな。
生徒会室の整理してる和、窓から吹き抜ける風と個人的に好みかなって感じだったけど、
風を意識させられた部分がここしかなくてちょっと残念だったなぁ。
結局風が吹いたのは和と先輩だけだったっていうのがなぁ。



なんか毎回回想に入るところだったりの処理だったりが違うみたいだけど、
やっぱ演出さんごとに毎回違う試みをしようってことなのかなぁ。
今回はちょっと武本さんっぽい演出だなぁと思ったけど、
それをちょっと過剰にやってみたって感じの回のように思った。
しかしちょっと唐突だったり先輩のストーキングがばれる辺りとか、
もう少しなんとかならんかったんかなー。
ぶっちゃけ今回の演出って紬の1度やってみたかったのよろしくな感じだったように思う。
ハーモニーもそういう風に見えたしなぁ。
澪がぶすっとした顔でお茶会に入場したりとかどうしてああなったのかなぁ、とか。

今回は梓を触媒にして軽音部の過去を語ってたりして、
梓がいないときから軽音部を見てきた視聴者の優位性が崩れるような回のように思った。
それは澪の過去の写真を見てるなんかもそうか。
しかし学校内の話を追ってきたつもりの視聴者からしたらその部分は衝撃だし、
スキマが多く発生する部分だと思う。



亀ウサギの像を押さえながら本を読む女生徒。
しかし亀は坂を登っている。
ウサギはここで止まったまま。



クラーク先生よろしく北海道?
監督違うけど像を動かしたら小麦ちゃんと繋がったのになーとか思ったり。
先輩ピアスやら口紅やら大人っぽさ出してるなーとか。
冒頭の和に流れた風が吹いてるような感じが心地よい。

つーか最終的に梓が出した写メールが吹かせた風だったりして、
和の手紙って梓に結構馬鹿にされてるような気がする。
澪の詩とか、律梓和の中で和だけは普通の表情だったりする。
和だけは澪の詩をそのまま受け止めていたということのようにも思える。
梓自身は澪や和とは別の価値観の中にいるように見える。
そして先輩が風に吹かれる中で、和は風を味わず窓は閉めきってある。

思うに今回の風って出会いとか別れの象徴だったのかなぁとか。
和自身、会員証を見つけるまでお茶会をしようとは言い出さなかったしメルアドも知らなかった。
そんな和が先輩の意思をちゃんと引き継ごうとしたのは、
やっぱ先輩との別れなどを意識している部分であると思うし、
先輩も梓からのメールなど新しい出会いとか和が色々やってくれているのを知って喜ぶけど、
結局彼女は母校へ行くことよりサークルの旅行に行くことを選んでる。
2人の間ってお茶会を行う以前にもう以前のもののようじゃなくなっている、
先輩ももう澪のファンクラブ会長ではなくなっている。
手紙というツールの選択や同じ空で繋がっていても同じ空気を味わっていない、
という締め方でそれが示唆されていたように思う。
その中で先輩に会いたいと思う和が切なく見える。

しかし梓は先輩に会えなかった和を見て携帯ですぐ相手に繋がろうとする。
でも梓の考える卒業した先輩との距離感は、
実際は大きな隔たりがあるんじゃないか、という可能性を描いてたかなぁ、と。
携帯は1期13話あたりも意識させられる。

しかしそれは和と先輩の距離感であって軽音部先輩と梓の距離には当てはまらない。
軽音部の先輩たちが卒業したら実際にどういう距離感を作り出すかは予想できない。
作品中で卒業による変化を扱いながら先輩たちが卒業したら、
という話を梓は切り出さないし周りも言わない。
この辺を絡めない辺り、結構危うい感じがするんだけど、どういう風にまとめるんだろうなー。
梓が和を思ってメールしたと思うけど、それでは和の慰みにはならないということを梓は理解してないし。
先輩にはすぐにお茶会の雰囲気を伝えられたかもしれないけど、
その速報に先輩からの返事があったかどうかは描かれていないわけで、
手紙というものが先輩と和の中でどう扱われているか想像できる部分になってるようにも思う。
でも梓がメールしたとは確定してなかったりするしなー。どうでもよすぎる。

個人的に梓と先輩たちの卒業を常に意識させられる感じだけど、
この流れを見てると別れよりその先のコミュニケーションを考えてることが結構新鮮な気がする。
たぶん梓が考えなきゃいけないのはそこで、一体自分は卒業した先輩たちとどういう距離感を作るのか、
4人だけ先に行ってしまった先輩たちはそこで何をするのか、
そういうことを示唆していたような気もするんだけど、ちょっとツッコミすぎか。

今回手紙やら詩やら一体どういう文面なのか、先輩は和にどうやって連絡したのか、
どういうメールを先輩に送ったのか、そういう詳細を省いてるところはちょっと気になる。
コミュニケーションを取るツールの選択ばかりで内実が無い様に思うし淡白に感じちゃうかなぁ、と。
携帯の優位性ばかり押されてもなぁ、みたいな。
あえて距離感を感じさせないためにそうしたのかもしれないけど、
そういう部分を大切にしてのでは、とも思う。

澪が詩を読んだあたりの周囲のリアクションとかなぁ。
なんか澪を前に出してたけど結局スケープゴートみたいにかんじちゃったな。
EDだけが救い。

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TVアニメ「けいおん!!」エンディングテーマ Listen!!(初回限定盤)放課後ティータイム〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕

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なんか最近はED見るために本編見てる気さえしてきた。
EDの軽音部もいいし、曲も結構気に入ってるし。本編見た後はEDリピート。
まあどうでもいい話。

脚本:横谷昌宏
絵コンテ・演出:内海紘子
作画監督:池田和美
楽器作監:高橋博行

内海さんの初演出回。
ライブは大変だと思うけどもう少し凝ったものが見たかったなぁ。


アニメ雑記 5/12 を語る

2010-05-12 20:21:35 | ■アニメレビューとか
●Angel Beats!
平松コンテ&作監。
内容的にガイナの人に振りたかったのかなぁと思わされる感じ。
けいおん!!も雨だったけどこっちも雨。
なんかフルバ最終回の雰囲気みたいのを思い出します。



開放されたSSS。
ゆりを先頭に歩いてくるのはEDのようであり生徒会長が役員を引き連れてるようであり。
天使の失脚と新しい生徒会長など新しい謎が生まれてきて、
一体SSSはどこに行くべきなのかという道のりを暗示するかのような長い廊下が印象的。
ユイが暴れてる辺りがガイナ面って感じしたなぁ。



直井とゆり。
直井が生徒を痛めつけているのを見つけるゆり。
ここってゆりがそれを目撃したことで新しい策略を巡らせていたり、
そういうゆりの暗部なんかを示しているように思えたけど、
本編の流れではそういうの出てこなかったなぁ。
色々予想できるけど、直井が自分たちと同じであることを確認した、ということなのかな。

直井とゆりって神への考え方が違ってるけど、
組織を作って目的を果たそうとしている辺り見ると同じ人種のように思える。
死ぬ前に家族を失っているっていう共通点もある。
個人的に彼、彼女がこの世界で最初に直面する問題って家族の不在なのかなって思う。
直井の兄もゆりの妹たちもこの世界にはいなかった。
憎むべき対象も謝りたい人たちにも、死んでも会えない。
なぜみんなこの世界にいないのか?それを考えるのもまた一興。そして切ない。



ここ見てる時になんで天使に話しかけたとわかるのかなぁとちょっと引っかかった。
どうせなら隣から話しかければいいのにみたいなことも思うんだけど、
コレが音無と天使の距離感なのかなっていう部分があるのかなぁ、と。
しかし天使マイペースすぎる。

独房に入れられるところなんかは扉が閉まるギミックとか、
ああこれがガイナの血かぁなんて勝手に思ったりした。
あそこの音無の反発とか勢いがあって楽しめた。



自販機の辺りもそんな感じだったけど、
音無の目の辺りに焦点を合わせて他をぼかす事で、
音無の体全体を逆に浮き彫りにさせてるような感じが。
CGっぽい感じが嘘くさくうつってたけど、
この辺はそういうのをうまく誤魔化していたような印象。

天使が「皆消えちゃうもの」言う辺り、
音無と天使が対等に会話してるように見えて音無の顔が画面外に。
そのセリフを聞いてベッドに座る辺りで、
音無が天使と同じ目線に立ったかのように見せてるのとかいいな。
あくまで音無の妄想でしかなかったりするし、そういう錯覚をうまく出してるんじゃないかと。



屋上での暴力もそうだけど、逆光のせいかどこか儚げに見える直井が印象的。
今考えるとなんで学ラン着てるんだろう生徒会役員。
なんつーか直井自身がちょっと他のSSSのメンバーとも毛色が違うというか、
古いタイプの人間、キャラクターなのかなって思わされる部分もある。キャップ被ってるのもそう。
声を緒方恵美に振ってるし。
こういうキャラクターはこうやって承認してやればすぐ片付くっていう話のように思えたし、
その先をやりたいんだろうか、という風なことをちょっと思った。
そういう意味では旧エヴァの克服がこの作品の目的の1つになるのかなとか思うけど、
その辺は終わってみなければわからないので何とも言えないか。
催眠術だったりゆりの主観入れたりちょっと目まぐるしく色々詰め込んでたけど、
ゆり自身も実は成仏してしまいと思ってた部分もあったんじゃないかと、
音無の叫びを聴いてる部分を見て思ってみたり。それぐらい、ゆりの描写は不可解だった。
今後この辺がどう活きてくるのかちょっと気になる。


●いちばんうしろの大魔王



水着回。
あからさまなものも直球で面白いんだけど、
ついたネバネバとるのに頭触りまくる辺りとか個人的に良かった。
エロい部分も面白いけど、髪を触ったりするフェチというか、
触ってくる相手への信頼、触ってる中で見せられる意外性なんかがあってGOODというか。
髪を触る事自体が珍しい上に変なヌメヌメを取るとかありえないシチュエーションなんだけど、
お馬鹿な展開から女の子への体に迫ってて、
こういったのがこういうアニメの醍醐味じゃないかなぁと思った。
http://hobby-channel.net/daimaostaff/18734-18734.html
この作品擬似プレスコだったらしい。


●四畳半神話大系
この作品って画面だけ見ると年代が特定できないのが個人的に面白いかなって思う。
携帯電話やら何やら見てるとどうやら現代らしいんだけど、
画面を見てる限りでは20年ぐらい前と言われても納得してしまうんじゃないかと。
最後に時計が戻るのもSFチックでありながらシンプルな仕掛けで、
だからこそ普遍的なものを感じてしまう。
大学生活におけるサーカル活動、女性とのやり取りなんか見てると、
そういうものは時代を越境していくもの、作品自体も時代を越境していくんじゃないか、
とそんな風に思わされるんですよね。どうでもいい話ですが。


●まほろまてぃっく特別編 ただいまおかえり
この10年ぐらいの目まぐるしい変化をシリーズで体現してるアニメの1つだなぁとか思う。
1期はまだセル画、2期でデジタル導入直後の時代、この特別編でデジタル成熟期へ、みたいな。
そういう年月による変化を楽しめるシリーズになったんじゃないかなぁとか思う。
OPやED見てると世代交代的な部分もあるのかなと思うし。

OP:http://www.youtube.com/watch?v=jjbTYAlbG2c
ED:http://www.youtube.com/watch?v=mmya350Q-Wg
OPのサビ直前のステップにスカッと入ってるオバケなんかが面白い。
お約束の空中浮遊も回転が気持ちよくて声優さんのメッセージと一緒に清々しい印象があります。
式場先生のデフォルメとか色が出てるなーと思ったけど誰かわからず。
あと冒頭の回り込みからグレンラガンの空だなぁ変わったなぁなんて思ったり。



本編見てたらやっぱ過去のシリーズとは画面が別物なんじゃないかなぁと思う。
紫かかった画面なんか見てるとなんでこんな色合いなの?紫陽花意識してるの?
とか個人的にちょっとイライラさせられた。
撮影部はできたばかりってのもあるけど、これ朝っていうか夕方っぽいなぁとか、
画面の効果とか繋ぎとか色々ちょっと不満に感じてしまう点が多かった。
あとOPからしてそうだったけど、本編も空を印象的に見せててこの辺はストパン思い出しますねぇ。
佐伯コンテで山口作監だし。アクションだと1話後半や2話冒頭なんか面白かったです。
やっぱ吉成さんがいなきゃなぁとか思いました。


けいおん!! 6話 を語る

2010-05-12 02:47:27 | <けいおん!!>


こう毎回起こしにくるようなところから始まると笑ってしまう。
1話のキャラクター紹介をずっとやられてるような気さえしてくる。
唯がギターにベッタリなのは繰り返し描かれているし、
キャラクターがどんな子かも結構示されてると思うんだけど、
それを執拗に描き出すところに作品の面白さがあるのかなぁ。
前の話数を覚えてなくても唯たちが変わってるように見えないのは、
同じことを繰り返しているからにほかならないっていうか。



姉妹で登校、雨でびしょ濡れ、雨の日の暗さや教室でのやり取りが新鮮ですね。
雨の日の曲なのかBGMも新鮮でそれを流しながらダベってるのもまた新鮮で。

紬の視点が大事に扱われるのって、
視聴者自身の憧れを紬の目を通して見せたいのかなって思うときがある。
今回の紬越しのショットは澪律と軽音部の繋がりを描きつつ、
教室全体の空気を部員たちで作ってる感じだったのかなーとか。
ギター置く辺りで教室端に追いやられたような感じもするような。クラス内の空気に興味津々。
そういえばCLANNADの1話なんかはその辺に重点置いてたような。
あと1話でかわいいと思った子が全然出てくれなくてツライ。

しかしまあ、今回も1年生連中は電気もつけずに部室入っててやっぱ引っかかる。
あと今回見てて梓は噂好きというか、色々と見知ったことを披露キャラなのかと思った。
よく考えたらシリーズ通してそうかな。
ホームセンターいった時の紬と同じようにネットショッピング使ってたり、
キャラの掘り下げが結構あったのかなぁと。
律の裁縫、紬のアイロンかけ、澪はエリザベス。
唯のセリフだったりも妙に新鮮だったな



着せ替え。この辺もちょっと新鮮。
ホワイトボード左の本棚の辺りでギターベース連中がダベってたりとか、
普段使わないようなとこをポイントで使ってたって感じ。
配置を強調するようなものを置いてなかったりして普段とは違う部屋のように思えた。
いつも部屋の入口側から机のある奥の切り返しだったりで空間を大きく跨ぐような感じだったけど、
今回はそういう大きな切り返しはあまりやらずに俯瞰やあおりでのカメラワーク、
ミドルな距離でキャラに寄っていく感じだったかなぁ、とか。



帰り道。
こういうとこも新鮮に見える。

紬が家ではなく一人でいるのを見ると実は金持ちってのは嘘だったりするのかとか思ってしまう。
昔そういうキャラいたような、とか。
しかし各キャラの孤独の連続の後に紬を見るとあの車も通らないだろう空間はただただ寂しい。
そういえば今回演出坂本さんだったけど車好きなのかな。
なんか1期で車使ってたような感じが記憶にあるんだけど。



今回はキャラの芝居というかはあんまし見られなくて、
反応もちょっとぶっきらぼうに見えちゃったかなぁ。
そういえば亀とか豚とか動物のイメージが結構出てきてるけど、
個人的に兎がどこにいるのか気になる。
ウサギと亀の話も対戦相手がいないんじゃ成立しないんじゃと思うし。
その辺は1期から思ってるんだけどうーん。どうでもいい話か。

しかし澪のベースの名前はエリザベスか。
なんか中に誰か入ってそうな名前ですね。
最後にベース確認する辺り、尻と足見せたりすると唯みたい。
足やらを強調してるのを使ってるなーとか。足好きなのかしら。



今回は憂の服だったり場面転換のときだったりでハートマークが印象的に使われてましたね。
前回の★もそうだけど、この辺は演出さんや作監さんの趣味が入ってたりするのかなぁ。
ハートマークと言えばEDの紬の服や部屋の壁にも。
そういえば紬のスカートって色トレスだったのね。質感とか的にもグッとくる。
なんでオルガンにしたんだよーと今更言ってみる。

そういえば結局雨は上がらずじまいなのか。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:坂本一也
作画監督:秋竹斉一
楽器作監:高橋博行




けいおん!! 5話 を語る

2010-05-05 03:55:23 | <けいおん!!>


2年生たちのお留守番回。
憂と梓、あと1期ではあまり見なかった純の3人組。
今回は場面転換の効果とかいつもと違う雰囲気を作ってて楽しかったな。

3年生の教室に入るところ、梓のシルエットがあんまし今までに見ない感じだなぁと。
大体腕というか肩幅を意識させられるような描き方をしてきたと思うんだけど、
ここはその辺を省いてスラッと細い体付きを強調するような感じで引っかかるかなぁと。
制服のモッサリ感みたいのがないようなというか。
梓や純のドタバタもあんまし見かけない動きのつけ方のような。

しかしこの作品って省エネ運動でもやってるのかあんまり学校で電気つけないような。
部室内も電気がついてると意識したことってなかった気がするし。
自然光を大事にしてるのかなぁ。
あと今回はドーナツ食べる前後の梓の表情付けとか想像のデフォルメ軽音部とか、
普段あまり見ない表情付けを見ることができて良かったなぁ。
しかし京アニの奥行きの付け方見てると梓がドーナツとってる辺りとか誤魔化されてるような気がする。





梓のセンチメンタリズム。
梓が寂しさを紛らわすようにクッションGyu!ってやってるのとかいい。
そういえば今回雨が降ったのも実は先輩たちがどっか行ってたからだったりしてー、
と思ったら次回も雨だった。
Aパートの梓の妄想で一人で泣いてるのを見ると、
なんか梓の中の涙が具現化したかのような情景でなんかグッときた。
動物園へ行くという叶わない願いが妄想を肯定するようで、というのもあるのかなぁ。
今回は長回しの芝居で時間の流れを味合わせる作りだったなぁ。
歯磨シーンの鏡と主観の逆転とかテンポも面白い。



野球。パンが伏線だったとは思わなかった。
そういえばドーナツ包んでた風呂敷?だったり梓の服だったり★マーク目立つ。
これが石立回かーとか思ってみたり。
そういえばこの作品結構★出てくるけどどこからこのイメージが出てくるんだろう。
1期だと結構演出的な意味を持たせていたように思ったけど、
野球とかこの辺も★に関連した感じだったんだろうか。ホームランのパネルとか。



まあ暗いところっていうのは普段自分たちが先輩たちのいる空間に、
承認を得て入ってる箇所がほとんどで今回は忍び込むっていう部分を強調してるけど、
演奏中に用務員室か警備室みたいなところで思いっきり電気つけてるのに、
なんでここでもそういうことしてないんだろって思ったけど、
先輩たちがいない間に好き勝手できた、
部の垣根を超えて演奏できたっていう喜びを3人の共犯意識、
友人と接することを強調してる感じなのかなーって思った。
そのタイミングで唯からメール。
そこで冒頭から意識させてた写真を使うのかぁとか。
俯瞰でいつも演奏している場所とは違うことを示してるけど、
彼女らはこのとき、一時的にも軽音部だったのかなぁ、とか。
梓の涙もこれで晴れたのかなぁって思うとそういうところでグッとくる。
この辺って梓が軽音部以外へと目をむけるようになるように映るんだけど、
帰ってきて梓を求める唯とか最後のやりとりで有耶無耶にもなってる気がする。



「けいおんぶ」の文字は『とらドラ!』のパクリ!いえ冗談です。
ドラムが梓を見ているかのように置いてるのを見ると、1話の唯が見るドラム、3話の律、
そして5話のコレとドラムは3話を起点としてポイントとなる演出だったのかなーっと感じました。
このちょっと前に澪がドラムを隠すような位置にいるのとか見ると1期の初石立回を思い出す。
しかし梓が「ぶ」だとタイトルの『けいおん!!』には入れないわけで。
修学旅行は梓がいなくても成り立つけどお留守番は帰りを待たなきゃなわけで。

脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:石立太一
作画監督:植野千世子
楽器作監:高橋博行

梓の「入るわけないよ」のセリフとか狙いすぎてて吹いた。
1期の石立さんの回は結構好きだったけど今回も楽しんで見れました。
ドーナツの辺りとか野球シーンや長回しとか動かす部分は石立さんも結構手を入れてるのかな。
植野さんがどういうタイプの作監さんなのか掴み切れてない感じなんだよなぁ自分。


アニメ雑記 5/4 を語る

2010-05-05 00:15:26 | ■アニメレビューとか
●劇場版 文学少女
始まって5分ぐらいでもう帰りてーと思ったけどなんとか見れた。
銀河鉄道の夜をモチーフにした巻をベースに恋愛ものとしてまとめていた。
季節、声優的に『WHITE ALBUM』思い出すなと思ったら川崎逸朗さんもコンテ切ってた。

物語に逃げこむことを肯定してるような作品。
まあ文学少女が物語否定しだしたら作品が成り立たないか。

恋愛アニメなんだけど主人公たちのトラウマが強くて、
精神カウンセラーと化した文学少女を恋愛の対象として描かれてもっていう部分はあった。
あくまで部活の先輩という位置づけなら良かったのかもしれないけど、いくとこいっちゃったし、
これが恋愛なんですよーって言われたらそうなんですかと納得するしかない。

冒頭から電車だったり川に映る星だったりモチーフを散りばめていた様子だった。
そのモチーフが主人公にとっての呪いだったせいか、
空が反転したりだとか、夜空が綺麗に見せようとしてるのに全然いいシーンに思えなかったりしたけど、
文学少女の想像で新たに世界を創造してやることで主人公を救うような流れのせいだったように思った。
天地の逆転もその部分を補足するような感じだったと思う。細かく見ればそう見える部分も多い気も。
ただあまりにもその情景も多用しすぎだったし魅力的かと言えばそういうのでもなかった。
まあとにかく魅力的に見える画が何もなかった。
期待させる画面作っておいて外してくる部分もあってモヤモヤさせられたり。

鏡面を使った演出とかはよくわからなかったなぁ。
部室で自分一人だけが映る文学少女っていう辺りはグッとくる感じだったけど。
文芸部の部室だったりなんかハルヒの消失とかそういうのを思い出す場面が多かった。
まあ気分の問題だとも思うけど、時期的に二番煎じと感じる部分もあった。

雪が降るところで雲が全くなかったりしたので、これは文学少女の想像した物語なのかも、
っていうのを後々想像させられるスキや、
それを塗りつぶしてやろうと主人公と心中を図ろうとするライバルとかそういうのは良かったかなぁ。

あと個人的に鎖骨強調が気になって仕方がなかったな。
コート着てるのに鎖骨でてるしそれで寒いわとか言われてもっていう。
どうもあのコートから主人公を誘惑してるようにしか見えなかったなっていうかエロい。
その上主人公から貰ったマフラーでその部分隠して、
恋のライバルたちの前では誘惑なんかしてないしっていう振る舞いをしてて引っかかった。
まあそんなことでも考えてないと間が持たなかったというか。
文学少女をオカズに使うためのアニメ化と言ってもいいかもなぁって思ったり。
まあ大抵のアニメがそういう側面があると思うけど、この作品はそれを強く感じたなって感じ。



●いばらの王
原作は読んでいたけど内容が全く思い出せず、
最後のネタばらしって具体的にどういうことで落ち着くんだっけと思い見に行った。
後で原作を読み返したら覚えてたの一番最初とネタばらしのところだけだった。

個人的な感想だとユートピアをどこに、どのように設定するのかっていう話だったように思う。
冒頭に出てくる風車が如何にもなユートピア性を感じるような雰囲気を作ってるように思うんだけど、
ウイルスによる死を先延ばしすること、逃げ出すことをそのように設定しているのかなぁっと思った。
『いばら姫』の物語の中に入り込むことを、と言い換えてもいいかも。両方か。

見てる自分も石化による死、ウイルスによる死、モンスターによる死、事故死、
どれもこれもが自分の中の恐怖を増大させていって驚かせるシーンも多かったせいか、
見ている最中に心臓止まるんじゃないかなっていうテンションだった。心臓痛かったし。
まあ4本目で疲れてたし、隣が臭かったんで鼻つまんで息苦しかったせいもあるだろうけど。

だからか後半の展開はそういう死を意識するより、自らがどのような場所に、
どのような環境の場所で生きていたいのか、
死に怯えるのではなく生を真っ当するために走り出すのはなかなかグッとくる展開だったな。
いつか人間は必ず死ぬのだから、その死に怯えて何もできないのでは生きる意味もない。
物語に逃げ込んでも、その外側がどのようなものなのかわからず、
未来を保証するものというわけでもない。
逃げこむのでもなく怯えるのでもなく、未来に夢を、自らの望みを置くことこそが大事なのではないか。
そういう映画だったかなぁという印象です。
まあ、大雑把で作品の輪郭のない感想ですけど。

個人的に一体どこからが夢でどこからが現実か、
それをどのように扱っていたか確認したかったりするのでもう1回見に行きたいなぁ。
『いばら姫』を使った構成もどう作用してたのか具体的に咀嚼できなかったので(魔女は誰だったのかとか)、
そういう部分を見に行きたいかなぁと。
そもそもアリスの目的なんだったのか既に忘れていたり。
あの姉妹のやり取りは大体わかってるんだけど(笑)

個人的には淡々としゃべる川澄綾子の演技や、
世界の崩壊を予感させる情景がグッと来る感じでその辺楽しめたなぁ。
CGはまあこんな感じかなと。