流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

アニメ雑記 2016/6/26 を語る

2016-06-26 21:58:41 | ■アニメレビューとか
●キズナイーバー

















5話くらいまでで勝平の痛みへの意識とか諸々って結構描かれている気がする。
橋がかかるのは精神的には法子と繋がている、
または精神的にしか繋がっていないということなのかなーと思えたけどどうなんだろう。
日が昇ることを前進の象徴として使っている風で帰納的な気がしたけど、
それは千鳥との関係から生まれたものというのが引っかかる感じ。



法子が赤い世界にいるっていうのは1話冒頭のまんまですが、
勝平が青い世界にいるっていうのがTRIGGER的な意味合いを含んでる気もするかな。
グレンラガン1話的な。
光の演出が作品の中で活かされつつスタジオの色っていうのが出ている印象。



地味にイマジナリーライン超え。
キズナイーバーの象徴としての橋と対峙する2人は逆位置の関係にある、みたいな?
繋がっているのに内的で分かり合っていないのが勝平と法子というのを見せたいのかなと思うんですが、
繋がっていることが繋がりにならないとはこれは如何に?みたいな気分だったなぁ、と。
そしてなぜ橋を爆破したのかなぁとか。
ちょっと付いて行くのが大変なシーンでした。



キズナを捨てないと本当に繋がれないは個人的にはどうなんだろうなーと。
千鳥と勝平の描写的にはキズナによって寄り添える部分があったと思うので、
みんなキズナを通した後の未来を生きているのに、
なぜキズナが無くともと言えるのかちょっと引っかかる。



勝平の言葉に打たれる法子。
繋がっていることよりも奪われた痛みを返してという方法論。
キズナイーバーで繋がっていなくても友達としてずっといるからではなく、
奪ったものを返せという良心に訴えかけているのが気にかかる感じ。
キズナで繋がる是非ではなく、罪を問う感じになっちゃったのはそれで良いのかという気分にもなる。







2人の夜は日が昇るような象徴もなく、
体の変化に現れているのが印象的だったかな。
己だけの痛みを享受する姿は健全っぽく感じる。



直っていく橋。

個人的に演出的に前進しているように思われた千鳥とのシーンから千鳥派だったんだけど、
後半は法子押せ押せで、もっと劇的な変化があるのかなと思ったら、
痛み返してっていうだけで終わってしまった感があってちょっと残念だったな。
もちろんそれまでの積み重ねがあってああなった、というのもわかるし、
勢いで押し切る感じも嫌いじゃないんだけど、千鳥好きだったんだよなー、
みたいな心残りができたな、と。

あとはEDが結構印象的だったかな。



相手により掛かるっていうのを描いてるのがグッと来る感じ。
精神的な柱っていうのはこうやって寄りかかれる相手ではないか、
みたいなニュアンスが好きというか。







千鳥の笑顔とか仁子の立ち上がり、そして一瞬の千鳥の表情に毎回惹きつけられる。
笑顔を向けた後に向けられる表情として飛躍が感じられるので、
その間を意識しちゃうんですよね。
そうやって気に掛かる感じを描かれてる気がして印象的でした。


アニメ雑記 2016/6/22 を語る

2016-06-22 21:29:35 | ■アニメレビューとか
●ばくおん! OP



PANしながら電線の光の反射を見せていくの、
1枚絵をスライドさせていくだけの絵に対してカメラの躍動感があるように感じられてよいかなと。
電線を伝う光っていうのはアニメ的な表現ですが、
そこにカメラの動きが入ることでちょっとしたリアリティがある感じになりますが、
カメラの速度と光の速度が違っているので光を追いかけていくようなカメラが、
結果としてそういう風にも見えた、とも捉えられる感じが良いのかなと。
アップテンポな曲に坂道を演出する光によって希望に満ちた道って感じになっていて、
個人的には結構好きな部分だったかなーと。



乗車準備。
各キャラがバイクに乗るまでの流れを見せてますけど、
この乗り込む直前っていうのを演出するのにサイドカーを使う部分が面白いかなと。
乗るのってあっさりした感じになっちゃいますけど、
乗り込むところで溜めを作ることで、他の乗り手のワクワク感を引き受けてる感じが好きかなと。
乙女チックなのは乙女心をより引き立てるためみたいな。
うーん、どうなんだろう?



飲み物が違うから個性出てるみたいな話って個人的にはあまり好きじゃないけど、
各々が食いたいものを手にしてる感じはいいかなーと。
こういう絵を入れたのは演出だよって感じに引きの画が入るのもちょっと新鮮な気が。
円陣を組むようなところではない、でも関係はこう見えるかも、みたいな見せ方が好きかも、みたいな。

本編はスクーターの子が入ってくる前後は楽しかった覚えがある。
今期はながら見が多くてちょっと反省気味。


●双星の陰陽師 12話





ボロボロになった紅緒ちゃんいいなーみたいな。
泣いちゃうところが悔し涙ではなく、父母を失った子供の泣き顔っぽい感じも良かった。
紅緒が主人公を認めていくところなんかは割りと印象的に作っていて、
そういう中で何か見れればな、と思っていたのですが今回は自分的にグッと来る回だったなと。



普段より丸い感じがやっぱ良かったのかな。
ろくろに返事を返すときは横顔を見せてるけど、
返事の素朴感はここの表情の引用で成り立ってる感じだったので余計に気に掛かる感じだったかな。

何気にバトスピと合わせて水曜の夕方だと一番きちんと放送日を覚えて楽しみにしてる番組かもしれない。
とりあえず今後の紅緒の姿が楽しみです。


●少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録



ダンス前。
星の動きが日周運動っぽい感じでここでも使っていたっけ、というメモ。
この後のシーン含め、毎回どうなってるんだろうという感じで見ちゃう気が。


アニメ雑記 2016/6/20 を語る

2016-06-20 23:56:20 | ■アニメレビューとか
●ビッグオーダー



デイジーの逆さで宙に浮いてる姿が中二心をくすぐられる感じで好きだったなぁ、と。
こういう道化役で魅力的なキャラが出てくるのを実は結構待ち望んでいたり。
デイジーは願いを叶える存在として神に近い存在であったはずですが、
その存在はどのように見ればいいのかっていうのをあまり示してはくれていなかった気がする。



扉が開くところでメインキャラクターと一緒に門の前にいるデイジー。
扉がデイジーが入ってる容器の暗喩っぽくあって、
この扉(容器)の前にいる者は願いを叶える存在になるというそういう意味合いかもなと思えたり。



器から出てきたデイジー。
オーダーはまだ決まっていない=願いは決まっていない?
エイジに協力的だったのは外に出るためだったのか、神を倒させるためだったのかとか、
色々憶測できるところはあるし、デイジーが外に出ることが瀬奈の願いの1つだったのかもしれない。



オーダーは決まっていないというエイジを笑い去っていく。
溺愛していた妹の誕生日を忘れ、
プレゼントを用意出来ていなかったエイジがかつて奪った瀬奈への贈り物を手にし、
そしてデイジーが出したグラスの中の玉が割れる。
赤い玉という共通点とデイジーのオーダーがあるのかの質問にまだ決めていないと応える様子から、
瀬奈のプレゼントが必要だという願いからポッケから髪留めが出てくるいう読みもできるけど、
エイジ自身が願いを失っていて、瀬奈の願いでしか動けない存在になってしまった、
という風にも読める。
妹のために願いを叶えたけれども、自らの願望を消失してしまったのかもしれない、
だから誕生日も忘れるし、あげるものは決まってしまっている。
自らの意志で瀬奈に何かをしてあげられないのではないか、という予感がありますよね。
そんなエイジの結末をデイジーと赤い玉は表現しているのかなーとか。
グラス自体がデイジーの入っていた容器の暗喩とも取れるし。

エイジがどのような存在であるかっていうのをデイジーが示してくれてる風になるけど、
なぜそんな結末になってしまったかをデイジーが触れるのかっていうのも気になる感じで。
こうやって物語に残り香を与えるキャラとして最後までいい道化役だったのかなぁと思えたり。


●少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録



光っていうのがデジタル撮影になって色々綺麗に仕上げてきてるけど、
光が集束していくとか撮影のエフェクトとしての光というのはもっと違ったことがやれるのでは、
みたいなことをウテナを見ててぼんやり思ったり。
剣を抜くときに中心に光が集まっていくけど、
こういう集束自体が現代ではあまり見ない表現ではないかなと思えたので。
光らせ方に興味が集まりすぎているのでは、みたいな懸念というか。
まあ演出や作画にも寄るところなんでしょうけども。
しかしウテナ、今考えるとバンクで車のライトが収束したりとか、
光を集めるのが好きなアニメだったのかなとか思えてきたり。



この作品は色々と撮影面で凝ってそうな作品ですけど、
そういえばセル画時代の撮影ってあまり興味を集めてはいなかったようなと。
セル画時代は撮影台で撮影してたわけですが、
たくさんのセル重ねて撮影するのって今考えても凄いよなと思えるので、
今後はデジタルの撮影が語られていくうちに、
セル画時代の撮影を見るのが流行る時代が来るかもと思えてきたり。
このカットはセルがこれだけ重なってるから凄い!みたいな。無いか。